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1.1 ファイルの使用制限と不必要なファイル
1.1.1 ファイルの使用制限
CNSでは,各自のホームディレクトリ以下のファイル空間が最大100Mバイトに
制限されており,それを超えた場合はログイン時に警告される.ユーザは警告
から1週間以内に制限以下にファイルを減らさないと,以後新たにファイルを
作成できなくなる.
また使用制限以下であっても,CNSでは複数のユーザがファイル空間を共有し
ているので,不必要なファイルは削除すること.
1.1.2 不必要なファイルの種類
LATEXやMuleを使用すると,自動的にバックアップファイルや処理経過を記
録するログファイルが生成される.これらのファイルは処理中には参照される
が処理後には不必要となるので消去すること.また,Cなどのプログラム言語
をコンパイルしたときや,LATEXを実行した際にも,a.out,file.oなどの実行ファイルやdviファイルが生成される.これらのファイルは,
ソースファイル(file.cやfile.tex)があればいつでも再現できる.
長時間使わないときには消去すること.表→に消去すべき
ファイルの一覧を示す.
表:
消去すべきファイル
ファイルの種類 |
意味 |
# で始まるファイル |
Muleがファイルを編集作業中に作成するファイルで,何らかの原因で
Muleが異常終了したときに残される |
~ で終わるファイル |
Muleが編集前の状態を保存しておくファイル |
.log で終わるファイル |
LATEX処理系が生成するファイル |
.aux で終わるファイル |
LATEX処理系が生成するファイル |
.dvi で終わるファイル |
プレビューや印刷時に使用するLATEX処理系の出力ファイル |
.o で終わるファイル |
プログラミング言語でソースから生成されるファイル |
a.out |
プログラミング言語でソースから生成される実行ファイル |
core |
コマンドの実行の失敗で作られることがあるファイル |
|
作業ファイルの中には,一定期間経過すると,自動的に消去されてしまう
ファイルがある.
これらのファイルを保存する場合は,mvコマンドを実行して,
ファイル名を変更しておく必要がある.表→に自動的に
消去されるファイルの一覧を示す.
表:
自動消去されるファイル
ファイルの種類 |
消去までの期間 |
# で始まるファイル |
3日 |
core |
7日 |
a.out |
7日 |
|
coreファイルは,アプリケーションが異常終了したときに作られるファイルで,
容量が非常に大きくなる可能性がある.本来は解析してプログラムの異
常の原因を調べるために使用するが,
とくに解析する必要がない場合には,ホームディレクトリの.cshrcフ
ァイル(→)に,
次のような1行を記述すると,coreファイルが生成されなくなる.
現在のファイルの使用容量を知るにはquotaコマンドを実行する.
ホストコンピュータの種類によって,表→に示す
ように実行結果が異なる.
表:
quotaコマンドの実行結果
実行ホスト |
結果 |
cs1,ccn17,ccn18 |
シェル上または画面左端にメッセージが表示される |
ccn16 |
100MBを超えている場合のみ,``over disk quota on /a/fs0101a, remove 1611K
within 7.0 days''などの警告メッセージが表示される |
上記以外のホスト |
100MBを超えている場合のみ,警告メッセージが表示される |
|
自分のディレクトリを,他のユーザからも書き込みを許可するような保護モー
ドに設定することがある.他のユーザがそのディレクトリにファイルを
作成する場合,CNSでは0.1MBしかファイル空間を使用できない.たとえ自分の
ホームディレクトリ以下が使用量制限に達していなくても,``disk quota exceeded''
というエラーメッセージが表示される.