ここでは,UNIXのNetscape (バージョン4.04 日本語版)の基本操作や各種設定 の方法を説明する.
Netscapeを利用できるUNIX環境のホスト(表→)にログ インし,次のように入力するとNetscapeが起動しウィンドウ(図 →)が表示される.
% netscape &<RET>
なお,Netscapeを起動するときに,図→のようなメッ セージウィンドウが表示される場合がある.これは,同時に複数のNetscapeを 起動したことが原因で起こる現象である.[OK]を押すとNetscapeのウィンドウ が表示されるが,利用できる機能がいくつか制限されてしまう.
すべてのNetscapeを終了してから,ホームディレクトリの下の .netscapeディレクトリにあるlockという名前のファイルを削除してか ら起動すれば,このウィンドウは表示されなくなり,通常通りNetscapeを利用 できるようになる.
Netscapeを起動すると図→のよう な画面が表示される.ここでは,Netscapeの基本画面について説 明する.
気に入ったページを``ブックマーク''に登録しておけば,次回からはブックマー クリスト中のタイトルを選択するだけで,そのページを表示できる. ページをブックマークリストに登録するには,そのページをNetscapeに 表示した状態でツールバーの下の[ブックマーク]をクリックする.すると図 →のようなリストが表示されるので,[ブックマー クに追加]を選択する.これでページのタイトル名がブックマークリストに追 加される.なお,ページをリストから削除したり,フォルダごとに整理するに は,[ブックマークを編集...]を選択する.
図→のような``Form''という書き込み用のフィー ルドには,ユーザが文字を入力できる.アルファベット文字であればフィール ドに直接入力できるが,ここではフィールドに直接入力できない日本語の入力 方法について説明する.
まず,入力する文字をMule (→)で作成する.次に, その文字をカット&ペースト (→)することでフィールドに入 力できる.ただし,この方法は日本語版のNetscape (表 →)でないと利用できないので注意すること.なお, WindowsやMacintoshのブラウザを利用すれば,日本語を直接入力できる (→,→).
ここではNetscapeに表示されているページを印刷する方法を説明する.表 →を参考に,印刷する形式に応じて, Netscapeから直接印刷する方法(PostScript形式のみ対応),または一度ファイ ルとして保存(すべての形式に対応)してから印刷する方法のどちらかを利用す る.
まず,印刷するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファ イル]→[印刷...(P)]を選択するか,ツールバーの[印刷]をクリックする.す ると印刷ウィンドウが開くので,図 →のように設定してからウィンドウ 左下の[印刷]を押す.これで,Netscapeに表示されているページがPostScript 形式に変換されて指定したプリンタから印刷される.
まず,保存するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファ イル]→[名前を指定して保存(S)...]を選択すると保存ダイアログが開くの で,図→のように設定してからウィンドウ左 下の[了解]を押す.これで,現在表示されているページが,指定したファイル 形式(テキスト,ソース,PostScriptのいずれか)で保存される.
保存したファイルの印刷方法は,ファイルの形式により異なる.
テキストやソースの形式で保存したファイルを印刷するには,まず,nkfコマンド(→)によりファイルの文字コードを JISコードに変換する.次にa2psコマンド (→)とlprコマンド(→)を 使用する.
次に,テキスト形式で保存したindex.txtというファイルの文字コード変換と 印刷の例を示す.
% nkf -j index.txt > index2.txt<RET> % a2ps index2.txt | lpr -Pnps11 <RET>
PostScript形式で保存したファイルを印刷するには,lprコマンド (→)を使用する.
次に,PostScript形式で保存したindex.psというファイルを印刷する例を示す.
% lpr -Pnps11 index.ps<RET>
通常の設定([日本語(自動判別)])であれば,日本語の文章が含まれているペー ジを問題なく表示できる.しかし,日本語が文字化けして表示されてしまう場 合は,メニューバーから[表示]→[文字コード(E)]→[日本語(Shift_JIS)] (も しくは[日本語(EUC-JP)])を選択し,表示しているペー ジに応じて文字コードの設定を変更すればよい(図 →).
Proxyサーバ(→)を利用するには,まず,メニュー バーから[編集]→[設定...(e)]を選択する.次に,図 →のように設定してから,[OK]を押して2つの ウィンドウを閉じれば設定は完了である.