LaTeXには目次を作成する機能があります.本文中に,\tableofcontentsコマンド を記述すると,記述した位置に目次が作成されます.目次を作成するには 最低3回のLaTeX処理が必要です.
このようなソースファイルを記述すると章立てコマンドであ る\part,\section,\subsectionの章節番号と表題が tocファイル()に書き込まれます.
\tableofcontentsコマンドがソースファイル中に記述されていると,1回目 のLaTeX処理の際に目次情報がtocファイルに格納されます.このtocファイ ルは\end{document}まで処理が進んだ段階で作られます.したがって,1回目 のLaTeX処理の際には,読み込むべきtocファイルは存在していないので, 空の目次が作成されることになります.そして2回目のLaTeX処理で文書中 の\tableofcontentsコマンドでtocファイルが読み込まれ, 目次が出力されます.
目次が何もない場合とある場合とでは,目次の分量によって目次自体のページ数が異な ることがあります.このような場合,目次ページより後ろのページ番号がずれることになり ,1回目の処理で作成された各章節のページ番号が正しくないこと があります.これを正しいページ番号にするためには,さらにもう1度,3回目のLaTeX処理 を行い,正しいページ番号のtocファイルを読み込む必要があります.
また,このようなページ番号のずれを避けるために pagenumberingコマンド() で目次でのページ出力と本文のページ出力を変える方法あります.