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1.2 Mewの使い方

     
1.2.1 Mewを使うために

1996年4月以降にアカウントを作成したユーザは特に設定の必要はないが,そ れ以前にアカウントを作成したユーザは次の設定を行う必要がある.次の設定 用コマンドを入力すると,Mewを利用できるように~/.mh_profile~/Mail/scan.formが書き換えられる.  

 

% mewsetup<RET>
自分で.mh_profileやscan.formのファイルをカスタマイズして いる場合,このスクリプトが正常に動作しない可能性がある.その場合はカス タマイズしてあるファイルをあらかじめバックアップしておき,スクリプトを 実行した後にこれらのファイルに問題がないかチェックすること.

設定ファイルの確認

メールの送受信ができない場合は,次の設定がなされているか確認すること.

1.
ホームディレクトリの.mh_profileというファイルに,次の文が含ま れている必要がある.各文に他のオプションが含まれていてもよい.  

Draft-Folder: drafts
inc: -host mail -rpop -form scan.form
scan: -form scan.form
send: -hencode
whom: -hencode

2.
.mh_profileは空行を含んではならず,またファイルの終端は改行で 終わらなければならない.
3.
各自のホームディレクトリの下にあるMailディレクトリに, scan.formという名前で,次の内容を持ったファイルが必要である.

%4(msg)%<(cur)+%| %>%<{replied}-%|%<{encrypted}E%|\
%<(eq)%(trim{content-type})%<(amatch multipart)M%| %>%>%>%>\
%02(mon{date})/%02(mday{date})%<{date} %|*%>\
%<(mymbox{from})%<{to}To:%14(hdecode(friendly{to}))%>%>\
%<(zero)%17(hdecode(friendly{from}))%> \
%(hdecode{subject})%<{body}<<%{body}%>


   
1.2.2 メールの読み方 -- (M-x mew)

メールを読むには,Muleを起動してM-x mewと入力する.すると,起動画面 が表示された後,メールの一覧が表示され(図),エコー エリアに以下のように表示されるので,<RET> を押す.ここでRange (表示 範囲)を指定することもできる.Rangeについては を参照のこと.

Range (update): _
新しくメールが到着している場合には,エコーエリアに``Incing...done''と 表示され,メールの一覧の最後に新しく到着したメールが追加されて,カーソ ルが新しく到着した最初のメールの行に移動する.新しいメールが到着してい ない場合,``No new mail''と表示される.

のようにメールのSummary (要約)が1行ごとに一覧表 示された状態のことをSummaryモードと呼ぶ.

   


  
図: メールのリストの表示(Summaryモード)


基本操作 -- (<SPACE>)

Summaryモードでメールの内容を読むには,<SPACE>を 押す(図).メールの内容が長い場合はウィンドウに1度にすべての内容 を表示できない.表示されているメールの続きの部分(ページ)を表示させるに は<SPACE>を押し,前のページに戻るには<BS>を押す.1つのメールの 表示から次のメールの表示に移るには<SPACE>nを,前のメー ルに戻るにはpを押す.

このように,Mewでは<SPACE>を続けて押すという操作で複数のメールを 順に読める.


  
図: メール内容の表示(Mew)



終了 -- (Q,C-x C-c)

Mewのメール操作だけを終了するにはQを押す.すると,エコーラインに 次のように確認を求められるので,yを押すと,Mewに関するすべて のバッファは消去される.

Quit Mew? (y=RET n=SPC)_

新着メールを読み込む -- (i)

Summaryモードで,新たに到着したメールをチェックするときにはiを押 す.すると,M-x mewを実行したとき同様,``Incing ...''と表示され 新しいメールが到着している場合はそれらが読み込まれてSummaryの一覧に追 加される.新着メールがない場合はエコーエリアに``No new mail''と表示さ れる.

   
Summaryを表示し直す -- (s)

Summaryモードに表示されている範囲よりさらに古いメールを読みたいときや, 逆に比較的新しいメールのみの表示に変える場合には,sと押すとエ コーエリアに次のように表示されるので,表示するRangeを入力し, <RET>を押す.指定したRangeの範囲のメールのサブジェクト一覧が表示 し直される.

Range (update): _

   
Rangeの指定

Mewを起動したとき,フォルダを移動したとき,Summaryを表示し直そうとした ときなどには,エコーモードでRangeの入力を求められる.Rangeとは, Summaryモードのサブジェクト一覧に表示するメールの番号の範囲である.

``Range (update): ''とエコーエリアに表示されたら,必要なRange (表 )を入力し,<RET> を押す.すると,Summary の一覧が,指定した範囲で表示し直される.この例の場合,何も入力せずに <RET>を入力すると,( )の中に囲まれて提示されているupdateが選択される.

Summaryを表示するフォルダ内のメールの数が多い場合など,多くの範囲を指定 するほどSummary一覧の表示に時間がかかる.

この例に限らず,Mewではエコーエリアに質問が表示されたとき,何も入力せ ずに<RET> を押すと,( )の中に提示されている値が選択された ものとして実行される.


