1996年4月以降にアカウントを作成したユーザは特に設定の必要はないが,そ
れ以前にアカウントを作成したユーザは次の設定を行う必要がある.次の設定
用コマンドを入力すると,Mewを利用できるように~
/.mh_profileと~
/Mail/scan.formが書き換えられる.
% mewsetup<RET>
メールの送受信ができない場合は,次の設定がなされているか確認すること.
Draft-Folder: drafts inc: -host mail -rpop -form scan.form scan: -form scan.form send: -hencode whom: -hencode
%4(msg)%<(cur)+%| %>%<{replied}-%|%<{encrypted}E%|\
%<(eq)%(trim{content-type})%<(amatch multipart)M%| %>%>%>%>\
%02(mon{date})/%02(mday{date})%<{date} %|*%>\
%<(mymbox{from})%<{to}To:%14(hdecode(friendly{to}))%>%>\
%<(zero)%17(hdecode(friendly{from}))%> \
%(hdecode{subject})%<{body}<<%{body}%>
メールを読むには,Muleを起動してM-x mewと入力する.すると,起動画面 が表示された後,メールの一覧が表示され(図→),エコー エリアに以下のように表示されるので,<RET> を押す.ここでRange (表示 範囲)を指定することもできる.Rangeについては →を参照のこと.
Range (update): _
図→のようにメールのSummary (要約)が1行ごとに一覧表 示された状態のことをSummaryモードと呼ぶ.
Summaryモードでメールの内容を読むには,<SPACE>を 押す(図→).メールの内容が長い場合はウィンドウに1度にすべての内容 を表示できない.表示されているメールの続きの部分(ページ)を表示させるに は<SPACE>を押し,前のページに戻るには<BS>を押す.1つのメールの 表示から次のメールの表示に移るには<SPACE>かnを,前のメー ルに戻るにはpを押す.
このように,Mewでは<SPACE>を続けて押すという操作で複数のメールを 順に読める.
Mewのメール操作だけを終了するにはQを押す.すると,エコーラインに 次のように確認を求められるので,yを押すと,Mewに関するすべて のバッファは消去される.
Quit Mew? (y=RET n=SPC)_
Summaryモードで,新たに到着したメールをチェックするときにはiを押
す.すると,M-x mewを実行したとき同様,``Incing ...''と表示され
新しいメールが到着している場合はそれらが読み込まれてSummaryの一覧に追
加される.新着メールがない場合はエコーエリアに``No new mail''と表示さ
れる.
Summaryモードに表示されている範囲よりさらに古いメールを読みたいときや, 逆に比較的新しいメールのみの表示に変える場合には,sと押すとエ コーエリアに次のように表示されるので,表示するRangeを入力し, <RET>を押す.指定したRangeの範囲のメールのサブジェクト一覧が表示 し直される.
Range (update): _
``Range (update): ''とエコーエリアに表示されたら,必要なRange (表
→)を入力し,<RET> を押す.すると,Summary
の一覧が,指定した範囲で表示し直される.この例の場合,何も入力せずに
<RET>を入力すると,( )
の中に囲まれて提示されているupdateが選択される.
Summaryを表示するフォルダ内のメールの数が多い場合など,多くの範囲を指定 するほどSummary一覧の表示に時間がかかる.
この例に限らず,Mewではエコーエリアに質問が表示されたとき,何も入力せ
ずに<RET> を押すと,( )
の中に提示されている値が選択された
ものとして実行される.
Summaryモードでwを押すと,新規に作成するメールの本文を書くウィン ドウとバッファが用意される.
To: _ Subject: X-Mailer: Mew version 1.70 on Emacs 19.28.1 / Mule 2.3 Mime-Version: 1.0 ----
,
''で区切って続けて書く.
なお,以前にメールを送ったことのある相手のアドレスであれば,To: およびCc:フィールドの入力中に,他と区別のつくまで入力した時点で <TAB>を押すと,残りの部分が補完される.
