ここでは,UNIX版のNetscape (バージョン4.5 日本語版)の基本操作や各種設定の方法を説明する.
Netscapeを利用できるUNIX環境のホスト(表2.1)にログインし,次のように入力するとNetscapeウィンドウ(図2.2)が表示される.
% netscape &<RET>
% _
Netscapeを終了するには,メニューバーから[ファイル]→[終了(X)]を選択する.
なお,Netscapeを起動するときに,図2.1のようなメッセージウィンドウが表示される場合がある.これは,同時に複数のNetscapeを起動したか,以前Netscapeを正しく終了しなかったことが原因で起こる現象である.[OK]を押すとNetscapeのウィンドウが表示されるが,利用できる機能がいくつか制限されてしまう.
すべてのNetscapeを終了してから,ホームディレクトリの下の
.netscapeディレクトリにあるlockという名前のファイルを削除してから起動すれば,このウィンドウは表示されなくなり,通常通りNetscapeを利用できるようになる.
Netscapeを起動すると図2.2のような画面が表示される.ここでは,Netscapeの基本画面について説明する.
気に入ったページをブックマークに登録すると,次回からはブックマークリスト中のタイトルを選択するだけで,そのページを表示できる.ページをブックマークリストに登録するには,そのページをNetscapeに表示した状態でツールバーの下の[ブックマーク]をクリックする.すると図2.3のようなリストが表示されるので,[ブックマークに追加]を選択する.これでページのタイトル名がブックマークリストに追加される.なお,ブックマークをリストから削除したり,フォルダごとに整理するには,[ブックマークを編集...]を選択する.
図2.4のような,フォームという書き込み用のフィールドには文字を入力できる.アルファベットであればフィールドに直接入力できるが,ここではフィールドに直接入力できない日本語の入力方法について説明する.
% kinput2 &<RET> % netscape &<RET> % _
ここではNetscapeに表示されているページを印刷する方法を説明する.表2.2を参考に,印刷する形式に応じて,Netscapeから直接印刷する方法(PostScript形式のみ対応),または一度ファイルとして保存(すべての形式に対応)してから印刷する方法のどちらかを利用する.
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まず,印刷するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファイル]→[印刷...(P)]を選択するか,ツールバーの[印刷]をクリックする.すると印刷ウィンドウが開くので,図2.5のように設定してから[印刷]を押す.これで,Netscapeに表示されているページがPostScript形式に変換されて指定したプリンタから印刷される.
まず,保存するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファイル]→[名前を指定して保存(S)...]を選択すると保存ダイアログが開くので,図2.6のように設定してから[了解]を押す.これで,現在表示されているページが,指定したファイル形式(テキスト,ソース,PostScriptのいずれか)で保存される.
保存したファイルの印刷方法は,ファイルの形式により異なる.
テキスト文書のファイルを印刷するには,ファイルの文字コードをJISに変更する必要がある.変更にはnkfコマンドを用いる.次にa2psコマンドとlprコマンドを使用する.
次に,テキスト文書として保存したindex.htmlというファイルの文字コード変換と印刷の例を示す.
% nkf -j index.html > index2.html<RET> % a2ps index2.html | lpr -Pnps13 <RET> % _
PostScript形式で保存したファイルを印刷するには,lprコマンドを使用する.
次に,PostScript形式で保存したindex.psというファイルを印刷する例を示す.
% lpr -Pnps13 index.ps<RET>
% _
通常の設定([日本語(自動判別)])であれば,日本語の文章が含まれているページを問題なく表示できる.しかし,日本語が文字化けして表示されてしまう場合は,メニューバーから[表示]→[文字コード(E)]→[日本語(Shift_JIS)](または[日本語(EUC-JP)])を選択し,文字コードの設定を変更すればよい.
ブラウザで表示される文字が小さい等の問題がある場合は,メニューバーから[編集]→[表示]→[フォント]を選び,フォントと文字コードセットを変更する.表示フォントはブラウザを一旦終了して,再び起動しなければ変更されない.
SFCのホームページのようなMultiLanguage対応のホームページの場合,設定によって表示するページの言語を変えられる.たとえば,言語の設定が(en)になっている場合,SFCのホームページへアクセスすると自動的にindex.html.enという英語のファイルが読み込まれる.SFCのホームページを日本語で表示させる場合は,メニューバーから[編集]→[設定]→[Navigator]→[言語]を選び,そして優先する言語(Japanese [ja])を選択し,orderを1に設定すれば良い.すると,次回からはindex.html.jaというファイルが読み込まれるようになる.
Proxyサーバを利用するには,まず,メニューバーから[編集]→[設定...(e)]を選択する.次に,図2.7のように設定してから,[OK]を押して2つのウィンドウを閉じれば設定は完了である.