a2psコマンドは,テキストファイルをPostScript形式に変換するコマンドである.このときオプションに-pを指定すると1枚に1ページ分が印刷され,何もオプションを指定しなければ1枚に2ページ分が印刷される.また,a2psによる結果は標準出力に表示されるので,PSファイルとして保存する場合には,リダイレクション を用いて新しいファイルの名前を指定する.次に書式を示す.
% a2ps -p [ファイル名] > [PSファイル名]<RET>
次にfile.txtというファイルをPSファイルに変換して, file.psという名前で保存した例を示す.PSファイルの名前は識別のために拡張子を.psとするのが一般的である.
%a2ps -p file.txt > file.ps<RET>
% _
dviファイルをPSファイルに変換する場合,通常dvi2psコマンドを用いる.dvi2psコマンドは変換した結果を標準出力に出すので,リダイレクションを用いて,結果を保存するPSファイルを指定する.実行の方法と実行の際の標準的な画面出力の例を次に示す.
% dvi2ps [dviファイル] > [PSファイル]<RET>
% dvi2ps filename.dvi > filename.ps<RET>
@(#)dvi2ps (j-version) 2.0j(beta1)
[/usr/local/lib/dvi2ps/dvi2.ps] [/usr/local/lib/dvi2ps/fonts/ascfix-m.ps]
Prescanning ....................
Reading font info ...............................................
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8[figure.eps] ] [9] [10]
% _
gif形式やjpeg形式などで保存された画像ファイルをプリンタから印刷する場合も,テキストファイルと同様にPS形式に変換する.ただし,これら画像ファイルに関しては,a2psコマンドではなく, xvを用いてPS形式に変換してファイルに保存する.xvを用いての画像形式変換については第VII部 2.6を参照すること.