箇条書環境には次の3種類が用意されている.
* itemize | ... 各項目の先頭に`*'のようなラベルをつけて出力する |
* enumerate | ...各項目の先頭に通し番号をつけて出力する |
* description | ...各項目の先頭にユーザが指定したラベルをつけて出力する |
実際にはこれらの環境の中で,各項目の先頭に\item
コマンドを用いて箇条書を記述する.また複数の環境を入れ子にすることを``ネスト''と呼び,入れ子にした回数を``ネストレベル''と呼ぶ.ネストレベルの上限はそれぞれの環境によって異なる.
itemize環境では各項目に自動的にラベルがつけられるが,
\item[☆]
のように記述することで,ラベルを任意のものに指定できる.ネストは4段階まで可能で,ラベルは`*' →`-'→`*'→`・'と変化する.
enumerate環境もitemize環境と同じく4段階までのネストが可能である.ラベルはネストレベルに応じて`1'→`a'→`i'→`A'と変化する.
また,ネストレベルが2と4のenumerate環境では,アルファベットを用いて項目をカウントするため,アルファベットの総数である26個を超えた箇条書はできない.
itemize環境やenumerate環境と異なり, description環境はすべての項目のラベルを指定する.指定したラベルは,英数字(半角)であればボールドで,日本語(全角)であればゴシック体で出力される. description環境は6段階までのネストができる.
出力されるラベルの書体を変更したいときは,ラベルの指定の際に書体変更コマンドを用いる.次に各環境の記述例を示す.
みんな大好きな麺類たち. \begin{itemize} \item ラーメン \item そーめん \item 冷そーめん \end{itemize} \begin{enumerate} \item ラーメン \item そーめん \item 冷そーめん \end{enumerate} \begin{description} \item[ラーメン]麺類の基本. \item[そーめん]冬場に見掛けないのは, みんな食べたいのを我慢しているに違いない. \item[冷そーめん]ん???? \end{description}
箇条書環境は3種類を織り交ぜてもネストできる.この場合は合計6段階までネストができる.次に例を示す.
\begin{description}
\item[description]
level 1\begin{itemize}
\item
itemize level1\begin{itemize}
\item
itemize level2\begin{enumerate}
\item
enumerate level1\begin{itemize}
\item
itemize level3\begin{enumerate}
\item
enumerate level2\end{enumerate}
\end{itemize}
\end{enumerate}
\end{itemize}
\end{itemize}
\end{description}