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2.6 表の作成

ではtabular環境によって表を作成できる. tabular環境は表の各項目から自動的に各行,各列の幅や高さを決定し,各項目がユーザの指定した出力位置に揃うようにする. tabular環境では基本的に縦の項目を並べるように出力を調整する.この縦の並びを`列'と呼び,横の並びを`行'と呼ぶ.各項目は出力形式にしたがって並べられる.各項目間は`&'で区切り,各行の最後には`\\'をつける.最終行には`\\'はつけない.次にtabular環境の書式を示す.

\begin{tabular}{各項の出力形式}
項目11 & 項目12 & ... & 項目1n\\
項目21 & 項目22 & ... & 項目2n\\
             ...          ...
項目k1 & 項目k2 & ... & 項目kn
\end{tabular}

2.6.1 各項の出力形式

各項目は各項の出力形式にしたがって整形される.その出力形式はそれぞれの列ごとに指定する.各項の出力形式には表の列と同じ数だけの出力形式を並べて記述する.なお,各項の出力形式を指定するところでは空白を入れてはならない.

2.12に,指定できる列の出力形式を示す.


表 2.12: 列の出力形式一覧
コマンド 効果
l その列の項目を左寄せする.
c その列の項目をセンタリングする.
r その列の項目を右寄せする.
| 列と列の間に縦罫線を出力する.
p{長さ} その列の項目の横幅を指定する.``長さ''には単位をつける必要が
  ある.項目そのものは左寄せされる.

2.6.2 横方向の罫線

tabular環境で横罫線を引くには,次の2種類のコマンドを使い分ける.

2.6.3 \multicolumnコマンド

基本的に表は各行の列数をそろえるが,場合によっては複数の項をつないで1つの項目として扱うときもある.そのような場合には \multicolumnコマンドを用いる.

\multicolumn{項目数}{出力形式}{出力したい文字列}
\multicolumnコマンドを使用した項目では tabular環境で指定した出力形式が無効となる.よって\multicolumnコマンドの出力形式に``|''を指定しないと縦罫線が出力されないので注意すること.

次にtabular環境の実行例を示す.


\begin{center}
\begin{tabular}{|c|c|c|c|c|c|c|}\hline
\multicolumn{7}{|c|}{北陸道}\\ \hline
佐渡	&越後	&越中	&加賀	&
能登	&越前	&若狭\\ \hline
\multicolumn{2}{|c|}{新潟県}&富山県&
\multicolumn{2}{|c|}{石川県}&
\multicolumn{2}{|c|}{福井県}\\ \hline
\end{tabular}
\end{center}

北陸道
佐渡 越後 越中 加賀 能登 越前 若狭
新潟県 富山県 石川県 福井県



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