 
表: Summaryモードで表示するRangeの指定
 
範囲の指定方法 意味
all フォルダ内のすべてのメール
update 変更のあった部分(新着メールなど)を追加
first:10 最初の10通
last:10 最後の10通
100:+10 100番から後へ10通
100:-10 100番から前へ10通
1-100 1番から100番まで

    
1.2.3 Mewによるメールの送り方 -- (w)

Summaryモードでwを押すと,新規に作成するメールの本文を書くウィン ドウとバッファが用意される.

To: _
Subject: 
X-Mailer: Mew version 1.70 on Emacs 19.28.1 / Mule 2.3
Mime-Version: 1.0
----
この状態を``Draftモード''と呼ぶ.このモードでは,Muleでのファイ ル作成と同様の操作で,メール本文を作成できる.

1.
カーソルが1番上のTo:の行に用意されるので,メールを送る相手の アドレス(CNS内であればログイン名)を入力する.複数のユーザに送るには, そのユーザのアドレスをカンマ``,''で区切って続けて書く.
2.
To:に続いて,必要ならばCc:フィールドを自分で作成して 入力する.Cc:はカーボンコピー(Carbon Copy) (表 )の意味で,To:で指定した相手以外でメールを送りた い相手がいれば,それを指定する.
3.
Subject:の入力を行う.Subject:はメール の内容を簡単に示すタイトルで,メールの整理をしたり読む順番を決めたりす る際に参考にされる.

なお,以前にメールを送ったことのある相手のアドレスであれば,To: およびCc:フィールドの入力中に,他と区別のつくまで入力した時点で <TAB>を押すと,残りの部分が補完される.

To: s98000hf
Cc: t98000tf
Subject: Report_
X-Mailer: Mew version 1.70 on Emacs 19.28.1 / Mule 2.3
Mime-Version: 1.0
----
To:Cc:Subject:を入力してから,-- の下の行に カーソルを移動して,本文を作成する(図).

-- の行は,メールのヘッダ部分と本文の境界を表すものなので,消し てはいけない.
 


  
図: メールの送信(Mew Draftモード)

本文を作成したら,C-c C-mを入力するとヘッダ部分の最後に以下の2 行が加えられる.Content-Typeを確認した後C-c C-cを入力すると, メールは送信される.

Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp
Content-Transfer-Encoding: 7bit
1度送信したメールは取り消せないので,内容を確認してから送信 すること.

   
signatureの付加 -- (C-c <TAB>C-c C-i)

  ホームディレクトリの下に.signatureという名前のファイルを用意し, その中に自分の署名を書いておくと,メールを送る前にC-c <TAB> コ マンドを実行することで,その内容をメール本文に付加できる.

次に.signatureファイルの例を示す.

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
Taro Fujisawa
Faculty of Environmental Information
URL http://www.sfc.keio.ac.jp/ t98000tf

.signatureの内容は,4行程度の簡潔なものがのぞましい.

書きかけでやめる -- (C-c C-q)

書きかけのメールを途中でやめたいときには,C-c C-qを入力する. エコーエリアに次のように表示されるので,yまたは<RET> と 入力することで,Summaryモードに戻る.

Kill draft message? (y=RET or n=SPC) _

    
1.2.4 Mewによるメールの返事の出し方 -- (a)

受け取ったメールに対して返事を書くには,Summaryモードで 返事を出したいメールのある行にカーソルを移動し,aを押す.

1.
To:フィールドやCc:フィールドなどのメールヘッダがMew によって作成され,返事のメールの本文を入力する状態(Draftモード)になる (図).
2.
このとき,Muleの画面が3分割され,1番上がSummaryモードの バッファ,中央がMessageモード(送られてきたメールの内容)のバッファ,1番 下が返事を書くためのDraftモードのバッファとなる.


  
図: メールの返事を書く(Mew)

Mewは,Cc:フィールドに多数のユーザが指定されているような,ヘッダ 部分が100行を超えるメールに返事を出す場合,自動的に101行目以降を切り落 としてDraftモードを作成する.このような際には~/.emacsに以 下の2行を加え,100の値をより大きくすると,指定した値を超え るまではヘッダ部分は切り落とされない.

(defvar mew-header-max-depth 100)
(defvar mew-header-max-length 100)

   
引用 -- (C-c C-y,A)

本文を書く状態(Draftモード)で,もとのメールの本文の内容を簡単に引用す ることができる.引用するには,DraftモードでC-c C-yを入力すること で,もとのメールの本文の内容が,各行の先頭に``>''が付加された形 で本文に挿入される(図).

あるいは返事を書く際に,aを押す代わりにAを押すと, C-c C-yの場合と同じように,もとのメールの本文の内容が各行の先頭 に``>''が付加された形で本文に挿入される(図 ).

