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1.7 dviファイルの分割

一度印刷した文書の一部を変更して印刷を行う場合,変更したページだけを切り出して印刷すると,紙資源を節約できる.また膨大なマニュアルなどを印刷する際には,いくつかに分割して複数のプリンタから出力した方が効率がよい.ここではdviファイルの一部分だけを取り出す方法について説明する.

dviファイルの分割にはdviselectコマンドを使用する.分割に際してはどのページが必要であるかをあらかじめ分割元dviファイルのプレビューで確認しておくこと.

次に,dviselectコマンドの基本的な使い方を示す.

% dviselect -i [分割元dviファイル] -o [分割先dviファイル] [ページ番号]<RET>

[ページ番号]には分割元のdviファイルから切り出すページのページ番号をスペースで区切って指定する.切り出すページが連続している場合はコロン(:)を用いて省略できる.

dviselectコマンドの実行例を次に示す.ここでは分割元dviファイルのfilename.dviから,3ページ目,5ページ目,および8ページ目から11ページ目までを切り出して, separate.dviというdviファイルを作成する.

% dviselect -i filename.dvi -o separate.dvi 3 5 8:11<RET>
[3] [5] [8] [9] [10] [11]
Wrote 6 pages, 35484 bytes
% _

dviファイルの分割と言っても,分割元のdviファイルからページが失われてしまうわけではない. dviselectコマンドは必要なページだけからなる新しいdviファイルを生成するので,分割元のdviファイルには影響を与えない.

こうして生成されたseparate.dviからPSファイルを生成して,必要なページだけを印刷できる.

またパイプリダイレクションを用いて,分割元のdviファイルから必要なページだけのPSファイルを生成したり,またPSファイルを生成せずに必要なページだけを印刷できる.

必要なページだけのPSファイルを生成する方法を次に示す.

% dviselect -i [dviファイル] [ページ番号] | dvi2ps > [PSファイル]<RET>

またPSファイルを生成せずに必要なページだけを印刷する方法を次に示す.

% dviselect -i [dviファイル] [ページ番号] | dvi2ps | lpr -P[プリンタ名]<RET>



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