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2.2 Netscape

ここでは,UNIX端末でのNetscape (バージョン4.5 日本語版)の基本操作や各種設定の方法を説明する.

2.2.1 起動と終了

Netscapeを利用できるUNIX端末(表2.1)にログインし,次のように入力するとNetscapeウィンドウ(図2.2)が表示される.

% netscape &<RET>
% _

Netscapeを終了するには,メニューバーから[ファイル] rightarrow[終了(X)]を選択する.

なお,Netscapeを起動するときに図2.1のようなメッセージウィンドウが表示される場合がある.これは,同時に複数のNetscapeを起動していること,または前回のNetscape利用時に正しく終了しなかったことが原因である.[OK]を押すとNetscapeのウィンドウが表示されるが,利用できる機能が制限されてしまう.


図 2.1:警告ウィンドウ
図 2.1:警告ウィンドウ


すべてのNetscapeを終了したのち,ホームディレクトリの下の .netscapeディレクトリにあるlockという名前のファイルを削除し,Netscapeを再び起動させると,このウィンドウは表示されなくなり,通常どおりNetscapeを利用できるようになる.

2.2.2 基本操作

Netscapeを起動すると図2.2のような画面が表示される.ここでは,Netscapeの基本画面について説明する.


図 2.2:Netscapeの基本画面
図 2.2:Netscapeの基本画面



2.2.3 ブックマーク

気に入ったページをブックマークに登録すると,次回からはブックマークリスト中のタイトルを選択するだけで,そのページを表示できる.ページをブックマークリストに登録するには,そのページをウィンドウに表示した状態でツールバーの下の[ブックマーク]をクリックする.図2.3のようなリストが表示されるので,[ブックマークを追加(A)]を選択する.これでページのタイトル名がブックマークリストに追加される.なお,ブックマークをリストから削除したり,フォルダごとに整理するには,[ブックマークを編集(E)...]を選択する.


図 2.3:ブックマークの登録
図 2.3:ブックマークの登録



2.2.4 日本語入力

2.4のような,フォームと呼ばれる書き込み用のフィールドには文字を入力できる.アルファベットであればフィールドに直接入力できるが,ここではフィールドに直接入力できない日本語の入力方法について説明する.



図 2.4:日本語入力
図 2.4:日本語入力



2.2.5 ページの印刷


ここではNetscapeに表示されているページを印刷する方法を説明する.表2.2を参考に,印刷する形式に応じて,Netscapeから直接印刷する方法(PostScript形式のみ対応),または一度ファイルとして保存(すべての形式に対応)してから印刷する方法のどちらかを利用する.


表 2.2: ページの保存・印刷形式
形式 保存・印刷される情報
テキスト 表示されているページの文字情報のみ
ソース 表示されているページの文字とHTML情報
PostScript 表示されているページのすべての情報

日本語が含まれているページをUNIX環境のNetscapeから印刷すると,文字化けして読めなくなることがある.この場合は,WindowsMacintosh のブラウザを利用してPostScript形式で保存してから印刷すること.



Netscapeからの直接印刷

印刷するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファイル]rightarrow[印刷(P)...]を選択するか,ツールバーの[印刷]をクリックする.印刷ウィンドウが開くので,図2.5のように設定してから[印刷]を押す.これで,Netscapeに表示されているページがPostScript形式に変換されて指定したプリンタから印刷される.



図 2.5:Netscapeからの直接印刷
図 2.5:Netscapeからの直接印刷




ファイルに保存してからの印刷


1.
ファイルへの保存

保存するページをNetscapeで表示する.次に,メニューバーから[ファイル]→[名前を付けて保存(S)...]を選択すると保存ダイアログが開くので,図2.6のように設定してから[了解]を押す.これで,現在表示されているページが,指定したファイル形式(テキスト,ソース,PostScriptのいずれか)で保存される.



図 2.6:ファイルへの保存
図 2.6:ファイルへの保存


保存したHTMLファイルをブラウザから開いた場合,関連する画像などのファイルがないため,WWW上のものと表示される画面が異なることがある.よって,画像データなどを含んだページの場合,WWW上から直接印刷するか,もしくはPostScript形式でページを保存することが望ましい.
2.
保存したファイルの印刷

保存したファイルの印刷方法は,ファイルの形式により異なる.


2.2.6 詳細設定


ページの文字コード設定

標準の設定([日本語(Auto-Detect)])であれば,日本語の文章が含まれているページを表示できる.しかし,日本語が文字化けして表示されてしまう場合は,メニューバーから[表示]→[文字コードセット]→[日本語(Shift_JIS)](または[日本語(EUC-JP)])を選択し,文字コードの設定を変更する.



フォントの設定

ブラウザで表示される文字の大きさを変更する場合,メニューバーから[編集]→[設定(E)...]を選択し,[表示]→[フォント]からフォントと文字コードセットを変更する.表示フォントはブラウザを一旦終了して,再び起動しなければ変更されない.



受け入れる言語の設定

SFCのホームページのようなMultiLanguage対応のホームページの場合,設定によって表示するページの言語を変えられる.例えば,言語の設定が(en)になっている場合,SFCのホームページへアクセスすると自動的にenglishディレクトリ内のindex.htmlという英語のファイルが読み込まれる.

SFCのホームページを日本語で表示させる場合は,メニューバーから[編集]→[設定(E)...]を選択し,[Navigator]→[言語]から,優先する言語(Japanese [ja])を選択し,`順序'を1に設定する.次回ブラウザ起動後より通常の index.htmlというファイルが優先して読み込まれるようになる.


Proxyサーバの設定

Proxyサーバを利用するには,まず,メニューバーから[編集]→[設定...(e)]を選択する.次に,図2.7のように設定してから,[OK]を押して2つのウィンドウを閉じれば設定は完了である.


図 2.7:Proxyサーバの設定
図 2.7:Proxyサーバの設定



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