LaTeX/LaTeXによる文書整形の応用/図表を配置する
LaTeXでは,図表を記述した箇所だけでなく,見やすいようにページの上端や下端などに自動的に配置できます.この機能を提供するのがfigure 環境やtable環境といったfloat環境である.
figure環境は図を配置し,table環境は表を配置する機能を持ちます.これらfloat環境内では
float環境の記述例を次に示します.一般的に図の標題は図の下に,表の標題は表の上につけます.また,例で指定している
figure環境の記述例
tabular環境の記述例 figure環境やtable環境では,図表の配置を表のように指示できます.配置の指定は特になくても問題ありません.指定がない場合はLaTeXが適当に判断して図表を配置します.なお,これらの環境名に``*''をつけた場合は,2段組の場合に本文領域の横幅一杯の図表を出力できます.
この位置指定は複数指定することもできます.例えば次のように指定すると,記述した場所に出力できるかを確かめ,無理であればページ上端に,さらに無理であればページ下端に出力します
1ページにレイアウト可能なfloat環境の割合と個数は表に示すtopnumberやtotalnumberといったカウンタによって制限されているので注意すること.この他に,
\topfraction や\bottomfraction ,
\dblfloatpagefraction
といったパラメータによって配置制御がされる.詳細については専門書を参照のこと.
|