コンピュータの基本操作/コンピュータにおける情報構造/ファイルシステム

ホームディレクトリには,自由にファイルやディレクトリを作成できます.例えば`language',`circle'などの名前をつけてディレクトリを複数作成できますし,`language'ディレクトリの中に`english',`chinese'ディレクトリを作成するなど,ディレクトリの中に更にディレクトリを作れます.それぞれのディレクトリの中にはファイルを置けるため,目的に応じてディレクトリを作成しファイルを分類することができます.このような,ファイルをディレクトリによって管理する構造を``ファイルシステム''と呼びます.

3.2.1 ツリー構造


図 3.3:ツリー構造のイメージ
図 3.3:ツリー構造のイメージ

あるディレクトリの中にファイルやディレクトリを作っていくことで,ディレクトリとディレクトリの間に階層構造ができていきます(図3.3).

木が枝を伸ばし,葉をつけるようにディレクトリを作成できることから,このようなディレクトリの構造を``ツリー構造''と呼びます.

ディレクトリのはじまりを木の根(root)にたとえて``ルート'' と呼びます.図3.3 では1番上のディレクトリがルートで,``/''と表します.枝の分かれる節の部分がディレクトリとなり,枝の先についた葉がファイルとなります(図3.4).


図 3.4:ファイルのツリー構造
図 3.4:ファイルのツリー構造

3.2.2 カレントディレクトリ

コンピュータを利用している間,ユーザは必ずどこかのディレクトリに位置することになります.そして,作業に応じてディレクトリの階層構造を上下に移動します.このとき,自分が位置しているディレクトリを``カレントディレクトリ''と呼びます.

  • UNIX
    UNIX環境でログインしたときは,ホームディレクトリがカレントディレクトリになっています.
  • Windows,Macintosh
    UNIXと違い,WindowsとMacintoshでは視覚的にフォルダを見ることができるため,ホームディレクトリを意識することはあまりありません.WindowsのエクスプローラやMacintoshのFinderで選択されているフォルダがカレントディレクトリだと考えられます.