To: s98000hf Cc: t98000tf Subject: Report_ X-Mailer: Mew version 1.70 on Emacs 19.28.1 / Mule 2.3 Mime-Version: 1.0 ----
本文を作成したら,C-c C-mを入力するとヘッダ部分の最後に以下の2 行が加えられる.Content-Typeを確認した後C-c C-cを入力すると, メールは送信される.
Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit
次に.signatureファイルの例を示す.
-=-=-=-=-=-=-=-=-=- Taro Fujisawa Faculty of Environmental Information URL http://www.sfc.keio.ac.jp/ t98000tf
書きかけのメールを途中でやめたいときには,C-c C-qを入力する. エコーエリアに次のように表示されるので,yまたは<RET> と 入力することで,Summaryモードに戻る.
Kill draft message? (y=RET or n=SPC) _
~
/.emacsに以
下の2行を加え,100の値をより大きくすると,指定した値を超え
るまではヘッダ部分は切り落とされない.
(defvar mew-header-max-depth 100) (defvar mew-header-max-length 100)
本文を書く状態(Draftモード)で,もとのメールの本文の内容を簡単に引用す
ることができる.引用するには,DraftモードでC-c C-yを入力すること
で,もとのメールの本文の内容が,各行の先頭に``>
''が付加された形
で本文に挿入される(図→).
あるいは返事を書く際に,aを押す代わりにAを押すと,
C-c C-yの場合と同じように,もとのメールの本文の内容が各行の先頭
に``>
''が付加された形で本文に挿入される(図
→).
また,Mewでは複数のメールからの引用が簡単にできる.メールの返事を書く 際には画面が3分割されるので,C-x oもしくはマウスでクリックして1 番上のSummaryモードにカーソルを移動する.そこで引用するメールを <SPACE>で選択すると,2番目のバッファにそのメールが表示される.その 状態でDraftモードのバッファにカーソルを戻してC-c C-yと入力すれば, Draftモードのカーソルがある位置に選択されたメールを引用することができ る.
大切なメールだけを残したとしても,いずれは大量のメールがたまってしまう. ホームディレクトリにファイルが増えたときに,授業関係,サークル関係といっ たディレクトリを作って整理するように,メールも``フォルダ(folder)''を作 り,関連のあるメールをひとまとめにして分類できる.
メールシステムにおいて,ホームディレクトリに相当するのはinboxと いう名前のフォルダである.新しく到着したメール は,inboxフォルダに読み込まれる.つまり,inboxフォルダ は自宅の郵便受けのような役目を果たすことになる.
なお,inboxフォルダから別のフォルダにメールを移し,整理すること を``リファイル(refile)''という.Mewではさまざまなマークをつけることで, 複雑なリファイルを簡単に処理できる.
不必要なメールを消すには,Summaryモードで消したいメールのある行にカー ソルを移動してdを押す.するとカーソルのあるメールの番号の後 ろにDelete (消去)を意味するDマークがつく.
.5mm} 29D 04/20 Hanako Fujisawa New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど _30 04/22 Hanako Fujisawa report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった .5mm 31 04/22 Hanako Fujisawa meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
メールを別のフォルダにリファイルするには,Summaryモードでリファイルし たいメールのある行にカーソルを移動し,oを押す.すると,エコー エリアに次のように表示される.
Folder name (+circle): +_
No Folder +circle exists. Create it? (y=RET or n=SPC) _
このようにしてリファイルするフォルダを指定すると,カーソルのあるメールの番号 の後にoマークがつく.
.5mm} 31 04/22 Tarou Fujisawa ryuugaku <<気をつけてロンドン行ってきて下さいね _32o 04/23 Hanako Fujisawa Re: ryuugaku <<私が帰ってくるまで待ってくれない .5mm 33 04/23 Hanako Fujisawa Thanks!! <<大きな花束ありがとう.すごく嬉しかっ
使い慣れてくると,リファイル先を逐一自分で入力しなくても,Mewがほぼ 自動的に判別してくれるので,大量のメールを扱う際には便利である.
inboxフォルダも,他のフォルダと同様にMailディレクトリの中 のディレクトリとして存在している.inboxは,ユーザが自分で作らな くてもあらかじめ用意されており,新着メールを読み込む際には必ずここに読 み込まれる,特別なフォルダである.
