例として,`file1'をバッファに読み込んで編集した後,C-x C-f
によって`file2'をバッファ2に読み込んで編集する.このような状況で
C-x C-bを入力すると,バッファのリストは次のように表示される.な
お,
*scratch*
はMule起動時のバッファである.
MR Buffer Size Mode File -- ------ ---- ---- ---- * *Buffer List* 726 Buffer Menu *scratch* 0 Lisp Interaction * file1 123 Fundamental ~/file1 . file2 456 Fundamental ~/file2
MR | : | Modified/Read Onlyの情報 |
* | -- バッファの内容が変更後保存されていない | |
% | -- バッファの内容は変更できない | |
. | -- 現在ウィンドウに表示されているバッファ | |
Buffer | : | バッファ名 |
Size | : | バッファサイズ(単位 : バイト) |
Mode | : | モード(→) |
File | : | ファイルパス(バッファが保存されるファイル) |
この例では,`file1'はバッファに読み込まれた後に編集が行われた
が,まだ保存はされていないことや,現在ウィンドウに表示されているのは
`file2'であることが分かる.さらに,バッファのリストそのものも
``*Buffer List*
''という1つのバッファであることが分かる.
1度バッファに読み込まれたファイルの他に別のファイルをバッファに読み込 んだ場合,最初読み込んだバッファはMuleのウィンドウに表示されなくなる. しかし,それは見えなくなっただけで,バッファとしては存在している.
表示するバッファを変えるときはC-x bと入力する.すると,エコーエ リアに次のようなメッセージが表示され,カーソルがエコーエリアに移動する.
Switch to buffer: (default *scratch*) _
*scratch*
)に切り替わる.
Kill buffer: (default *scratch*) _
*scratch*
)が消去さ
れる.消去しようとしたバッファが編集作業後ファイルに保存されていない場
合は,本当にバッファを消去してよいか確認される.
編集操作は,カーソルのあるウィンドウに対して行う.ウィンドウ間でのカー ソル移動は,C-x oを入力することによって行う.それぞれのウィンド ウで別のバッファを指定することにより,2つのファイルを並行して編集できる.