ここでは文書のレイアウトに関するタグの機能を説明する.これらのタグを使用すると,自由な位置で改行や改段落をしたり,区切り線を入れられる.
文書の見出しを表示するためのタグである.見出しの重要度を6段階(最大1から最小6の数値)で指定する.一般に<h>タグに囲まれた部分の文字は大きく表示され,さらに前後が改行される.
<h数値>見出し</h数値>
<h1>ミックスジュース</h1> <h2>ミックスジュース</h2> <h3>ミックスジュース</h3> <h4>ミックスジュース</h4> <h5>ミックスジュース</h5> <h6>ミックスジュース</h6>
ページに書き込んだ文章はWWWブラウザのウィンドウの右端で自動的に改行されるが,<br>タグを使うと強制的に改行できる.
文1<br>文2
図3.7に<br>タグを用いた例を示す.
<p>タグは段落を表す.WWWブラウザは<p>タグで指定された段落について、改行、整形し表示する.
<p>文1</p> <p>文2</p>
<hr>タグを使うと,ページの中に区切り線を入れられる.
<hr>
図3.9に<hr>タグを用いた例を示す.
すでに整形されている文章をそのまま表示する場合は<pre>タグで囲む.文章の改行やインデント,スペースなどがそのまま反映される.
<pre>整形されたテキスト</pre>
図3.10に<pre>タグを用いた例を示す.
ここでは,引用やメールアドレスに関する情報を表示する場合などに用いる,文の装飾を行うタグについて説明する.
文章などを引用した場合に用いるタグである.<blockquote>と </blockquote>で囲まれた部分が字下げして表示される.
図3.11に<blockquote>タグを用いた例を示す.
作者の情報や更新情報を表示する場合に用いるタグである. <address>と </address>で囲まれた部分が強調して表示される.
図3.12に<address>タグを用いた例を示す.
文章を強調する場合に用いるタグである.<strong>と </strong>で囲まれた部分が強調して表示される.
図3.13に<strong>タグを用いた例を示す.
ここでは,HTML文書で箇条書きを行う際,記号や番号などを項目の先頭に付加して表示する方法を説明する.
記号の箇条書きを行うためのタグである.<ul>と</ul>が,箇条書きのはじまりと終わりを表し, <li>が項目を表す.
<ul> <li>項目1 <li>項目2 </ul>
図3.14に<ul>タグを用いた例を示す.
<ol>タグを使うと,通し番号による箇条書きが表現できる.
<ol> <li>項目1 <li>項目2 </ol>
図3.15に<ol>タグを用いた例を示す.
<dl>タグを使うと,各項目に説明が付いた箇条書きを行える.項目は<dt>タグの後に,項目の説明は<dd>タグの後に記述する.
<dl> <dt>項目1 <dd>項目1の説明 <dt>項目2 <dd>項目2の説明 </dl>
図3.16に<dl>を用いた例を示す.
ここでは,WWWの特徴の一つである,他の情報へのリンクを記述するためのタグの機能を説明する.
文章や画像などを<a>タグと</a>タグで囲むことで,それらの文章や画像に他の情報へのリンクを設定できる.href属性にはリンク先の情報のURLを指定する.リンク先の情報には,ホームページ以外に,画像ファイルや圧縮ファイルなども指定可能である.ブラウザで表示できない形式の情報が設定されているリンクがクリックされた場合,ブラウザはダウンロード用のダイアログを表示し,`OK'ボタンがクリックされることで,設定された情報のダウンロードが開始される.
<a href="リンク先の情報のURL">リンクに設定する文章や画像など</a>
HTMLではGIFやJPEG,PNG形式などの画像ファイルをページに貼りつけることができる.また,ただ貼りつけるだけではなく,位置の指定や文章の回り込みの指定なども行える.
画像の貼りつけには<img>タグを使用する.src属性には貼りつける画像ファイルの場所をURLで指定する.alt属性には画像が表示される前,または画像が表示されないWWWブラウザを使っている場合などに,代わりに表示される文字を指定する.alt属性がないと,画像が表示されない場合に情報が欠落することになるので,必ず指定すること.
<img src="画像ファイルのURL" alt="画像の説明">
<img src="画像ファイルのURL" alt="画像の説明" width="横幅" height="縦幅">
図3.18に<img>タグを用いた例を示す.