フォルダの中の各メールは,そのディレクトリに,メール番号と同じ名前の
ファイルとして保存されている.例えば inboxの中の1通目のメールは
|
このように,フォルダはディレクトリ,メールはファイルとして作られている ので,通常のファイルの整理と同様に,フォルダを階層化して使える. フォルダを削除する場合はそのディレクトリを消去すればよい.
自分で作成したフォルダの中のメールを読むときは,Summaryモードで gを押す.次のように移動するフォルダ名を尋ねられるので,リファ イルする場合と同様に入力する.
Folder name (+inbox): +_
メールの削除やリファイルを行うと,もとのフォルダのメール番号に欠番が生 じてしまう.番号をつめるにはO (<SHIFT>-o)を押せばよい.例えば, 次のように2, 4, 5, 6番が欠番になっているフォルダがあるとする.
.5mm} 1 04/20 Hanako Fujisawa New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど _4 04/22 Hanako Fujisawa report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった .5mm 7 04/22 Hanako Fujisawa meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
Pack +inbox? (y=RET or n=SPC) _
Range (update): _
.5mm} 1 04/20 Hanako Fujisawa New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど _2 04/22 Hanako Fujisawa report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった .5mm 3 04/22 Hanako Fujisawa meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど,
*
マークは,Dやoマークと同様に,uを入力するこ
とで,メールを個別に取り消すことができる.また,逆に,*
マークがついてい
ないメールにも,そのメールにカーソルを持っていって*
を入力するこ
とで,マークをつけられる.
Summaryモードでは,大文字のNを入力すると*
マークのつ
いた次のメールを,大文字のPを入力すると*
マークのつ
いた前のメールを読める.
Summaryモードでmaと入力すると,starマークがついていないメール すべてに*マークをつけられる.
Summaryモードで*
マークをつけたメールがあるときにmdと
入力すると,*
マークがDマークにつけなおされる.
以降は普通にDマークをつけた場合と同様に扱える.したがっ て,ここでxコマンドを入力することによって実際にメールをまとめて 削除できる.
Summaryモードで*
マークをつけたメールがあるときにmoと入力
すると,*
マークがoマークにつけなおされる.その後,エコー
エリアに次のように表示されるので,普通にoを押したとき
(→)と同様にして,リファイル先を指定する.
Folder name (+circle): _
.5mm} 1D 04/20 Hanako Fujisawa New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど _2D 04/22 Hanako Fujisawa report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった .5mm 3 04/22 Hanako Fujisawa meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど, .5mm} 4D 04/22 Tarou Fujisawa How are you ? <<ふじさわ.最近どうよ?
Input mark :D_
.5mm} 1 04/20 Hanako Fujisawa New Term <<花子です.学校はじまったけど調子はど _2 04/22 Hanako Fujisawa report <<またまた花子.昨日の玲ちゃんすごかった .5mm 3 04/22 Hanako Fujisawa meeting <<はなぴょんです.来週の打ち合せだけど, .5mm} 4 04/22 Tarou Fujisawa How are you ? <<ふじさわ.最近どうよ?
Mewでは,メールの送り主や受け取り先,Subjectなどの条件を与えて メールを検索できる.検索に利用できる条件を表 →に示す.また,検索条件と一致したメールにマー クをつけて,マークによって一括してリファイルや削除などの処理も行える. Mewの検索には,検索結果の処理方法によって3種類ある.
/
)
検索結果のメールのリストを表示する.単に検索条件に一致したメールを読み
たいときなどに使う.まずSummaryモードで/
を入力すると,エコーエ
リアに次のようなメッセージが表示されるので,ここに検索対象とするフォル
ダを入力する.
