画像を表示するには,XVなどの画像表示ツールを利用する.画像をXWindow Systemのルートウィンドウにも表示できる.ここでは,ルートウィンドウに画像を表示するためのコマンドについて説明する.
各コマンドの違いは,扱える画像ファイル形式である.また,指定できるオプションにも違いがある.そのことに注意して,各々のコマンドを区別して使用する.
xloadimageコマンドはX Window System上で画像ファイルを表示するためのコマンドであり,ルートウィンドウに画像を表示できる.xloadimageを利用するには次のように入力する.
% xloadimage -onroot [ファイル名]<RET>
xloadimageコマンドで扱える画像ファイル形式には,GIF,JPEG,PBM,PGM,PPM,XBM,XWDなどがある.
xsetrootコマンドはルートウィンドウの設定を行うためのコマンドである.例えば,XBM (X11 Bitmap)形式の画像ファイルをルートウィンドウに表示したり,自分で作成したビットマップをマウスカーソルとして使うように設定できる.xsetrootを利用するには次のように入力する.
% xsetroot [オプション] [ファイル名]<RET>
-bitmap | ルートウィンドウに画像ファイルを表示する. |
-cursor | マウスカーソルを指定するビットマップファイルに変える. |
-solid | 背景の色を別の色に変える. |
xpmrootコマンドは,XPM (X11 Pixmap)形式の画像ファイルをルートウィンドウ上に表示するためのコマンドである.xpmrootを利用するには次のように入力する.
% xpmroot [ファイル名]<RET>
xpmrootコマンドは,xsetrootコマンドと異なりルートウィンドウ上にしか画像ファイルを表示できない.ルートウィンドウ上以外で,XPM (X11 Pixmap)形式の画像ファイルを表示したい場合には,sxpmコマンドを用いる.sxpmを利用するには次のように入力する.
% sxpm [ファイル名]<RET>