コンピュータの基本操作/コンピュータにおける情報構造/ファイル・ディレクトリ操作

ファイル・ディレクトリ操作はOS によって多少の違いがありますが,どのOS でもファイル・ディレクトリに対する,次のような操作を行えます.

3.3.1 コピー・削除・移動

ファイルやディレクトリはコピーできます.1つのファイルを複数コピーしたり,コピー時にファイルやディレクトリの名前を変更できます.また,ディレクトリは,それ以下にあるファイルやディレクトリをまとめてコピーできます.ファイル・ディレクトリの削除を行うときも,複数のファイルを削除したり,ディレクトリごと削除できます.ファイル・ディレクトリを別の場所に移動することもできます.各OSでの操作法は,UNIXWindowsMacintoshを参照してください.

3.3.2 リンクの作成

ディレクトリの構成が複雑になると,カレントディレクトリから目的のファイルやディレクトリまで,いくつものディレクトリを指定しなければたどり着けないことがあります.このような場合には目的のファイルやディレクトリへの``リンク''を作成できます.リンクはファイルの実体をコピーするのではなく,目的のファイルの位置情報を示すファイルを作成します.そのためコピーに比べて情報量が少なく済み,ファイル空間を効率的に利用できます.

複数のユーザで同じファイルを参照する場合や,グループで作業するなどの場合には,同じファイルをそれぞれのディレクトリにコピーするよりも,リンクを使った方が効率がよく,常に新しい情報を共有できます.

リンクは各OSで呼び方が違います.UNIXでは,``シンボリックリンク''といい,Windowsでは,``ショートカット''といい,Macintoshでは,``エイリアス''といいます.