Folder name (+inbox): +_
Pattern (-from) : -_
Value for -from : _
なお,このとき検索したフォルダのSummaryモードには検索結果のメールしか 表示されない.再び他のメールも表示し直すにはsコマンドでSummaryを 表示し直す必要がある(→).
また,エコーエリアで-fromなどの検索対象を入力する際,-and や -orなどを入力すると,続けて2つ目の検索対象の入力を求めてくる ので,2つの条件を組み合わせて検索を行える.これを繰り返すこ とで複数条件の組み合わせでの検索も行える.
次に2つの条件を組み合わせて検索する例を示す.これは-fromフィー ルドにt98000tfを含み,かつ-subjectにreportを含むメー ルを検索している.
まず,複数条件の組み合わせをするため-andを指定する.
Pattern (-from) : -and_
Pattern1 for -and (-from) :
Value for -from : t98000tf_
Pattern2 for -and (-from) : -subject_
Value for -subject : report_
検索結果のメールにマークをつける.検索結果のメールに対して, まとめてリファイルや削除などを行うときに用いる.
検索を行うフォルダのSummaryモードを表示している状態で,?
を入力
すると,そのフォルダが検索対象となり,次のようにエコーエリアに表示され
検索条件を求められる.
Pattern (-from) : -_
/
コマンドによる検索と同様にして行う.すべて入力
し終わると,``Picking message in +inbox ...''という検索中であることを
示すメッセージが表示される.その後,次のように検索条件に一致したメール
の前に*
マークがつけられて,対象フォルダがSummaryモードで表示し
直されるので,*マークを使った処理を行うことができる.*マー
クを使った処理については→を参照すること.
.5mm} 31* 04/22 Tarou Keio ryuugaku <<気をつけてロンドン行ってきて下さい _32* 04/23 Hanako Fujisawa Re: ryuugaku <<私が帰ってくるまで待ってくれな .5mm 33* 04/23 Hanako Fujisawa Thanks!! <<大きな花束ありがとう.すごく嬉しか
複数のフォルダから条件にあるメールを選び出し,あるひとつの実在しないフォ
ルダにまとめて検索結果を表示し直す.このフォルダを仮想フォルダと呼ぶ.
複数のフォルダからメールを検索するには,SummaryモードでVを入力す
る.次に仮想フォルダ名を聞かれるので,エコーエリアに任意の文字列を入力
する.単に<RET> を押すと,仮想フォルダは``++
virtual''
になる.
Virtual folder name (virtual): _
,
''で区切る.またフォルダ名に
``*
''を指定すると,すべてのフォルダから検索できる.
Folder name (+inbox): +inbox,+circle,+class_
Pattern (-from) : -_
Mewでは,マルチパート・メッセージというタイプのメールを取り扱える. マルチパートメッセージは,1通のメールの中に複 数の部品,部分(パート)を持っているものである.
例えば,マルチパート・メッセージではないメールでは,プログラムリストな どを送る際に,送られた側がどこからどこまでがプログラムのリストなのかを 自分で判断して切り出さなければならない.しかし,マルチパート・メッセー ジを用いれば,送る際にプログラム部分を独立したパートとして送ることで, 受け取る側が簡単にそのパート部分を取り出せる.また,それぞれ のパートの内容は,文書であっても,画像ファイルであっても,音声ファイル であってもかまわない.あるアプリケーションで保存されたバイナリファイル を送り,受け取る側が取り出してアプリケーションで開ける.
ただし,メールを受け取る側が必ずしもマルチパート・メッセージを正しく読 めるとは限らない.例えば,CNS内部であっても,相手がメールを 読むのにMewを使っていなければ,文章以外は正しく表示されず,画像などは 無意味な文字列になってしまう.マルチパート・メッセージを送る際は,相手 がマルチパート・メッセージを読める環境にあるかどうか確認してから送るこ と.
