一般的にコンピュータでは絵や写真をビットマップ画像として表現する.絵や写真をビットマップ画像として取り込むにはスキャナという装置を利用する.
ここでは,メディアセンターオープンエリアに設置されているカラースキャナの使い方について説明する.カラースキャナは,専用のコンピュータ(ホスト名:cctori,cctora)にログオンして使用する.このスキャナではA4サイズまでのカラーイメージを読み取れる.
cctori,cctoraのデスクトップ上にある`Csp_scan'のアイコンをダブルクリックすると`ScanCraft CS-P 3.7'のウィンドウが表示される.(図2.6)スキャナの作業はこのウィンドウを利用して行う.
スキャンしたい原稿を画像読み取り面に置く.このとき,原稿の上部を読み取り位置に合わせる.
プレビューを行う前にスキャンする際の各種設定を行う.
スキャンした画像の種類を設定するには,`設定'ボタンをクリックし表示されるプルダウンメニューから[画像タイプ(I)]を選択する.カラー,グレースケール,白黒,テキスト,高画質カラーの5種類を選ぶことができるので,必要な画像タイプを選択する.
解像度は,絵や写真を読み取る際にどの程度鮮明に読み取るかを表すもので,指定する数値を大きくすればそれだけ細かく読み取れるようになる.出力解像度を設定するには,`設定'ボタンをクリックし表示されるプルダウンメニューから[出力解像度(R)]を選択する.`出力解像度'ウィンドウが表示されるので,必要に応じて解像度を選択し,[設定]ボタンをクリックして設定の変更を有効にして,[OK]ボタンをクリックする.
原稿を読み取り面にセットしたら,スキャンする原稿に合わせて用紙サイズを設定する必要がある.`設定'ボタンをクリックし表示されるプルダウンメニューから[用紙サイズ(S)]を選択する.`用紙サイズ選択'ウィンドウが表示されるので,スキャンする原稿のサイズを選択する.[設定]ボタンをクリックし設定の変更を有効にして,[OK]ボタンをクリックする.
セットした原稿をプレビューするには,`プレビュー'ボタンをクリックする.`スキャン'ウィンドウが表示され,スキャンされた画像がプレビューエリアに表示される.スキャン中にスキャンをキャンセルしたい場合は,`スキャン'ウィンドウの`キャンセル'を選択する.
プレビューエリアに表示された画像を確認し,必要に応じて画像を補正する.`調整'ボタンをクリックすると調整ダイアログウィンドウが表示される.ダイアログ左上のタブをクリックすることで,`色合い'ウィンドウと`明暗'ウィンドウを表示できる.`色合い'ウィンドウでは,ダイアログ内に表示されているサンプルを見ながら,赤,緑,青色の色合いを調整できる.`明暗'ウィンドウでも同様に,中間色,シャドウ,ハイライトの3種類の明るさを調整できる.また`エキスパート調整モード'を利用することで,さらに細かく画像の補正できる.エキスパートモードを利用するには,メニューバーから[画像(I)]→[エキスパート調整モード(X)]を選択する.
スキャンする範囲を指定したい場合はスキャン範囲を指定する必要がある.マウスカーソルをプレビューエリアへ移動させ,スキャンしたい範囲をドラッグして選択する.選択範囲を解除したい場合は,選択範囲外でマウスをクリックするか,右クリックをするとよい.
`保存ボタン'をクリックすると`ファイル名を付けて保存'ウィンドウが表示される.(図2.7参照)保存先,ファイル名,ファイルの種類を設定し[保存]をクリックするとスキャンがはじまり,スキャンされた画像が保存される.ファイルの種類は,BMP形式,TIFF形式,JPEG形式,FlashPix形式を選択できる.ファイルの種類(第1部 1.2)はTIFF形式が最も汎用性が高く,他のアプリケーションなどで編集を行いやすいため,TIFF形式を選択するとよい.
`ScanCraft CS-P 3.7'ウィンドウ上部のメニューバーから[ファイル(F)]→[終了(X)]を選択するとアプリケーションが終了する.