Windowsの操作/Windowsでのファイル・ディレクトリ操作/ファイルとフォルダの操作

UNIX,Windows,Macintoshそれぞれの環境にファイル・ディレクトリは存在しますが,その概念はすべて同じです.ディレクトリの中にファイルがあり,さらにそれらのディレクトリを納めるディレクトリが存在するというツリー構造です.しかし,Windowsでは操作を視覚的に行えるのでそのような概念を意識することなく利用できます.例えば,デスクトップにたくさんのファイルを保存できます.実際にはツリー構造の中の`デスクトップ'という名前のディレクトリにファイルを保存しています.`デスクトップ'ディレクトリを保存するディレクトリも当然存在します.Windowsにおける`/'(ルート)は`C:' ドライブを開いた場所です.このようにWindows環境も他の環境と同じような概念で構築されています.

ファイルの操作でもUNIXとWindows,Macintoshでは大きく違うように見えます.例えばファイルを消去したい場合,UNIXではrmコマンドを利用しますが,Windowsでは消去したいファイルを`ごみ箱'へドラッグ・アンド・ドロップするだけで完了します.しかし,これはコマンドが視覚的な作業に変わっただけです.``ごみ箱へ捨てる''という操作が行われたとき,Windowsがユーザの代わりに,ユーザからは見えないところでファイルを消すためのコマンドを入力しています.

以上のように,実際に行う作業はUNIXとWindowsでは大きく違います.しかし本質の概念はほとんど同じであることを理解しながら読み進めてください.またWindowsでは`ディレクトリ'のことを`フォルダ'と呼ぶので,以降`フォルダ'に統一して説明します.

Windowsではほとんどの作業を,マウスを使用したクリックとドラッグ・アンド・ドロップで行えます.この節ではそれらの特徴を利用したファイルとフォルダの操作について説明します.


3.1.1 ファイルを開く

開きたいファイルをマウスカーソルで選択し,ダブルクリックするとそのファイルの拡張子に対応したアプリケーションが起動し,ファイルが開きます.


3.1.2 フォルダを開く

開きたいフォルダをマウスカーソルで選択し,ダブルクリックするとそのフォルダが開き,内容が表示されます.


3.1.3 フォルダの新規作成

フォルダを新規作成するには,新しいフォルダを保存したいフォルダで右クリックします.表示されるプロパティメニューから[新規作成(N)]を選択し,[フォルダ(F)]をクリックするとフォルダが新しく作成されます.

3.1.4 ファイルやフォルダの削除,移動,コピー

削除

削除したいファイルをデスクトップ上のごみ箱アイコンにドラッグ・アンド・ドロップします.しかし,この操作だけではファイルは完全に削除されず,`ごみ箱'というフォルダに移動するだけです.完全にファイルを削除するには,ごみ箱アイコンを右クリックして表示されるポップアップメニューから[ごみ箱を空にする(B)]を選択します.

移動

ファイルやフォルダを移動するには,移動したいフォルダへドラッグ・アンド・ドロップします.

コピー

コピーしたいファイルやフォルダを右クリックし,表示されるプロパティメニューから[コピー(C)]を選択します.次にコピーしたいフォルダで右クリックをし,表示されるポップアップメニューから[貼り付け(P)]を選択します.

3.1.5 ファイルやフォルダの名称変更

名称を変更したいファイルやフォルダを右クリックし,表示されるプロパティメニューから[名前の変更(M)]を選択します.文字入力ができるようになるので,文字を入力して名前を変更します(図3.1).

または,名称を変更したいファイルやフォルダをクリックして選択します.名前の部分を再びクリックすると,文字入力ができるようになるので,文字を入力して名前を変更します.

3.1.6 ファイルやフォルダのショートカットの作成

ショートカットを作成したいファイルやフォルダを右クリックし,表示されるプロパティメニューから[ショートカットの作成(S)]を選択します(図3.1).なお,ショートカットアイコンを削除してもリンク先のファイルやフォルダは削除されないので注意してください.


図 3.1:プロパティメニュー項目
図 3.1:プロパティメニュー項目