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1.6 CNSでのフロッピーディスクの利用

パーソナルコンピュータ(以下PCと表記)同士, あるいはPCと ワークステーションの間でファイルを転送したり, PCのハードディスクのファイルを バックアップする際にはフロッピーディスクを利用する. ここでは,CNSのUNIX環境におけるフロッピーディスクの利用方法について説明する. Windows,Macintosh環境におけるフロッピーディスクの利用については それぞれを参照すること.

   
1.6.1 フォーマットの方法と操作

    新品のフロッピーディスクを使用するには,まずフォーマットを行う必要がある. ここではUNIXワークステーションでのフォーマットについて説明する.

CNSでフロッピーディスクをフォーマットするにはzz???,z???のホストを利用する.

% fdformat -[オプション]<RET>
フロッピーの種類に合わせてオプションを指定する. フォーマットが終了したら,ejectコマンドでフロッピーディスクを 取り出す.

  
オプション

-dH 2HDディスクを1440KBにフォーマットする
-dl 2DDディスクを720KBにフォーマットする

rloginによるフロッピーディスクの使用はできない.必ずフロッピーディスクを使用できるホストにログインすること.

1.6.2 mtoolsコマンド

 

メディアセンターに設置されているNEWS (m??),SPARCStation (z???),HP (y??), DEC (d??)や,特別教室に設置されているUltra30 (zz???)では,CNSとフ ロッピーディスク間でのデータ転送にmtoolsコマンドを使用する.mtoolsコマンドはログインしているシェル上でフロッピーの書き込み,読み 込みができるソフトである.mtoolsコマンドの一覧を表 に示す.


 
表: mtoolsのコマンドの一覧
 
コマンド 機能
mread フロッピーからUNIXへの転送
mwrite UNIXからフロッピーへの転送
mcd フロッピー側のカレントディレクトリを変更
mtype フロッピー内のファイルの内容を見る
eject フロッピーの取り出しを行う(m??,z???)

mreadコマンドとmwriteコマンドの書式を次に示す.最初に 指定するファイル名がコピーする元ファイル名であり,2番目に指定するファ イル名がコピー先のファイル名である.同じファイル名のままコピーする場 合にはピリオド(.)を使う.

% mread [フロッピーでのファイル名] .<RET>
% mwrite [UNIXでのファイル名] [フロッピーでのファイル名]<RET>
次に実行例を示す.

% mread report1.tex .<RET>
Copying report1.tex
% mwrite report2.tex report2.tex<RET>
Copying report2.tex
% _
mtoolsコマンドを利用したファイル転送では,日本語文字コードを自動的に変換しないため,nkfコマンドを利用して 日本語文字コードを変換する必要がある.

NEWS (m??),SPARCStation (z???)の場合はローカルホストでejectと入力し, コンピュータからフロッピーディスクを取り出す.また,それ以外のホストでは,ボタンを押す.