LATEX処理を行うと,dviファイルの他に.auxや .logといった拡張子のファイルも生成される.これらのファイルはいずれもLATEXが目的に応じて出力しているものである.ここでは,LATEXで利用されるいくつかのファイルについて,拡張子ごとにその役割を説明する.
LATEXは,この拡張子のついているファイルをソースファイルとして認識する.texファイルに文章を記述する.
texファイルをLATEX処理した結果,出力される文書イメージファイル.dviとはDeVice Independentの略であり,ディスプレイやプリンタなどのデバイスに依存しないという意味である.
dviファイルを印刷するためには,プリンタが直接解釈できるPSファイルに変換する必要がある.PSファイルはページ記述言語であるPostScriptという言語によって記述されており,プリンタが直接解釈できる.LATEXに図を貼り込む際に使われるEPSファイルはPSファイルの特別なものである.PS, EPSファイルに関しては第1部 1.2を参照すること.
LATEX内部での情報の参照に利用されるファイル.特に目次や参考文献などをつけたりする場合に情報の連絡役となる.
LATEX自身が処理の作業記録を出力するのに用いるファイル.
文書クラスを定義するファイル.LATEXは指定された文書クラスに対応するクラスファイルを環境変数TEXINPUTSで指定されたディレクトリから検索して読み込む.CNSでは`usrlocal sharetexmf'以下のディレクトリにクラスファイルが置かれている.
クラスオプションを定義するファイル.clsファイルと同様,環境変数 TEXINPUTSで指定されたディレクトリから読み込まれる.
パッケージの定義をするファイル.cls,cloファイルと同様,環境変数TEXINPUTSで指定されたディレクトリから読み込まれる.
\tableofcontents
コマンドによって目次を作成する場合に生成されるファイル.