fromコマンドは,到着しているメールの差出人(Fromアドレス)とサ ブジェクトを表示する.新着のメールがなければ何も表示されない.
% from<RET>
1 Apr 12 18:01 t95000tf@sfc.keio.ac.jp Next Meeting
2 Apr 12 20:12 s98000hf@sfc.keio.ac.jp Report
% _
incコマンドは新しいメールが到着しているか調べ,もし到着 していればinboxフォルダに取り込む.MewのSummaryモードの中でiを押 した場合と同じ動作をする.
シェルでincコマンドにより新着メールを取り込んだ場合,Mewの Summaryモード の中でiを押すと,Rangeを入力するよう求められるので,allを 入力することで,Summaryモードが表示し直される.
% inc<RET>
Incorporating new mail into inbox...
348+ 04/12 Tarou Fujisawa Next Meeting <<今度の話し合いで決めておきたいこ
349 04/12 Hanako Fujisawa Report <<おおい、明日までのレポート、なに書くのか
% _
scanコマンドはフォルダの中にあるメールの一覧をシェルで見るコマン ドである.コマンドのオプションに何も指定しないとinboxフォルダに 保存されているメールの一覧を表示し,+(フォルダ名)を指定すると, そのフォルダ内のメールの一覧を見られる.
次の例は,フォルダadoguru内にあるメールの一覧を表示させている.
% scan +adoguru<RET>
1 05/15 Tarou Fujisawa Freshman Camp Photo's etc <<フレッシュマンキャ
2 05/26 Hanako Fujisawa Re: nomikai <<藤沢です.わたしも写真ほしいです.
% _
showコマンドはシェルでメールの本文を表示させるコマンドである. incコマンドで新着メールを取り込んだ後,画面に表示された新着メー ルの番号をshowコマンドに続けて入力する.過去に届いているメールを 表示させるには,scanコマンドで表示したいメールの番号を確認してか らshowコマンドに番号を続けて入力する.フォルダを指定するには, +[フォルダ名]の引数を入力すればよい.
% show +[フォルダ名] [メール番号]<RET>
prmailコマンドは新着メールをシェルに表示するコマンドである. incをせず連続して表示するため,2通以上新着メールが到着していると 長く連なった状態で表示されてしまう.
% prmail<RET> ######## From: t98000tf@sfc.keio.ac.jp Date: Wed, 12 Feb 1999 01:48:34 +0900 To: s98000hf@sfc.keio.ac.jp Subject: dorachan 昨日ドラえもんがメディアに来てたよ.ドラミちゃんも一緒だった. ######## From: t98000tf@sfc.keio.ac.jp Date: Wed, 12 Feb 1999 01:51:30 +0900 To: s98000hf@sfc.keio.ac.jp Subject: report ?? ところで,レポートおわった? こっちは今晩徹夜になりそうだよう. % from<RET> 1 Feb 12 01:48 t98000tf@sfc.keio.ac.jp dorachan 2 Feb 12 01:51 t98000tf@sfc.keio.ac.jp let's go! % _
mailコマンドはシェルからメールを送信するコマンドである.
% mail [送り先のアドレス] [< 送信したいファイル名]<RET>
<CTRL>
も使用できないので,内容を書き間違え
ないよう注意すること.
内容を書き終ったらC-dを入力する.するとEOTと表示され再びプ ロンプトが表示される.この時点でメールは送信される.ただし,シェルで は英数字のみの利用となるため日本語は入力できない.
% mail t98000tf<RET>
Hello! How are you?
This is test mail.<C-d>
EOT
% _
<
'' (リダイレクション,→)
によりファイル名を指定すると,そのファイルの内容をメールとして送信できる.送
信する際にわざわざMuleやMewを起動しなくてよいので便利であり,すでに送
る内容をファイルに保存してあり,特に文章を書き足す必要がない場合に利用
するとよい.コマンドを実行するとメールが送信され,再びプロンプトが表示
される.
% mail t98000tf < kadai1.c<RET>
% _