また,Mewでは複数のメールからの引用が簡単にできる.メールの返事を書く 際には画面が3分割されるので,C-x oもしくはマウスでクリックして1 番上のSummaryモードにカーソルを移動する.そこで引用するメールを <SPACE>で選択すると,2番目のバッファにそのメールが表示される.その 状態でDraftモードのバッファにカーソルを戻してC-c C-yと入力すれば, Draftモードのカーソルがある位置に選択されたメールを引用することができ る.

   
1.2.5 マークによるメールの整理

大切なメールだけを残したとしても,いずれは大量のメールがたまってしまう. ホームディレクトリにファイルが増えたときに,授業関係,サークル関係といっ たディレクトリを作って整理するように,メールも``フォルダ(folder)''を作 り,関連のあるメールをひとまとめにして分類できる.  

メールシステムにおいて,ホームディレクトリに相当するのはinboxと いう名前のフォルダである.新しく到着したメール は,inboxフォルダに読み込まれる.つまり,inboxフォルダ は自宅の郵便受けのような役目を果たすことになる.  

なお,inboxフォルダから別のフォルダにメールを移し,整理すること を``リファイル(refile)''という.Mewではさまざまなマークをつけることで, 複雑なリファイルを簡単に処理できる.  

   
消去 -- (d)

不必要なメールを消すには,Summaryモードで消したいメールのある行にカー ソルを移動してdを押す.するとカーソルのあるメールの番号の後 ろにDelete (消去)を意味するDマークがつく.

 .5mm} 29D 04/20 Hanako Fujisawa  New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど
_30  04/22 Hanako Fujisawa  report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった
 .5mm 31  04/22 Hanako Fujisawa  meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
この段階では消去の目印がついただけで,実際にメールは消されていない.実 際にメールを消すには,xを押す.これはeXecute (実行)を 意味しており,この時点で実際に消去を実行する.Dマークを外すに は,外したいDマークのある行にカーソルを移動してuを押す. これはUndo (取り消し)を意味しており,メールについた操作マー クを取り消す.

    
フォルダへのリファイル -- (o)

メールを別のフォルダにリファイルするには,Summaryモードでリファイルし たいメールのある行にカーソルを移動し,oを押す.すると,エコー エリアに次のように表示される.

Folder name (+circle): +_
ここで,移したい先のフォルダをcircleなどのように入力する.このと き,入力したフォルダが存在しないと,次のように新しいフォルダを作成する かどうか尋ねられる.

No Folder +circle exists. Create it? (y=RET or n=SPC) _
ここでyまたは<RET> を入力すれば,そのフォルダが作成される. また,Mewでは,リファイル先のフォルダ名を入力する際に,先の例の(+circle)などのようにリファイル先のフォルダをMewが推測して表示するので, 正しいときは<RET> を押せばよい.

このようにしてリファイルするフォルダを指定すると,カーソルのあるメールの番号 の後にoマークがつく.

 .5mm} 31  04/22 Tarou Fujisawa   ryuugaku <<気をつけてロンドン行ってきて下さいね
_32o 04/23 Hanako Fujisawa  Re: ryuugaku <<私が帰ってくるまで待ってくれない
 .5mm 33  04/23 Hanako Fujisawa  Thanks!! <<大きな花束ありがとう.すごく嬉しかっ
この段階ではリファイルの目印がついただけで,まだ実際にリファイルはされ ていない.実際にリファイルするには消去のときと同様にxを押す. リファイルの目印であるoマークを外すには,外したいoマー クのある行にC-nC-pでカーソルを移動してuを押す.

リファイルを指示したときには,Mewが適当なフォルダ名を推測し,表示する. このとき,リファイル先として提示されるフォルダは,メールのヘッ ダ部分のFrom:の値や,Message-IDの値を参照して,同じ宛先への 以前のメールに関するリファイルの履歴など,広範囲な情報からMewが推測 して提示するようになっている.この推測方法は,自分でカスタマイズできる.

使い慣れてくると,リファイル先を逐一自分で入力しなくても,Mewがほぼ 自動的に判別してくれるので,大量のメールを扱う際には便利である.

フォルダとディレクトリ

ユーザのホームディレクトリにはMailというディレクトリがあり,受信した メールはこの中にすべて保存される.各フォルダはMailディレクトリの中に ディレクトリとして作られている.例えば,t98000tfというユーザ のcircleというフォルダは/home/t98000tf/Mail/circleという ディレクトリとして作成される.

inboxフォルダも,他のフォルダと同様にMailディレクトリの中 のディレクトリとして存在している.inboxは,ユーザが自分で作らな くてもあらかじめ用意されており,新着メールを読み込む際には必ずここに読 み込まれる,特別なフォルダである.


 



 フォルダの中の各メールは,そのディレクトリに,メール番号と同じ名前の ファイルとして保存されている.例えば inboxの中の1通目のメールは ~/Mail/inbox/1というファイルである(図). このファイルは普通のテキストファイルなので, cat moreコマ ンドで表示させたり,通常のファイル操作コマンドでコピー,移動,削除した り, lpr ()コマンドを使って印刷できる.




このように,フォルダはディレクトリ,メールはファイルとして作られている ので,通常のファイルの整理と同様に,フォルダを階層化して使える. フォルダを削除する場合はそのディレクトリを消去すればよい.

