Next: 1.3 Emacsの画面
Up: 1. Emacs入門
Previous: 1.1 Emacsの機能
1.2 Emacsの起動と終了
Emacsを起動するには,次のように入力する.
また,起動時にオプションをつけることによって新しくウィンドウを開かずに起動したり,文字の大きさを変えられる.
emacsコマンドのオプションの一覧を表1.1に示す.
emacsコマンドを-nwのオプションをつけて起動すると,コマンドを入力したターミナルウィンドウ内にEmacsが表示される.
この場合,C-zを入力することによってEmacsを中断し,シェルを利用して別の作業を行える.反対に,シェルから中断したEmacsに戻るにはfgコマンドを使用する.
モデム経由でログインしている場合やリモートログインなどをしている場合は,
-nwオプションをつけて起動した場合と同様,新たにEmacsのウィンドウは表示されない.また,コマンドの後に&をつけても,Emacsをバックグラウンドジョブとしては起動できない.
表:
emacsのオプション
オプション |
意味 |
-nw |
ターミナルウィンドウ内に起動する |
-fn 7x14 |
14ドットの文字を利用する |
-fn 10x20 |
20ドットの文字を利用する |
-fn 12x24 |
24ドットの文字を利用する |
|
同じホストで複数のEmacsを起動することは,コンピュータへの負荷を大きくする.複数のファイルを取り扱うような編集でも,1つのEmacsで十分作業を行える.同じホストで複数のEmacsを立ちあげないこと.
1.2.2 Emacsの終了 -- (C-x C-c)
Emacsを終了するには,C-x C-cと入力する.このとき,変更が保存されていないファイルがある場合は,次のように確認を求められる.
Save file /home/t00000tf/[ファイル名]? (y, n, !, ., q, C-r or C-h) _
ここでyを押すと,ファイルを保存してEmacsは終了する.保存せずにEmacsを終了するときは,nを押す.その際,次のようにもう一度終了確認を求められる.
Modefied buffers exist; exit anyway? (yes or no) _
ここでyesを入力すると,Emacsは終了する.
Emacsは複数の作業を同時に行っている.Emacsを終了するときに``Active processes exist; kill them and exit anyway?''と確認を求められることがある.このときyesと答えて終了すると,並行して動いているEmacsの作業も強制的に終了してしまう.このような場合はnoを入力してEmacsの終了をキャンセルし,Emacsが実行中の作業を終了させてから再度Emacsを終了させること.
Next: 1.3 Emacsの画面
Up: 1. Emacs入門
Previous: 1.1 Emacsの機能