CNS内部のユーザに対してのメールでは,ディスク空間の効率的な利用のため
にも,その画像や音声のファイルが保存されている場所のファイルパスを伝え
るようにして,実際にメールでそれらの内容を送るのは避けること.その際,
MewのExternal Body
(→)を利用するとよい.
メール番号の後にMマークがついているメールは,MIMEのマルチパート・ メッセージである.次のように表示されているSummary一覧があるとする.
_32 05/17 Tarou Fujisawa Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう .5mm 33 M05/17 Hironori Kusuda Re: NewDesign<<----Next_Part(Sat_Feb__8_13 .5mm} 34 05/17 Hanako Fujisawa Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
.5mm} 32 05/17 Tarou Fujisawa Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう _33 M05/17 Hironori Kusuda Re: New Design <<----Next_Part(Sat_Feb__8_13: .5mm 1 Text/Plain .5mm} 2 image/jpeg .5mm} 34 05/17 Hanako Fujisawa Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
もう1度<SPACE>を押すと,パート1の内容が下のウィンドウに表示され,図 →のような画面になる.さらにもう1度<SPACE>を 押すと,パート2の内容を表示しようとするが,この例ではパート2は文章では なくJPEG形式の画像ファイルなので,エコーエリアに次のように表示される.
Start xv? (+circle): (y=RET or n=SPC) _
このように,マルチパート・メッセージを表示している状態で<SPACE>を押 していくと,次のパートが順次表示されていく.また,パートが文書ではない 場合は,画像や音声などといったデータ形式に応じて,自動的に適当なツール が起動され,パートの表示や再生が行われる.
また,データ形式によっては適当なツールが見つからない場合がある.そのよ うなデータが含まれたパートを表示した場合,次のように,そのパートに 含まれたデータを取り出し,バイナリファイルとしてホームディレクトリに 保存する.
Save this part? (y=RET or n=SPC) _
File: ~/_
MIMEメッセージで送られたメールは,画像や音声などのデータ形式を含んでい るが,+inboxフォルダへ取り込まれた時点では符号化された文字列を含 むテキストファイルとなっている.これを別のファイル名で保存するためには, Summaryモードでマルチパート・メッセージを表示している状態で,次のよう に保存するデータのパートの行にカーソルを合わせ,yを押す.
.5mm} 32 05/17 Tarou Fujisawa Re: New Design <<慶応です.この前の件ですが,どう .5mm} 33 M05/17 Hironori Kusuda Re: New Design <<----Next_Part(Sat_Feb__8_13 .5mm} 1 Text/Plain _2 image/jpeg .5mm 34 05/17 Hanako Fujisawa Thanks. <<藤沢です.できたらお願いしたいのですが
マルチパート・メッセージを送るには,まず普通にメール本文を書いている状 態(Draftモード)で,本文を書いた後,C-c Mを入力する.すると,本文 の最後に,図→のように表示される.
この部分を,メールの本文と区別して``添付領域''と呼ぶ.添付領域はそのメー ルを構成するパートのリストであり,ここに新たにパートに加えたいファイル を指定してマルチパート・メッセージを構成する.
添付領域の各行は,各パートのパート番号,パートの名前,パートのデータ形 式の3つのフィールドからなる.この例では,1行目の1/と表示された行 が,このメール全体を表している.1通のメール全体としてのデータ形式はマ ルチパート・メッセージ形式なので,Multipart/Mixedと表示されてい る.2行めのCoverPageと表示された行は,さきほど作成した本文を意味 している.本文のデータ形式は普通のテキスト形式なので,Text/Plain と表示されている.
新しいパートを加えるには,一番下のパートの行,この例の場合だと`` 2 .
_'' の行の``.
''にカーソルを移動し,cを押す.す
ると,エコーエリアに次のように表示されるので,新たなパートとして加え
たいファイルのパスを入力する.
Copy from : ~/image/rabbit.gif_
Copy to (rabbit.gif): _
同様にして,他の文書やプログラムソースなどのファイルも新たなパートとし て加えることができる.すべてのパートを追加し終わったらC-c C-mを 入力すると,マルチパート・メッセージを送信するための情報が挿入されるの で,確認した後,C-c C-cを入力する.