フォルダの移動 -- (g)

自分で作成したフォルダの中のメールを読むときは,Summaryモードで gを押す.次のように移動するフォルダ名を尋ねられるので,リファ イルする場合と同様に入力する.

Folder name (+inbox): +_
エコーエリアに``Range(update): ''と表示されるので,必要なRangeを 入力すると(),そのフォルダ内の指定したRangeの メールの一覧が表示される.

メール番号のつけ直し -- (O)

メールの削除やリファイルを行うと,もとのフォルダのメール番号に欠番が生 じてしまう.番号をつめるにはO (<SHIFT>-o)を押せばよい.例えば, 次のように2, 4, 5, 6番が欠番になっているフォルダがあるとする.

 .5mm} 1  04/20 Hanako Fujisawa  New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど
_4  04/22 Hanako Fujisawa  report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった
 .5mm 7  04/22 Hanako Fujisawa  meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
ここでOを押すと,エコーエリアに次のように表示されるので,y または<RET> を入力すると,番号のつけ直しの処理が始まる.

Pack +inbox? (y=RET or n=SPC) _
処理が終わると番号のつけ直しが行われたフォルダのSummaryを表示し直すた め,エコーエリアに次のように表示される.yまたは<RET> を入力 すると,

Range (update): _
次のように番号がつけ直されて表示される.

 .5mm} 1  04/20 Hanako Fujisawa  New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど
_2  04/22 Hanako Fujisawa  report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった
 .5mm 3  04/22 Hanako Fujisawa  meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
この際,Dマークやoマークがついていたメールに関しては,xを 入力したとき同様に削除やリファイルが実行された後で番号がつけ直される.

メール番号が9999を超えてしまうと,実際にはメールとして存在していても,そのメー ルはSummaryの一覧に表示されなくなってしまうので,メールを整理した後,O を実行して番号をつけ直した方がよい.

   
後から読み返したいメールに印をつける -- (*)

後から読み返したいメールには,Summaryモードで*を入力して,*マークをつける.また次に示すコマンドを使うことで,より効率的に*マークのついたメールを処理できる.

*マークをつける,取り消す -- (*,u)

*マークは,Doマークと同様に,uを入力するこ とで,メールを個別に取り消すことができる.また,逆に,*マークがついてい ないメールにも,そのメールにカーソルを持っていって*を入力するこ とで,マークをつけられる.

*マークのついたメールを読む -- (N,P)

Summaryモードでは,大文字のNを入力すると*マークのつ いた次のメールを,大文字のPを入力すると*マークのつ いた前のメールを読める.

*マークのついていないメールすべてに*マーク をつける -- (ma)

Summaryモードでmaと入力すると,starマークがついていないメール すべてに*マークをつけられる.

*マークのついたメールを削除 -- (md)

Summaryモードで*マークをつけたメールがあるときにmdと 入力すると,*マークがDマークにつけなおされる.

以降は普通にDマークをつけた場合と同様に扱える.したがっ て,ここでxコマンドを入力することによって実際にメールをまとめて 削除できる.

*マークのついたメールをリファイル -- (mo)

Summaryモードで*マークをつけたメールがあるときにmoと入力 すると,*マークがoマークにつけなおされる.その後,エコー エリアに次のように表示されるので,普通にoを押したとき ()と同様にして,リファイル先を指定する.

Folder name (+circle): _
以降は普通にoマークをつけた場合と同様に扱われる.したがって,こ こでxを押して実行することにより,実際にメールをまとめてリファ イルできる.

マークの消去

メールについたマークを外すには,マークを外したいメールのある行にカー ソルを移動してuを押す.またUを押すと,Summaryモードで,メー ルについている任意のマークをすべて外せる.Dマークが いくつかついているメールがあり,そのすべてのDマークを外す例を 以下に示す.

 .5mm} 1D 04/20 Hanako Fujisawa  New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど
_2D 04/22 Hanako Fujisawa  report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった
 .5mm 3  04/22 Hanako Fujisawa  meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
 .5mm} 4D 04/22 Tarou Fujisawa   How are you ? <<ふじさわ.最近どうよ?
ここでUを入力するとエコーエリアに次のように表示されるので,Dを入力する.
Input mark :D_
するとSummaryモードでDマークがついているすべてのメールのマークを 外せる.
 .5mm} 1  04/20 Hanako Fujisawa  New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど
_2  04/22 Hanako Fujisawa  report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった
 .5mm 3  04/22 Hanako Fujisawa  meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
 .5mm} 4  04/22 Tarou Fujisawa   How are you ? <<ふじさわ.最近どうよ?

   
1.2.6 メールの検索

Mewでは,メールの送り主や受け取り先,Subjectなどの条件を与えて メールを検索できる.検索に利用できる条件を表 に示す.また,検索条件と一致したメールにマー クをつけて,マークによって一括してリファイルや削除などの処理も行える. Mewの検索には,検索結果の処理方法によって3種類ある.

