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cpacer

1.2 作業のながれ

[*]に示す通り, LaTeXによる文書整形の手順は 大きく分けて4つのステップがあります.

図: LaTeXによる文書整形の手順

  1. ソースファイルの記述

    LaTeXを利用するには,文書に加えてLaTeXに 文書整形の指示を与えるための``コマンド'' をファイル内に記述する必要があります. このようなファイルをLaTeXの``ソースファイル''といいます.

    ソースファイルはEmacs ([*]) のようなテキストエディタを利用して作成します.

  2. LaTeX処理

    ソースファイルから文書整形されたファイルを作成するには, ソースファイルをLaTeX処理します. LaTeX処理を行うにはplatexコマンドを実行します.

    % platex [texファイル] <RET>
    


    platexコマンドによってソースファイルの内容がLaTeX処理され, 整形された文書イメージがdviファイルに書き込まれます.

    % platex report.tex  <RET>
    This is pTeX, Version p2.1.5, based on TeX, Version 3.14159(JIS)(Web2c 7.0)
    (report.tex
    pLaTeX2e <1997/07/02>+1 (based on LaTeX2e <1996/12/01> patch level 0)
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jarticle.cls
    Document Class: jarticle 1998/10/13 v1.1n Standard pLaTeX class
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jsize10.clo)) (report.aux) [1]
    (report.aux) )
    Output written on report.dvi (1 page, 216 bytes).
    Transcript written on report.log.
    % _
    

    再びプロンプトが表示されれば LaTeX処理が成功したことを表します. プロンプトが表示されない場合には,ソースファイルに問題があり ``エラーモード''に入っている可能性があります. エラーモードから復帰する方法については,[*]を参照してください.

    また,LaTeX 処理を行うと,dviファイルの他に`.aux'や `.log'といった拡張子のファイルも生成されます.これらのファイル はいずれもLaTeXが目的に応じて出力しているものです.

    関係するファイルのうち, auxファイルとlogファイル,tocファイルは不必要なファイルで dviファイルが正常に作成された場合は消去してかまいません. また,dviファイルもtexファイルから再度作成できるので, しばらく印刷する必要がないのであれば削除してください.




  3. 文章の整形イメージを出力

    LaTeX処理が成功すると,文書の整形イメージがdviファイルに書き込まれます. このdviファイルを画面に表示することで,希望通りの出力が得られている かどうかを確認できます.これを``プレビュー''といいます. CNS ではxdviコマンドを実行してdviファイルのプレビューを行います. なお,xdviの操作の詳細については[*]を参照し てください.

    % xdvi [dviファイル] & <RET>
    

  4. 印刷

印刷には,dviファイルをCNS のプリンタで印刷できるPS形式に変換す る必要があります.dviファイルのPS形式への変換には,dvi2psコマンドと出力の リダイレクション([*])を組み合わせて行います. 次に書式と実行例を示します.

% dvi2ps [dviファイル] [PSファイル] <RET>

% dvi2ps filename.dvi  > filename.ps <RET>
@(#)dvi2ps (j-version) 2.0j(beta1)
[/usr/local/share/dvi2ps/dvi2.ps][/usr/local/share/dvi2ps/font/ascfix-m.ps]
Prescanning ....................
Reading font info ...............................................
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8[figure.eps] ] [9] [10]
% _


ページ数や文書中で貼り込まれたEPSファイル名などが表示され, PSファイルが生成されます.

望通りの文書イメージが完成したら, lprコマンドでPSファイルを印刷できます.

% lpr -P[プリンタ名] [PSファイル] <RET>