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1.6 エラー

platexコマンドは処理中にエラーを発見すると,そのエラーを表示して処理を中断し,エラーモードに入る.ここではエラーの対処法について説明する.


1.6.1 エラーの対処法

エラーをなるべく出さないようにするためには,一度にすべての文書を書いてから処理をするのではなく,こまめに処理をしながら文書を記述するとよい.そうすればエラーが出てしまっても書き加えた部分だけを調べればよいので,エラーの発見が容易になる.次に,状況に応じたエラーモードからの復帰方法とエラーの原因について説明する.


`Please type another input file name:'と

表示された場合

このエラーはplatexコマンドで処理されるのソースファイル名や文書クラス名,パッケージ名など,ファイル名の記述を誤った際に表示される.この場合,キーボードから正しいファイル名を入力することで処理を続行できる.また,この状態でC-dあるいはC-cを入力すると処理が中止され,プロンプトが表示される.


`?'と表示された場合

このエラーはコマンドのタイプミスや環境の閉じ忘れなど,の文法を誤った場合に起こる.この場合,x<RET> またはC-cを入力してエラーモードから復帰できる.また,h<RET> と入力すると,エラーの原因を説明するヘルプメッセージが見られる.


`*'と表示された場合

このエラーは\end{document}がない,あるいはのソースファイルでないファイルを処理した場合に起こる.このときはC-dまたはC-cを入力してエラーモードから復帰できる.

platexコマンドの処理をC-zで止めてはいけない.プロセスが残ってしまったり,場合によってはコンピュータを停止させてしまう原因となる.




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