<p> <img src="lounge.jpg" width="200" alt="カモ池からみたラウンジ"><br> sfc生には、ラウンジが好きって人もいますよね。学食でもごはんは食べられるけど、いつも 休憩はラウンジ派って人、けっこういます。カモ池もすぐそば… </p> <p> <img src="omicron.jpg" width="15 ここはオミクロン棟の前です。インテンシブの休憩の時間や、お昼どきになると多くの学生が 通ります。敷かれている石と石との間がけっこう空いているので… </p> ↓
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HTMLでは次のタグを<table>タグと</table>タグの間で使うことで表組みを作成する.
表を作成する手順を次に示す.
<table> <caption>表の名前</caption> <tr><th>見出し1</th><th>見出し2</th></tr> <tr><td>項目1</td><td>項目2</td></tr> </table>
<table border="数値"> {math}ath} </table>
<table width="幅"> {math}ath} </table>
<td rowspan="縦方向の長さ" colspan="横方向の長さ">
図3.19に<table>タグを用いた例を示す.
<table border="10"> <caption>表の練習</caption> <tr><th>名前</th><th>特徴</th><th>足の数</th></tr> <tr><td>いぬ</td><td>よくなつく</td><td rowspan="2">4</td></tr> <tr><td>うし</td><td>大きい</td></tr> <tr><td>つる</td><td>空を飛べる</td><td rowspan="2">3</td></tr> <tr><td>ぺんぎん</td><td>空は飛べない</td></tr> <tr><td>げじげじ</td><td colspan=2>なぞ</td>/tr> </table> ↓
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HTMLの仕様はW3Cから``勧告''という形で発表される.W3Cは,一般ユーザも最新の仕様(HTML4.0)に準拠した文書を作成するよう求めている.仕様に関する情報は,http://www.w3.o
rgから入手できる.
フレーム機能とは,ブラウザの画面をいくつかに区切って,それぞれの領域に別々のHTMLファイルを表示させる機能のことである.画面を分割することにより表示する情報量が増え,ページをスクロールする手間が省けるが,1つのファイル毎のスペースが減少する上,同時に複数のファイル読み込むため通常より表示に時間がかかるという欠点がある.また,フレームを表示できないブラウザもあるので,注意すること.
WWW上の情報については,文書がどのような構造で記述されているのかを指定しなければならない.フレーム機能を利用するには <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Frame set//EN"> としてHTML4.0 Framsetの規格に従って記述されていることを宣言する必要がある.
まず,フレームを表示させるためのHTMLファイルを作成する.フレームを表示するには,フレーム構成の情報を<frameset>タグと</frameset>タグで囲む.フレームを表示できないWWWブラウザでは,<noframes>タグで囲まれた内容が表示される.
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Frameset//EN"> <html> <head> <title>フレームのタイトル</title> </head> <frameset> <frame> <noframes> フレーム未対応のWWWブラウザのために記述しておく部分 </noframes> </frameset> </html>
フレームの配置を指定するには,<frameset>タグを用いる.
<frameset cols="割合1,割合2,..." rows="割合1,割合2,..."> </frameset>
横方向の分割をカンマで区切って指定する.幅の値は,ピクセルかWWWブラウザのウィンドウのサイズに対する割合(%)で指定する.また,残りすべてを指定するには`*'を使用する.
各フレームの名前やリンク先の情報を指定するには,<frame>タグを利用する.
<frame name="フレーム名" src="URL" scrolling="キーワード">
フレームを表示できないWWWブラウザに対して情報を表示するには, <noframes>タグを利用する.
<noframes> {math}ath} </noframes>
フレーム内にあるリンクをクリックすると,通常は同じフレーム内にリンク先の文書が表示される.<a>タグのtarget属性を利用すると,リンク先の文書を任意のフレームや新しいウィンドウに表示できる.
<a href="リンク先のページ" target="リンク先を表示する場所">
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"> <html> <head> <meta http-equiv="Content-type" content="text/html;charset=iso-2022-jp"> <title> Frame test Page </title> </head> <frameset rows="120,*,15 <frame src="head.html" name="head" scrolling="no"> <frame src="body.html" name="body" scrolling="no"> <frameset cols="40 <frame src="menu.html" name="menu"> <frame src="comment.html" name="coment"> </frameset> <noframes> <p> このページは「フレーム機能」を使用しています. フレーム機能の使えるWWWブラウザでみましょう. </p> </noframes> </frameset> </html> |