Macintoshを起動すると,まず``Welcome to Macintosh.''というメッセージが 表示され,次にMacOSのイラストと文字が画面に表示される. しばらくすると画面が切り替わってデスクトップやアイコン,ウィンドウなど が表示される(図→). これがMacintoshの基本画面である.
デスクトップやアイコン,ウィンドウなどはFinderというプログラムによって 管理されている. Finderは,Macintoshを起動すると自動的に実行され,アプリケーションの起動や 書類のコピーなどの処理を行う,UNIXのシェル(→)に相当する.
画面の背景の部分をデスクトップと呼ぶ. デスクトップにはさまざまなアイコンやウィン ドウが表示されている. CNSのMacintoshではデスクトップに書類やフォルダを置くことはできない.
アイコンは,アプリケーションやフォルダ,ファイルなどを視覚的 に表示している.
次にアイコンとその名称を挙げ,説明する.
ハードディスクを表す. ダブルクリックするとウィンドウが開き,ハードディスクの内容が表示される.
フロッピーディスクやMOディスクなどの取り出し可能な記憶媒体を表す. これらの記憶媒体は,スロットに挿入するとデスクトップに表示される. ハードディスクアイコンと同様に, ダブルクリックするとウィンドウが開き,内容が表示される. フロッピーディスクの扱いについては,→を参照すること.
アプリケーションから作成される書類を表す. ダブルクリックすると,その書類を作成したアプリケーションが自動的に起動され, 書類が読み込まれる.
UNIXのディレクトリに相当するフォルダを表す. CNSのMacintoshでは,多くのフォルダは書き込みが禁止されているので, 作成した書類は`書類'フォルダの中の`ゲスト'フォルダに保存する.
さまざまなアプリケーションを表す. ダブルクリックするとアプリケーションが起動する.
不要になった書類やフォルダを消去するためにあるゴミ箱を表す. 書類やフォルダの消去の方法は→を参照すること. また,フロッピーディスクやMOディスクなどの記憶媒体は,ゴミ箱アイコンに ドラッグ&ドロップすることで取り出せる.
ウィンドウは,ディスクやフォルダ,書類などの内容を表示する 四角形の領域である. 例えば,ハードディスクアイコンをダブルクリックするとウィンドウが開き, ハードディスクの内容が表示される. ウィンドウの一部をクリックすると, そのウィンドウを選択できる.選択されたウィンドウは画面の 一番手前に表示され,操作可能な状態になる. この状態のウィンドウを,`アクティブなウィンドウ'と呼ぶ.
次にウィンドウ各部の名称を挙げ,紹介する.
書類を開いたり保存するとき,また警告などが表示されるときは,タイ トルバーのないダイアログボックスと呼ばれるウィンドウが画面に表示される (図→).このウィンドウが 表示されている間はメニューや他のウィンドウを選択できない.
メニューバーにはメニューのトップ項目やアイコンなどが表示されている (図→).アプリケーションを切り替えると, メニューバーに表示される項目も変わる. 選択できない項目は,灰色で表示される. メニューバーにあるメニューのように,マウスをクリックすると下方向に 開くメニューのことをプルダウンメニューという.
次にメニューバーにあるメニューのアイコンと名称を挙げ,説明する.
メニューバーの左端にあるりんごのアイコンをクリックすると表示される. アップルメニューからは,Macintoshのさまざまな設定を行う`コントロールパネル' と,プリンタの設定を行う`セレクタ'を起動できる.
メニューバーの右端にあるアイコンをクリックすると表示される. メニュー項目には現在起動しているアプリケーションが表示され,選択すると アプリケーションが切り替わる.
アプリケーションメニューの左にあるアイコンをクリックして表示されるメニュー が入力メニューである. メニュー項目にはさまざまな言語が表示され,選択すると使用する言語が 切り替わる.主に使用するのは,英語入力用の`U.S.'と,日本語入力用の`ことえり' である.`ことえり'はUNIXのWnnに相当するかな漢字変換システムである.
入力メニューから`ことえり'を選択すると,入力メニューの左にえんぴつのアイコンが 表示される.えんぴつのアイコンをクリックして表示されるメニューがえんぴつ メニューである. メニュー項目には`ことえり'のさまざま機能が表示されるので,必要な機能を 選択する. ことえりの詳細については,→を参照すること.
入力メニューの左にある`?'のアイコンをクリックすると表示される. メニュー項目を選択するとヘルプを利用できる. Macintoshでは標準で2つのヘルプ機能が提供されており,それぞれ `バルーンヘルプ',`Macintoshガイド'と呼ばれている. これらの機能はすべてのアプリケーションで使えるわけではないが, Finderの使い方などは特に詳細に記されている.
キーボード操作によってメニュー項目を選択することを, キーボードショートカットという. Macintoshでのキーボードショートカットは, (コマンドキー) などの修飾キーと,それ以外のアルファベットまたは数字キーの 組み合わせで定義されている.
例えば,メニューバーから[ファイル]→[保存]を選択することと, を押しながらsを押すことは同じ意味をもつ. 以降,を押しながらsを押すことを, +sと表記する.
キーボードショートカットが割り当てられているメニュー項目には, メニュー項目の右端にキーボード操作が表示される.