1.
結果表示を行う検索 -- (/)

検索結果のメールのリストを表示する.単に検索条件に一致したメールを読み たいときなどに使う.まずSummaryモードで/を入力すると,エコーエ リアに次のようなメッセージが表示されるので,ここに検索対象とするフォル ダを入力する.

Folder name (+inbox): +_
例えば,フォルダinboxの中にあるログイン名t98000tfのユーザ からのメールを検索するには,まずinboxと入力する.するとエコーエ リアに次のように表示される.

Pattern (-from) : -_
ここにはfromtoccsubjectなどの検索条件(表 ) を入力する.<TAB> を押すことで候補の一 覧の表示や,補完もできる.この例では,fromを入力す ると,次のように尋ねられる.

Value for -from : _
ここで検索の条件値を入力する.この例ではt98000tfと入力すると,エ コーエリアに``Picking message in +inbox ...''という検索中であることを 示すメッセージが表示された後,検索条件に一致したメールがSummaryモード で表示される.

なお,このとき検索したフォルダのSummaryモードには検索結果のメールしか 表示されない.再び他のメールも表示し直すにはsコマンドでSummaryを 表示し直す必要がある().

また,エコーエリアで-fromなどの検索対象を入力する際,-and-orなどを入力すると,続けて2つ目の検索対象の入力を求めてくる ので,2つの条件を組み合わせて検索を行える.これを繰り返すこ とで複数条件の組み合わせでの検索も行える.

次に2つの条件を組み合わせて検索する例を示す.これは-fromフィー ルドにt98000tfを含み,かつ-subjectreportを含むメー ルを検索している.

まず,複数条件の組み合わせをするため-andを指定する.

Pattern (-from) : -and_
ここで最初の条件を与える.この例では,-fromを第1条件とする.すで に-fromが提示されているので,この例では<RET> を押すだけ でよい.

Pattern1 for -and (-from) : 
誰から受けとったメールを検索するのかを入力するため,-fromの 値を入力する.

Value for -from : t98000tf_
次に,この例では第2条件にsubjectを指定する.

Pattern2 for -and (-from) : -subject_
検索したいパターンを入力する.

Value for -subject : report_
以上を入力すると,メールの検索結果のSummaryが表示される.


 
表: Mewの検索条件項目
 
検索条件項目 意味
-from From: フィールド
-to To: フィールド
-cc Cc: フィールド
-subject Subject: フィールド
-date Date: フィールド
-and [パターン1]かつ[パターン2]
-or [パターン1]または[パターン2]
-not [パターン]でない
-after [date]以降
-before [date]以前
-search 本文中に[パターン]がある

2.
マークづけを行う検索 -- (?)

検索結果のメールにマークをつける.検索結果のメールに対して, まとめてリファイルや削除などを行うときに用いる.

検索を行うフォルダのSummaryモードを表示している状態で,?を入力 すると,そのフォルダが検索対象となり,次のようにエコーエリアに表示され 検索条件を求められる.

Pattern (-from) : -_
検索条件の入力は/コマンドによる検索と同様にして行う.すべて入力 し終わると,``Picking message in +inbox ...''という検索中であることを 示すメッセージが表示される.その後,次のように検索条件に一致したメール の前に*マークがつけられて,対象フォルダがSummaryモードで表示し 直されるので,*マークを使った処理を行うことができる.*マー クを使った処理についてはを参照すること.

 .5mm} 31* 04/22 Tarou Keio       ryuugaku <<気をつけてロンドン行ってきて下さい
_32* 04/23 Hanako Fujisawa  Re: ryuugaku <<私が帰ってくるまで待ってくれな
 .5mm 33* 04/23 Hanako Fujisawa  Thanks!! <<大きな花束ありがとう.すごく嬉しか
3.
複数のフォルダからの検索 -- (V)

複数のフォルダから条件にあるメールを選び出し,あるひとつの実在しないフォ ルダにまとめて検索結果を表示し直す.このフォルダを仮想フォルダと呼ぶ. 複数のフォルダからメールを検索するには,SummaryモードでVを入力す る.次に仮想フォルダ名を聞かれるので,エコーエリアに任意の文字列を入力 する.単に<RET> を押すと,仮想フォルダは``++virtual'' になる.

Virtual folder name (virtual): _
次に検索する単数,または複数のフォルダ名を入力する.複数のフォルダを入 力する場合は,以下のように``,''で区切る.またフォルダ名に ``*''を指定すると,すべてのフォルダから検索できる.

Folder name (+inbox): +inbox,+circle,+class_
そして検索条件を入力する.

Pattern (-from) : -_
すると,指定した複数のフォルダから検索条件に一致したメールが仮想フォル ダに集められ,Summaryモードで表示される.仮想フォルダはSummaryモードで は,oマークによるリファイル,Dマークによる消去,検索は できない.

仮想フォルダは,実際のディレクトリとしては存在しない.また,Mewを終 了すると仮想フォルダはなくなってしまう.

