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2.4 箇条書

箇条書環境には次の3種類が用意されている.

itemize ... 各項目の先頭に`*'のようなラベルをつけて出力する
enumerate ...各項目の先頭に通し番号をつけて出力する
description ...各項目の先頭にユーザが指定したラベルをつけて出力する

実際にはこれらの環境の中で,各項目の先頭に\itemコマンドを用いて箇条書を記述する.また複数の環境を入れ子にすることを``ネスト''と呼び,入れ子にした回数を``ネストレベル''と呼ぶ.ネストレベルの上限はそれぞれの環境によって異なる.

2.4.1 itemize環境

itemize環境では各項目に自動的にラベルがつけられるが, \item[☆]のように記述することで,ラベルを任意のものに指定できる.ネストは4段階まで可能で,ラベルは`*' →`-'→`*'→`・'と変化する.

2.4.2 enumerate環境

enumerate環境もitemize環境と同じく4段階までのネストが可能である.ラベルはネストレベルに応じて`1'→`a'→`i'→`A'と変化する.

また,ネストレベルが2と4のenumerate環境では,アルファベットを用いて項目をカウントするため,アルファベットの総数である26個を超えた箇条書はできない.

2.4.3 description環境

itemize環境やenumerate環境と異なり, description環境はすべての項目のラベルを指定する.指定したラベルは,英数字(半角)であればボールドで,日本語(全角)であればゴシック体で出力される. description環境は6段階までのネストができる.

出力されるラベルの書体を変更したいときは,ラベルの指定の際に書体変更コマンドを用いる.次に各環境の記述例を示す.



みんな大好きな麺類たち.

\begin{itemize}
\item ラーメン
\item そーめん
\item 冷そーめん
\end{itemize}
\begin{enumerate}
\item ラーメン
\item そーめん
\item 冷そーめん
\end{enumerate}
\begin{description}
\item[ラーメン]麺類の基本.
\item[そーめん]冬場に見掛けないのは,
みんな食べたいのを我慢しているに違いない.
\item[冷そーめん]ん????
\end{description}





箇条書の例




2.4.4 複数の種類の箇条書をネストする場合

箇条書環境は3種類を織り交ぜてもネストできる.この場合は合計6段階までネストができる.次に例を示す.



\begin{description}
\item[description] level 1
   \begin{itemize}
   \item itemize level1
      \begin{itemize}
      \item itemize level2
         \begin{enumerate}
         \item enumerate level1
            \begin{itemize}
            \item itemize level3
               \begin{enumerate}
               \item enumerate level2
               \end{enumerate}
            \end{itemize}
         \end{enumerate}
      \end{itemize}
   \end{itemize}
\end{description}






箇条書のネスト





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