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1.7 日本語コードの変換

   

   
1.7.1 日本語文字コード

コンピュータ上で日本語の文字コード(エンコーディング方法)はいくつかあり, コンピュータやソフトウェアの種類によって日本語の扱い方が異なる.

また,mtoolsでのファイル転送では自動的に日本語文字コードを変換 しないため,日本語文字コードをnkfコマンドを使って変換する必要がある.

次に主な日本語文字コードを挙げる.

1.7.2 日本語文字コードを変換する -- nkf

CNSでは,一部を除いてISO-2022-JPで日本語を扱うことになっているが, WindowsやMacintoshなどではShift-JISが利用されている.例えば家のPC からCNS にファイルを転送する場合などのように,日本語の取り扱い が異なるコンピュータ間で日本語テキストをやりとりするには,何らかの変換 をしなければならない.

フロッピーディスクを 使ってコピーする場合などには,日本語コードが変換されないので, 自分で日本語文字コードを変換する必要がある.

Muleではどの日本語コードであっても読み書きできるので,日本語 コードの種類を気にする必要はないが,などのように特定の日本語コー ドでしか扱わないソフトウェアでは文字コードを変換する必要がある.CNS環 境で日本語テキストのコード変換を行う には,nkf (Network Kanji code convertion Filter)コマンドを用いる.

% nkf [オプション] [変更前ファイル名] > [変更後ファイル名] <RET>

オプション

-e 変換結果をEUC-JPで出力する
-j 変換結果をISO-2022-JPで出力する
-s 変換結果をShift-JISで出力する
-u 変換結果のバッファリングを行わない


nkfコマンドは,入力ファイル名に指定されたファイルに ついては,3つのうちどのコードで 日本語を扱っているかを自動的に判断するので,どのコードで出力するか をオプションで指定すればよい.

例えばCNSのMuleで作成したファイルcns.tex (通常はISO-2022-JPとなっている)を フロッピーで持って帰って自宅のPC (Shift-JIS)で編集 するときには次のように入力する.

% nkf -s cns.tex > dyna.tex<RET>
% _
これで,cns.texが,Shift-JIS/MS漢字に変換され,dyna.texと いう名前で保存される.またMuleを利用しても漢字コードの変換 を行える().

nkfコマンドを使って文字コードを変換するとき,変更前と変更後の ファイル名は同じにすると,ファイルの内容が空になるので注意すること.