1.2.7 さまざまな形式のファイルを送受信する

   
マルチパート・メッセージの取り扱い

Mewでは,マルチパート・メッセージというタイプのメールを取り扱える. マルチパートメッセージは,1通のメールの中に複 数の部品,部分(パート)を持っているものである.

例えば,マルチパート・メッセージではないメールでは,プログラムリストな どを送る際に,送られた側がどこからどこまでがプログラムのリストなのかを 自分で判断して切り出さなければならない.しかし,マルチパート・メッセー ジを用いれば,送る際にプログラム部分を独立したパートとして送ることで, 受け取る側が簡単にそのパート部分を取り出せる.また,それぞれ のパートの内容は,文書であっても,画像ファイルであっても,音声ファイル であってもかまわない.あるアプリケーションで保存されたバイナリファイル を送り,受け取る側が取り出してアプリケーションで開ける.

ただし,メールを受け取る側が必ずしもマルチパート・メッセージを正しく読 めるとは限らない.例えば,CNS内部であっても,相手がメールを 読むのにMewを使っていなければ,文章以外は正しく表示されず,画像などは 無意味な文字列になってしまう.マルチパート・メッセージを送る際は,相手 がマルチパート・メッセージを読める環境にあるかどうか確認してから送るこ と.

画像や音声などのパートを加えたメールは,各パートがもとの画像ファイルな どと同じディスク容量を消費し,そのメール自体も大きなファイルとなる.送 信する際にネットワークに負荷がかかるので注意すること.

CNS内部のユーザに対してのメールでは,ディスク空間の効率的な利用のため にも,その画像や音声のファイルが保存されている場所のファイルパスを伝え るようにして,実際にメールでそれらの内容を送るのは避けること.その際, MewのExternal Body
()を利用するとよい.

Mewは,画像などさまざまな形式のメールを取り扱える.もともとメールは単 純なテキストしか取り扱えなかったが,テキスト以外の形式のデータを送る需 要が大きくなったため,MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions)とい う規約が決められた.Mewは,この規約に従った方法で,メールを取り扱うよ うになっている.また,規約の名前を取って,送られるメール自体のことを ``MIMEメール''や``MIMEメッセージ''と呼ぶこともある.
 

   
マルチパート・メッセージの読み方

メール番号の後にMマークがついているメールは,MIMEのマルチパート・ メッセージである.次のように表示されているSummary一覧があるとする.

_32  05/17 Tarou Fujisawa   Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう
 .5mm 33 M05/17 Hironori Kusuda  Re: NewDesign<<----Next_Part(Sat_Feb__8_13
 .5mm} 34  05/17 Hanako Fujisawa  Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
ここで,カーソルをMマークがついたメールに移動させてから, <SPACE>を押してそのメールを読もうとすると,マルチパート・メッセージ の各パートごとに1行ずつのSummaryに展開され,次のようなSummaryの表示に 変わる.

 .5mm} 32  05/17 Tarou Fujisawa   Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう
_33 M05/17 Hironori Kusuda  Re: New Design <<----Next_Part(Sat_Feb__8_13:
 .5mm      1      Text/Plain
 .5mm}      2      image/jpeg
 .5mm} 34  05/17 Hanako Fujisawa  Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
各パートのSummaryには,パートの番号と,文書,画像,音声などのデータ形 式の種類が表示される.この例では,パート1は普通の文章を意味するtext/plainが,パート2はJPEG形式の画像() を意味するimage/jpegが示されている.つまりこのメールは,文書と画 像という2つのパートから構成されている.

もう1度<SPACE>を押すと,パート1の内容が下のウィンドウに表示され,図 のような画面になる.さらにもう1度<SPACE>を 押すと,パート2の内容を表示しようとするが,この例ではパート2は文章では なくJPEG形式の画像ファイルなので,エコーエリアに次のように表示される.

Start xv? (+circle): (y=RET or n=SPC) _
ここでyまたは<RET> を押すと,xv ()が起動され,パート2の内容の画像が表示さ れたウィンドウが開く.


  
図: MIMEメッセージの表示例

このように,マルチパート・メッセージを表示している状態で<SPACE>を押 していくと,次のパートが順次表示されていく.また,パートが文書ではない 場合は,画像や音声などといったデータ形式に応じて,自動的に適当なツール が起動され,パートの表示や再生が行われる.

また,データ形式によっては適当なツールが見つからない場合がある.そのよ うなデータが含まれたパートを表示した場合,次のように,そのパートに 含まれたデータを取り出し,バイナリファイルとしてホームディレクトリに 保存する.

Save this part? (y=RET or n=SPC) _
ここでyと押すとエコーエリアに以下のように表示されるので,ファ イル名を入力することでホームディレクトリにデータがファイルとして保存さ れる.

File: ~/_
上記の状態でnpを押すと,メール単位では なくパート単位でカーソルが移動する.

MIMEメッセージで送られたメールは,画像や音声などのデータ形式を含んでい るが,+inboxフォルダへ取り込まれた時点では符号化された文字列を含 むテキストファイルとなっている.これを別のファイル名で保存するためには, Summaryモードでマルチパート・メッセージを表示している状態で,次のよう に保存するデータのパートの行にカーソルを合わせ,yを押す.

