CNSのさまざまな利用/ファイル空間の効率的な利用/ファイルの使用制限と不必要なファイル

4.1.1 ファイルの使用制限

CNS では,各自のホームディレクトリ以下の利用できるファイル空間が最大100Mbyte,15000ファイルに制限されており,それを超えた場合はログイン時に警告されます.ユーザは警告から1週間以内に制限以下にファイルを減らさないと,以後,ログインできなくなります.

また使用制限以下であっても,CNS では複数のユーザがファイル空間を共有しているので,不必要なファイルは削除してください.

4.1.2 不必要なファイルの種類

LaTeXやEmacsを利用すると,自動的にバックアップファイルや処理経過を記録するログファイルが生成されます.これらのファイルは,処理中には参照されるが,処理後には不必要となるので消去してください.また,Cなどのプログラムのソースをコンパイルしたときや,LaTeXを利用した際にも,a.out などの実行ファイルやdviファイルが生成されます.これらのファイルは,ソースファイル(file.cfile.tex)があればいつでも再現できるので,長期間使わないときには消去してください.表4.1に消去すべきファイルの一覧を示します.


表 4.1: 消去すべきファイル
ファイルの種類 意味
#ではじまるファイル Emacsがファイルを編集作業中に作成するファイルで,何らかの原因でEmacsが異常終了したときに残される
~で終わるファイル Emacsが編集前の状態を保存しておくファイル
.logで終わるファイル LaTeX処理時に生成されるファイル
.auxで終わるファイル LaTeX処理時に生成されるファイル
.dviで終わるファイル LaTeXの出力ファイル
.oで終わるファイル コンパイル時に生成されるファイル
a.out コンパイル時に生成される実行ファイル
core プログラムが異常終了したときに作られるファイル

作業ファイルの中には,一定期間経過すると,自動的に消去されてしまうファイルがあります.これらのファイルを保存する場合は,mvコマンドを実行して,ファイル名を変更しておく必要があります.表4.2に自動的に消去されるファイルの一覧を示します.


表 4.2: 自動消去されるファイル
ファイルの種類 消去までの期間
#ではじまるファイル 3日
core 7日
a.out 7日

coreファイルは,アプリケーションが異常終了したときに作られるファイルで,容量が非常に大きくなる可能性があります.本来は解析してプログラムの異常の原因を調べるために使用しますが,特に解析する必要がない場合には,ホームディレクトリの.cshrcファイルに,次のような1行を記述すると,coreファイルが生成されなくなります.

limit coredumpsize 0

4.1.3 現在の使用量の表示 -- quota

現在のファイルの使用量を知るにはquotaコマンドを -vオプションを指定して実行してください.

%quota -v<RET>
Disk quotas for t01000tf(uid 29000):
Filesystem     usage  quota  limit  timeleft  files  quota  limit  timeleft
/a/fs0601a    122880 102400 153600  7.0 days  10210  15000  15000            
%quota
Over disk quota on /a/fs0601a, remove 20480K within 7.0 days
ファイル空間の使用量(usage)はKbyteで表されています.この例では,ファイルの使用制限100Mbyte,15000ファイルに対して,120Mbyte,10210ファイル使用しています.このため後7日以内にファイル使用量を100Mbyte以下に減らすよう警告が表示されています.

自分のディレクトリを,他のユーザからも書き込みを許可するような保護モードに設定することがあります.他のユーザがそのディレクトリにファイルを作成する場合,CNS では0.1MBしかファイル空間を使用できません.たとえ自分のホームディレクトリ以下が使用量制限に達していなくても,`disk quota exceeded'というエラーメッセージが表示されます.