LATEXではEPS形式の画像ファイルを文書中に貼り込める.MacintoshやWindows,UNIXワークステーションなどで作成した画像や写真なども,EPS形式に変換すれば文書中に貼り込める.なお,EPS形式およびEPS形式のファイルについては第VII部 1.2を参照すること.次に書式を示す.
\usepackage{epsf} \epsfile{file=ファイル名}
EPSファイルの貼り込みにはまずプリアンブルでepsfパッケージ
を読み込む必要がある.任意の場所に\epsfile
コマンドを記述することで,実際にEPSファイルを貼り込める.
ここでは貼り込むEPSファイルのファイル名やサイズ,縮尺比率の指定について説明する.
貼り込むEPSファイルの名前を`file='に続けて指定する.ファイル名は相対パスで指定しても,絶対パスで指定してもよい.ただし相対パスの場合はLATEX処理をするディレクトリが基準となる.
画像の幅,高さについてそれぞれ大きさを指定できる.それぞれ`height='と`width='に続けて大きさを指定する.使用できる単位については第VIII部 2.9を参照すること.
全体,高さ,幅の3つについて縮尺比率を指定できる.それぞれ`scale=',`vscale=',`hscale='に続けて比率を指定する.
\epsfile
コマンドの引数の要素である
heightやfileなどはどのような順序でならべてもよいが,それぞれの要素はカンマで区切る必要がある.また{}内に空白を入れるとエラーとなるので,注意する事.