 .5mm} 32  05/17 Tarou Fujisawa   Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう
 .5mm} 33 M05/17 Hironori Kusuda  Re: New Design <<----Next_Part(Sat_Feb__8_13
 .5mm}      1      Text/Plain
_2      image/jpeg
 .5mm 34  05/17 Hanako Fujisawa  Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
するとファイル名を求められるので,エコーエリアにファイル名を入力すると, データをメールから切り離してファイルとして保存できる.

   
マルチパート・メッセージの送り方

マルチパート・メッセージを送るには,まず普通にメール本文を書いている状 態(Draftモード)で,本文を書いた後,C-c Mを入力する.すると,本文 の最後に,図のように表示される.


  
図: MIMEメッセージの作成

この部分を,メールの本文と区別して``添付領域''と呼ぶ.添付領域はそのメー ルを構成するパートのリストであり,ここに新たにパートに加えたいファイル を指定してマルチパート・メッセージを構成する.  

添付領域の各行は,各パートのパート番号,パートの名前,パートのデータ形 式の3つのフィールドからなる.この例では,1行目の1/と表示された行 が,このメール全体を表している.1通のメール全体としてのデータ形式はマ ルチパート・メッセージ形式なので,Multipart/Mixedと表示されてい る.2行めのCoverPageと表示された行は,さきほど作成した本文を意味 している.本文のデータ形式は普通のテキスト形式なので,Text/Plain と表示されている.

新しいパートを加えるには,一番下のパートの行,この例の場合だと`` 2 ._'' の行の``.''にカーソルを移動し,cを押す.す ると,エコーエリアに次のように表示されるので,新たなパートとして加え たいファイルのパスを入力する.

Copy from : ~/image/rabbit.gif_
エコーエリアに次のように表示されるので,<RET> を押す.

Copy to (rabbit.gif): _
次のように添付領域の表示が変り図のような画 面になる.これでrabbit.gifが新たなパートとして加えられたことにな る.



  
図: パート追加後の画面

同様にして,他の文書やプログラムソースなどのファイルも新たなパートとし て加えることができる.すべてのパートを追加し終わったらC-c C-mを 入力すると,マルチパート・メッセージを送信するための情報が挿入されるの で,確認した後,C-c C-cを入力する.

マルチパート・メッセージを作るために使っていたディレクトリを消してよい か尋ねられるので,yまたは<RET> を押す.

Folder +drafts/mime/1 exists. Remove it? (y=RET or n=SPC) _
これで,マルチパートのメールを送信できる.


本文を書かずにテキスト以外のファイルだけを添付すると,相手にわかりにく い場合もあるので,テキスト以外の形式のファイルをMIMEで送信する際には, 本文に説明の文章をつけ加えるとよい.
作成中のマルチパート・メッセージは,~/Mail/draft/の下に, 番号の名前がつけられたディレクトリとして作成され,その中に,各パートの 内容がファイルとして作成される.

パートを新たに加える操作は,指定したファイルを作成中のマルチパート・メッ セージ用のディレクトリにコピーすることで行われている.そのため,Copy to:としてコピー先を聞かれたときに,別のファイル名も答えられる. ただし,.gifなどの拡張子はそのままにする必要がある.

   
送信可能なデータ形式

マルチパート・メッセージの各パートのデータ形式は,表 に示すものが利用できる.データ形式はファイル 名の拡張子から自動的に判断される.なお,Image/gifなどのデータの 表現形式のことを,Content-Typeと呼ぶ.


 
表: 可能なデータ形式
 
ファイル名の拡張子 Content-Type 意味
.txt Text/plain テキストファイル
.gif Image/gif GIF形式の画像ファイル
.jpg または .jpeg Image/jpeg JPEG形式の画像ファイル
.xwd Image/x-xwd XWD形式の画像ファイル
.xbm Image/x-xbm XBM形式の画像ファイル
.au Audio/basic AU形式の音声ファイル
.mpg または .mpeg Video/mpeg MPEG形式の動画ファイル
.ps Application/PostScript PostScriptファイル
.extb Message/external-body External Body
.rfc822 Message/rfc822 1通のメール全体
ファイル名が数字のみ Message/rfc822 1通のメール全体
その他のファイル名 Text/plain テキストファイル
その他のファイル名 Application/Octet-Stream バイナリファイル

   
添付領域での応用操作

マルチパート・メッセージを作成中の添付領域では,cコマンドで新し くパートを加える以外にも,表に示した操作を行 える.操作を行うパートにカーソルを持っていき,コマンドを入力する.


