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3.1 文字列の検索 -- (C-s,C-r)

C-sによってカーソル以降(ウィンドウの下方向)の文字列を検索できる. C-sと入力すると,エコーエリアに次のように表示されるので,検索する文字列を入力して<RET> を押す.

I-search: _
また,C-rによってカーソル以前(カーソルの上方向)の文字列を検索できる. C-rの場合は次のように表示される.

I-search backward: _
次の実行例では`duck'という文字列を検索している. C-sに続いて`d'を入力する.バッファの文頭から検索がはじまり,最初に該当する部分が表示され,そこにカーソルが移動する.

rabbit    turtle  owl      dog    cat     parrot
monkey    duck    horse    pony   rubber-duck    squirrel                      
[-]-J:-  animal.txt                (Text)--All------
I-search: d
続けて`uck'を入力する.この際,カーソルはエコーエリアへは戻らないが,1文字ずつ入力するごとにその文字がエコーエリアに表示され,入力された文字列と一致する場所へカーソルが移動する.

rabbit    turtle  owl      dog    cat     parrot
Monkey    duck_   horse    pony   rubber-duck    squirrel                      
[-]-J:-  animal.txt                 (Text)-All------
I-search: duck
C-sをもう1度入力すると,カーソルが次候補へ移動する.

rabbit    turtle  owl      dog    cat     parrot
monkey    duck    horse    pony   rubber-duck_    squirrel                     
[-]J.:-  animal.txt                    (Fundamental)-All------
I-search: duck
検索する文字列が複数の場所にあるときは,C-sまたは C-rを続けて入力することにより次候補の場所へとカーソルを移動できる.

文字列が見つかったら<ESC>を押して検索を終了する.検索を中止する場合はC-gを入力すればよいがその場合,カーソルは検索開始の場所に戻る.

また,サイズの大きいファイルなどに対してC-sを実行すると,1文字入力するたびに,入力した文字列を テキスト全体から再検索するため,検索に時間がかかってしまう.このような場合は,C-sを入力した後で <RET> を押すと,エコーエリアの`I-search: 'が `Search: 'に変化する.検索する文字列を入力し <RET> を押すと検索する文字列を指定してから検索を行える.後方検索 C-rの場合も同様である.


再検索

C-sを入力して`I-search :'という表示がエコーエリアに表示されているときに,もう1度C-sを入力することによって,前回検索した文字列を前方へ再検索できる.同様にC-r C-rと入力することによって前回検索した文字列を後方へ再検索できる.


日本語文字列の検索

日本語を検索する場合は,C-sの後に C-\(C-)を入力すると,次のようにエコーエリアの先頭に`[あ]'と表示され,たまごを利用して日本語入力を行える.<RET> を押すと,入力した文字列の検索がはじまる.C-rでも同様に日本語文字列を検索できる.

[あ] I-search :

3.1に文字列検索に関するキー操作を示す.



表 3.1: 文字列の検索
キー操作 意味
C-s カーソル以降の文字列検索
C-r カーソル以前の文字列検索
C-s C-s カーソル以降の文字列再検索
C-r C-r カーソル以前の文字列再検索
<ESC> 文字列検索の終了
C-g 文字列検索の中止


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