マルチパート・メッセージを作るために使っていたディレクトリを消してよい か尋ねられるので,yまたは<RET> を押す.
Folder +drafts/mime/1 exists. Remove it? (y=RET or n=SPC) _
~
/Mail/draft/の下に,
番号の名前がつけられたディレクトリとして作成され,その中に,各パートの
内容がファイルとして作成される.
パートを新たに加える操作は,指定したファイルを作成中のマルチパート・メッ
セージ用のディレクトリにコピーすることで行われている.そのため,Copy to:
としてコピー先を聞かれたときに,別のファイル名も答えられる.
ただし,.gifなどの拡張子はそのままにする必要がある.
マルチパート・メッセージの各パートのデータ形式は,表 →に示すものが利用できる.データ形式はファイル 名の拡張子から自動的に判断される.なお,Image/gifなどのデータの 表現形式のことを,Content-Typeと呼ぶ.
マルチパート・メッセージを作成中の添付領域では,cコマンドで新し くパートを加える以外にも,表→に示した操作を行 える.操作を行うパートにカーソルを持っていき,コマンドを入力する.
ここでは,例として CNSの自分のホームディレクトリに保存されている, Windows95のMicrosoft Excelで作成したsample.xlsというファイルをメー ルに添付して送る場合を示す.
まず,メールの本文を作成し,C-c Mを入力して添付領域を作成し, cを入力してsample.xlsを新しいパートとして追加すると,添付 領域が次のような画面になる.
----------- attachments ----------- 1/ Multipart/Mixed 1 CoverPage Text/Plain(guess) 2 _ sample.xls Text/Plain(guess) 3 . --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------
Type for sample.xls (Text/Plain): Application/Octet-stream_
----------- attachments ----------- 1/ Multipart/Mixed 1 CoverPage Text/Plain(guess) B 2 _ sample.xls Application/Octet-Stream 3 . --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9--------
表→および表→にある External Bodyとは,参照情報のみを持つ特殊な形式のパートである. External Bodyのパートは,その内容として,実際のデータではなく,URL (→)などを指定して,そのデータへの参照情報のみを持 つ.これを使うことによって,WWW などで公開されているデータへの参照情報 のみを1つのパートとして送れる.
特にCNSのユーザ同士でやりとりするメールであれば,External body typeとし てlocal-fileを指定し,そのファイルへの参照情報を送ることで,ファイルその ものを送ることなくファイルを表示できる.
メールの実際の中身は次のようなファイルの置かれている位置情報だけで,ファ
イルそのものを送るわけではないが,受信者はMewの中でそのファイ
ル(図→の例では/home/s98000hf/
ego.txt)の内容を表示できる.
キー操作 | コマンドの意味 |
w | メールの送信するためのバッファを用意する |
a | メッセージへの返信のためのバッファを用意する |
A | メッセージを引用して返信のためのバッファを用意する |
f | メッセージを他のユーザに転送(フォワード) |
i | 新規到着メールを inboxに読み込む |
g | 他のフォルダを指定して移動 |
s | Range を指定して現在のフォルダのSummaryを表示し直す |
o | 指定されたメッセージにリファイルの印をつける |
d | 指定されたメッセージに消去の印をつける |
* | *マークをつける |
mo | *マークのついたメッセージにリファイルの印をつける |
md | *マークのついたメッセージに消去の印をつける |
ma | マークのついていないメッセージに *マークをつける |
u | マークの取消 |
U | 入力されたマークすべての取消 |
x | 未実行の消去,リファイルを処理する |
O | 現在のフォルダに関するコマンドを実行して,番号をつけ変える |
S | メールを,日付の古い順にソートする |
/ | 検索結果をSummaryモードで表示する |
? | 検索結果に一致するメッセージに *マークをつける |
V | 複数のフォルダから検索して結果をSummaryモードで表示する |
y | 指定されたメッセージまたはパートをファイルとして保存する |