 
表: 添付領域で可能な操作
 
入力キー 意味
c 新しいパートを追加する
r 各パートのファイル名を変更する
m サブディレクトリの作成(パートの階層化)
f パート内容を読み込んで編集
F パートを新規ファイルとして作成
d パートの削除
e 新規パートとして,External Body を作成
D 簡単なパート内容の説明(Content-Description)を入力
T データ形式(Content-Type)の変更
C Text/のデータのcharset (文字コード)を指定
  原則として iso-2022-jpを指定しなければならない

バイナリファイルの送り方

例えばWindowsのアプリケーションで作成したファイルなど,表 にない形式のデータは原則としてバイナリファイ ルであるが,これらをパートに追加すると通常はテキストファイルとして追加 されてしまい,受け取る側が正常な形式のファイルとしてメールから切り離せない.

ここでは,例として CNSの自分のホームディレクトリに保存されている, Windows95のMicrosoft Excelで作成したsample.xlsというファイルをメー ルに添付して送る場合を示す.

まず,メールの本文を作成し,C-c Mを入力して添付領域を作成し, cを入力してsample.xlsを新しいパートとして追加すると,添付 領域が次のような画面になる.

----------- attachments -----------
       1/              Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
     2 _ sample.xls        Text/Plain(guess)         
     3   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------
上記のままだとsample.xlsがテキストとして認識されてしまっているの で,明示的にバイナリファイルとして認識させる必要がある.カーソルをバイ ナリファイルとして認識させたいパートに移動し,Tを入力するとエコー エリアに次のように表示されるので,Application/Octet-streamと入力 する.

Type for sample.xls (Text/Plain): Application/Octet-stream_
sample.xlsのパートのcontent-TypeがApplication/Octet-stream に変更される.次にBase64という方法で符号化(encode)するために,カーソル をバイナリファイルとして認識させたパートに合わせたまま,Bを押すと, 次のような画面になる.

----------- attachments -----------
       1/              Multipart/Mixed             
     1   CoverPage         Text/Plain(guess)         
B    2 _ sample.xls        Application/Octet-Stream  
     3   .                                           
--------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------
あとは通常のマルチパート・メッセージを編集する際と同じように,すべての パートを追加し終わったらC-c C-m C-c C-cを入力してメールを送信する.

External Body

 および表にある External Bodyとは,参照情報のみを持つ特殊な形式のパートである. External Bodyのパートは,その内容として,実際のデータではなく,URL ()などを指定して,そのデータへの参照情報のみを持 つ.これを使うことによって,WWW などで公開されているデータへの参照情報 のみを1つのパートとして送れる.

特にCNSのユーザ同士でやりとりするメールであれば,External body typeとし てlocal-fileを指定し,そのファイルへの参照情報を送ることで,ファイルその ものを送ることなくファイルを表示できる.

メールの実際の中身は次のようなファイルの置かれている位置情報だけで,ファ イルそのものを送るわけではないが,受信者はMewの中でそのファイ ル(図の例では/home/s98000hf/
ego.txt
)の内容を表示できる.


  
図: データ形式がExternal Body のパート
\begin{figure}
<tex2html_verbatim_mark>exec242 ...

      
1.2.8 Mewコマンドの一覧

にSummaryモードで利用できるMewコマンドを, 表にDraftモードで利用できるMewコマンドを示す.


 
表: Summaryモードで利用できるコマンド
 
キー操作 コマンドの意味
<SPACE> メッセージの続き,もしくは次のパート,次のメールを表示する
<BS> 表示されているメッセージについて1画面バックスクロールして表示する
C-n 下の行へカーソルを移動する
C-p 上の行へカーソルを移動する
n *以外のマークのついていない下のメールかパートを表示する
p *以外のマークのついていない上のメールかパートを表示する
N *マークのついた下のメッセージを表示する
P *マークのついた上のメッセージを表示する


キー操作 コマンドの意味
w メールの送信するためのバッファを用意する
a メッセージへの返信のためのバッファを用意する
A メッセージを引用して返信のためのバッファを用意する
f メッセージを他のユーザに転送(フォワード)
i 新規到着メールを inboxに読み込む
g 他のフォルダを指定して移動
s Range を指定して現在のフォルダのSummaryを表示し直す
o 指定されたメッセージにリファイルの印をつける
d 指定されたメッセージに消去の印をつける
* *マークをつける
mo *マークのついたメッセージにリファイルの印をつける
md *マークのついたメッセージに消去の印をつける
ma マークのついていないメッセージに *マークをつける
u マークの取消
U 入力されたマークすべての取消
x 未実行の消去,リファイルを処理する
O 現在のフォルダに関するコマンドを実行して,番号をつけ変える
S メールを,日付の古い順にソートする
/ 検索結果をSummaryモードで表示する
? 検索結果に一致するメッセージに *マークをつける
V 複数のフォルダから検索して結果をSummaryモードで表示する
y 指定されたメッセージまたはパートをファイルとして保存する


 
表: Draftモードで利用できるコマンド
 
キー操作 コマンドの意味
C-c C-q 作成中のDraftバッファの消去
C-c <TAB> ~ /.signatureファイルの挿入
C-c C-c 作成したメールを送信
C-c C-y 現在表示されているメールを作成中のDraftバッファに引用
C-c M MIMEメッセージの作成