Macintoshにはさまざまなアプリケーションがあるが,すべて Macintoshの開発元であるApple Computer社の定めたガイドラインに沿っ て作成されているため,基本操作はどれでも同じである. ここでは,Macintoshに標準で付属されているSimpleTextというテキストエディタ を例にとり,アプリケーションの基本操作を紹介する.
SimpleTextのアイコンをダブルクリックするか,アイコンを選択した後 メニューバーから[ファイル]→[開く]を選択する. すると,SimpleTextが起動されて`名称未設定'というウィンドウが開く.
SimpleTextは起動すると自動的に`名称未設定'ウィンドウを開くが, 起動してもウィンドウを自動的に開かないアプリケーションもある.
メニューバーから[ファイル]→[終了]を選択すると, SimpleTextが終了する. ウィンドウが開かれている場合,SimpleTextはすべてのウィンドウを 閉じて終了する.
メニューバーから[ファイル]→[新規]を選択すると,`名称未設定 2' というタイトルがついたウィンドウが表示される.
ウィンドウ内部の 点滅している縦のラインを`挿入ポイント'と呼ぶ.Muleにおけるカーソルに相 当し,その場所に文字が入力されることを意味する. 挿入ポイントは矢印キーやマウスクリックによって ウィンドウ内を自由に移動できる.
メニューバーから[ファイル]→[保存...]を選択すると `保存'ダイアログボックスが開くので, 書類の名前と保存場所を指定する(図→). 書類が変更されていない場合は,ファイルメニューの[保存...]は灰色で 表示され,選択できない.
ダイアログボックスの左下の欄をクリックして,キーボードから名前を入力す る.次に,ファイルやフォルダが表示されている欄にあるフォルダアイコンを ダブルクリックして保存先のフォルダに移動する.上部には現在のフォルダが 表示されており,その部分をクリックするとメニューが開く.このメニューに は上位フォルダが項目として表示され,選択するとフォルダを移動できる(図 →).
ユーザが書類を保存できる場所は,次のフォルダに限られる.
メニューバーから[ファイル]→[開く...] を選択するとダイアログボックスが開くので, 目的のファイルを指定する(図→).
`保存'ダイアログボックスと同じようにして目的の書類を選択し,[開く]を クリックするか書類をダブルクリックすると,ウィンドウが開いて選択した 書類が表示される.
書類を閉じるには次のような方法がある.
書類の内容が変更されている場合,ウィンドウを閉じようとすると ダイアログボックスが開いて書類の保存を確認してくる. [キャンセル]をクリックすると,ウィンドウは閉じない. [保存]か[保存しない]をクリックすればウィンドウは閉じる.
編集メニューは多くのMacintoshで用意されており,カットやコピー,ペースト, 取り消しなどの機能を提供する. 編集メニューを利用することで効率的な編集作業を行える.
カット,コピーは文書の中から範囲を選択して行う. 選択する範囲の始めから終りまでをドラッグすると,黒く反転し範囲が 確定される(図→). メニューバーから[編集]→[すべてを選択]を選択すると,文書のすべて が選択された状態になる.
選択範囲を確定した後,編集メニューから[カット]または[コピー]を選択する と,選択された文字列が`クリップボード'と呼ばれる一時記憶領域に保存される. カットの場合は選択された文字列は削除され,コピーの場合は選択された 文字列は削除されない.
マウスをクリックして挿入ポイントを決定し, メニューバーから[編集]→[ペースト]を選択すると, クリップボードに保存された文字列が挿入される. ペーストしてもクリップボードの内容は消えないので,続けてペーストできる.
メニューバーから[編集]→[取り消し]を選択すると, 1つ前に行った操作を無効にして操作前の状態に戻せる. 取り消せる操作が何もない場合は,編集メニューの [取り消し]は灰色で表示され,選択できない.
アプリケーションによっては,何回も過去にさかのぼって取り消しする機 能や,やり直しによって取り消ししたものを戻せる アプリケーションもある.
文字列をマウスで選択した後,フォント,サイズ,スタイルの各メ ニューから項目を選択すると,選択した文字列のフォントやサイズ, スタイルを変えられる(図→). 日本語フォントの利用については,若干の制限事項が存在する.詳細に ついては,→を参照すること.