マウスカーソルを図→のBの部分に合わせ,マウスの中ボ タンをプレスすると,ウィンドウの外枠に沿って点線が表示される.この点線 枠はマウスに合わせて動くので,移動したい場所に動かしてボタンをリリース する.すると点線部分にウィンドウが移動する.
ウィンドウは他のウィンドウと重なり合うことがある.ウィンドウが他のウィ ンドウによって隠れてしまったとき,その隠れているウィンドウを``下にある ウィンドウ'',隠している方のウィンドウを``上にあるウィンドウ''と呼ぶ. すべてのウィンドウは,ルートウィンドウの上で常にこのような上下関係を持 つ.
図→のBをマウスの左ボタンでクリックすると,そのウィ ンドウが1番上になる.図→のBを右ボタンでクリックす ると,そのウィンドウが画面上で1番下になる.
図→のCをクリックすると,そのウィンドウはアイコンに なる.これをアイコン化という.もとの状態に戻すには,アイコンを左ボ タンでクリックする.
図→のDをプレスすると,ウィンドウの外枠に沿って点線 が表示される.この点線枠をプレスしたまま動かすことで,ウィンドウの大き さを変更する.目的の大きさに合わせてボタンをリリースすると,ウィンドウ の大きさが変更される.
マウスカーソルをアイコンに合わせて中ボタンでドラッグし,ボタンをリリー スすると,アイコンが移動する.
図→のAをプレスするとメニューが縦に並んだプルダウン メニューが表示される.そのままマウスを動かし,希望の項目のところでボタン をリリースすると,選択したメニューの項目に対応する動作が行われる.図 →に,それぞれの項目と対応するウィンドウ操作 を示す.
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fvwm2のFvwmButtonsはユーザがよく使用すると思われるアプリケーショ ンを簡単に起動するためのもので,複数の絵が並んだウィンドウを持つ.この 絵をマウスでクリックして選択すると,その絵に対応するアプリケーションを それぞれ起動できる.
FvwmButtonsを図→に示し,起動できるアプリケー ションについて説明する.
* Shell | 新たなシェルウィンドウ |
* Mule | 文章を作成するためのmuleというエディタ |
* Xman | X Window System上のマニュアル |
* Xcalc | 計算機 |
* Xclock | 時計 |
* Xpaint | 絵を描くためのxpaintというツール |
* Xv | 画像ファイルを扱うためのxvというツール |
* Kill | プルダウンメニューの中のDestroyと同じ機能 |
ログインした直後は図→のウィンドウのようにページAがカレ ントページとなっている.ページ内でカーソルを動かし,カレントページの端 までカーソルを移動すると,隣のページに移動できる.例えば,ページAの右 端までマウスカーソルが移動すると,画面が切り替わり,ページBに移る.こ のときマウスカーソルはページBの左端に現れる.つまりページAの右端とペー ジBの左端はウィンドウシステム内でつながっている.
しかし,ページCの右にはこれ以上のページがないので,ページCの右端までマ ウスカーソルを動かしても,それ以上ページは切り替わらない.これは,ペー ジャの左端,上端,下端についても同じである.
マウスカーソルがルートウィンドウにあるときにマウスボタンをプレスすると, メニューが表示される.左ボタンをプレスすると`Window Ops'メニュー,中ボ タンをプレスすると`Window List'メニュー,右ボタンをプレスすると `Applications'メニューがそれぞれ表示され,ドラッグによりさまざまな操作 を選択できる.
ルートウィンドウが表示されているところで左ボタンを押すと`Window Ops'メ ニューが表示される.これはシェルウィンドウのプルダウンメニュー (→)と同じもので,図 →と同様のメニューが表示される.ドラッグによっ て目的の操作を選択するとマウスカーソルの形が変わるので,操作対象のウィ ンドウをクリックする.
ルートウィンドウが表示されているところで中ボタンを押すと,`Window List'メニューが表示される.メニューには現在起動しているウィンドウの一 覧が表示される.リストの項目をドラッグによって選択すると,指定されたウィ ンドウが最も上に表示される.
ルートウィンドウが表示されているところで右ボタンを押すと, `Applications'メニューが表示される(図→). メニューの中からドラッグによって選択されたアプリケーションを起動できる.
* Shell | 新たなシェルウィンドウ |
* Mule | 文書を作成するためのmuleというエディタ |
* Manual | X Window System上のマニュアル |
シェルウィンドウにはさまざまな便利な機能がある.ここではその例を示す.
カット&ペーストとは,ウィンドウ間で文字をコピーする操作である. 他のウィンドウでの出力をそのまま別のウィンドウに入力するときなどに カット&ペーストを使用する.
コピーする始点で左ボタンをドラッグすると,その始点から現在マウスカーソ ルのある位置までの文字が黒反転する.そのままコピーする文字の終点でボタ ンをリリースすると,表示が反転している部分がコピー元として記憶される. これを``カット''という.文字を貼りつけるウィンドウにマウスカーソルを移 動して中ボタンをクリックすると,ウィンドウ上のカーソルの位置にコピーし た文字が表示される.これを``ペースト''という(図→).
ウィンドウ内に多くの文字が表示されると,最上段の1行が消え,各行が1行ず つ上に移動する.新しい行は最下段に表示される.これを``スクロール''とい う.
ウィンドウの左端についているスクロールバーを使うと,スクロールによって 消えてしまった文字を見れる.スクロールバーを利用するには,マ ウスカーソルをバーに合わせ,中ボタンでスクロールバーを上下にドラッグす る.スクロールバーが最も上に移動した状態より前の文字は見れない.
マウスカーソルがシェルウィンドウの中にあるときに,<CTRL>
を押し
ながらマウスボタンをプレスするとメニューが表示される.左ボタンをプレス
すると`Main Options'メニュー,中ボタンをプレスすると`VT Options'メニュー,
右ボタンをプレスすると`VT Fonts'メニューがそれぞれ表示される.
そのままマウスカーソルを選択する項目に移動しリリースすることで,
シェルウインドウの設定を操作できる.
設定をもとに戻すためには再度同じ項目を選択すればよい.
次に,それぞれメニューの項
目を挙げ,その中から特によく使用するものに関しての説明を行う.
<CTRL>
と同時にマウスの左ボタンをプレスす
ると,`Main Options'メニューが表示される.メニューの中から[Secure
Keyboard]を選択すると,それ以降のキー入力を,マウスの位置に関わらずそ
のウィンドウへの入力にできる.また,[Log to File]を選択する
と,以後kterm上に表示された文字がすべてログファイルとしてホームディレ
クトリに記録される.
<CTRL>
と同時にマウスの中ボタンをプレスす
ると,`VT Options'メニューが表示される.メニューの中から[Enable
Scrollbar]を選択するとktermの左脇にスクロールバーが表示され,[Enable
Reverse Video]を選択すると画面が反転表示される.
[EUC Kanji Mode]や[Shift-JIS Kanji Mode]を選択することに より,端末表示の漢字モードとしてEUC漢字コードやMS漢字コード(Shift-JIS 漢字コード)を指定できる.端末の漢字コードがうまく設定されずにウィンド ウの文字の表記が読めなくなって(文字化けして)しまった場合などは[Do Full Reset]を選択してktermを初期状態に戻せる.
<CTRL>
と同時にマウスの右ボタンをプレスする
と,`VT Fonts'メニューが表示される.[Default],[Tiny],[Small],
[Medium],[Large]を選択し,ウィンドウ内で表示に利用する文字の大きさを
指定できる.メニューの横に印がついているのが,現在選択されている文字の
大きさである.