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2.4 Finderの基本操作

MacintoshではFinderを利用してアプリケーションの起動や書類の操作を行う. この章ではFinderの基本的な操作について説明を行う.

2.4.1 アプリケーションの起動と切り替え

アプリケーションの起動

Macintoshのアプリケーションは,デスクトップに表示されているハードディスク アイコンなどの中にアイコンとして存在している. アプリケーションアイコンをダブルクリックすると アプリケーションが起動し,メニューバーにはアプリケーションに関連した 操作項目が表示される.

アプリケーションの切替え

Macintoshでは,空きメモリがなくなるまで, 同時に複数のアプリケーションを起動できる. メニューバー右端のアプリケーションメニューをドラッグすると, 現在起動しているアプリケーションの リストが表示される. その際,使用中のアプリケーション名にはチェックマークが表示されている (図).


  
図: アプリケーションメニュー

このチェックされているアプリケーションを,`アクティブなアプリケー ション'と呼ぶ.別のアプリケーションをアクティブにするためには, 次の方法がある.

2.4.2 書類アイコンでアプリケーションを起動する

Finderで書類アイコンをダブルクリックすると,その書類を作成したアプリケー ションが起動し,書類が読み込まれる. 書類アイコンは作成したアプリケーションによって異なるので, アイコンを見るだけでどのアプリケーションで作成した書類かが分かる.


 
図: さまざまな書類アイコン

Fetch()でCNSのホームディレクトリからデータを転送した ときには,`白紙'アイコンの書類ができることがある.`白紙'アイコンは 対応するアプリケーションが分からないときに作成される.ダブルクリックしても アプリケーションが起動しないので,アプリケーションから直接開き保存し直すこと.

2.4.3 フォルダの新規作成

メニューバーから[ファイル]→[新規作成]を選択すると, アクティブなウィンドウの中にフォルダが新しく作成される. アクティブなウィンドウがない場合は,デスクトップにフォルダが作成される.

2.4.4 書類やフォルダの移動,コピー,消去

書類やフォルダの操作を行うには,最初に対象となるアイコンを クリックして選択する. 複数のアイコンを選択する場合には, <SHIFT>を押しながら複数のアイコンをクリックするか, 複数のアイコンを囲むようにドラッグする.

移動

書類やフォルダを別の場所に移動するには,対象となるアイコンを移動先の フォルダアイコンやウィンドウにドラッグ&ドロップする. フォルダアイコンにドロップする際には移動先のフォルダアイコンが反転 されていることを, ウィンドウにドロップする際には移動先のウィンドウの内側に紫色 の枠が表示されていることを確認してからドロップする.

コピー

書類やフォルダをコピーするには次のような方法がある.

フロッピーディスクに保存した書類は,デスクトップにドラッグ&ドロップしても ハードディスクにコピーできないので,<OPTION>キーを押しながら コピーする.ただし,``アクセス権が 不足しています''と表示されてコピーできない場合は,指定の ファイル保存用フォルダ()に直接コピーすること.

   
消去

書類やフォルダを消去するには,対象となるアイコンをゴミ箱 アイコン()にドラッグ&ドロップする. ゴミ箱アイコンにドラッグ&ドロップした時点では書類やフォルダは 消去されず,メニューバーから [特別]→[ゴミ箱を空に...]を選択すると実際に消去される. ゴミ箱にドラッグ&ドロップした後でも,[ゴミ箱を空に...]を選択する 前であれば,ゴミ箱をダブルクリックすると書類やフォルダの一覧が 表示され,移動して戻せる.

2.4.5 書類やフォルダの名称変更

作成した書類やフォルダの名前を変更するには,対象となるアイ コンの名前が表示されている部分をクリックすと,名前の 部分が黒く反転して文字入力ができるようになるので, 文字を入力して名前を変更する(図).

2.4.6 書類やフォルダのエイリアス作成

エイリアスはUNIXにおけるシンボリックリンクに相当する. 何重ものフォルダの中にある 書類やフォルダのアイコンのエイリアスを作成することで, 書類やフォルダを簡単に開ける. ただし,エイリアスを消去しても元の書類やフォルダは消去されない.

エイリアスを作成するには,対象となるアイコンをクリックして選択した後, メニューバーから[ファイル]→[エイリアスを作る]を選択する. エイリアスの名前は斜体で表示され,末尾には自動的に`のエイリアス'がつけ られるが,名前は自由に変更できる(図).




名称変更時の表示  





エイリアスアイコンとオリジナルアイコン  



   
2.4.7 書類やフォルダの検索

書類やフォルダの場所を検索するには, ファイル検索機能を利用する. メニューバーから[ファイル]→[検索...]を選択するか, アップルメニューから[ファイル検索]を選択すると, `ファイル検索'ウィンドウが開くので, 検索条件を入力する(図).


  
図: `ファイル検索'ウィンドウ

    
2.4.8 フロッピーディスクの使用

Macintoshでは,2HDおよび2DDのフロッピーディスクを利用できる. スロットに挿入すると,デスクトップにフロッピーディスクアイコンが表示される.

原則としてMacintoshフォーマットのフロッピーディスクを扱うが,MS-DOSフォー マットのフロッピーも認識し,Macintoshフォーマットのフロッピーディスク と同様に扱える.

フロッピーディスクの初期化

メニューバーから [特別]→[フロッピーの初期化...]を選択すると,フロッピーディスク を初期化できる.また,フロッピーディスクがMacintoshにとって認識 できないものであれば,スロットに挿入した時点でイジェクトするか初期化する かを求めるダイアログボックスが表示される(図). このとき,フロッピーディスクを初期化してよいならば,`名前'欄にディスク名 を入力して`フォーマット'形式を選択し,[初期化]をクリックする.


  
図: フロッピーディスク初期化ダイアログボックス

フロッピーディスクでの書類操作

フロッピーディスクでの書類操作は,基本的にFinderでの書類操作と 同じである. ただし,フロッピーディスクからハードディスク,ハードディスクから フロッピーディスクなど,別のディスクに書類をドラッグ&ドロップした 場合は,移動ではなくコピーされる.

フロッピーディスクの取り出し

フロッピーディスクを取り出すときは,フロッピーディスクアイコンを ゴミ箱アイコンにドラッグ&ドロップする. メニューバーから[特別]→[ディスクの取り出し]を選択しても, フロッピーを 取り出せるが,フロッピーアイコンが表示されたままになるので, 普通はゴミ箱アイコンにドロップする方法で取り出した方がよい.

フロッピーディスクをゴミ箱へドラッグしても,中身が消えるわけではない.

   
2.4.9 コントロールパネル

アップルメニューには,[コントロールパネル]という項目がある. アップルメニューから[コントロールパネル]を選択すると 新たにメニューが開き,項目が表示される. マウスを押したまま右にドラッグするとさらにメニューが開く. 項目を選択すると,ウィンドウが開いて 各項目の設定画面になる.ここでは重要なものだけを紹介する.

モニタ

画面の解像度と表示色数を設定できる.標準の解像度は 1024 × 768ドット,標準の表示色数は約32000色である. これらは変更できるが,使用後には標準状態に戻すこと.

サウンド

音量を設定できる.警告音などが大きすぎたり,逆に小さすぎたり した場合は,このコントロールパネルを使って適切な音量に変える.