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3.2 コンピュータの遠隔利用に関する注意点

ネットワーク経由でコンピュータを遠隔利用する際には,十分な注意が必要である.例えばリモートホストに非常に大きな負荷をかける作業は,自分だけでなく他のユーザやネットワーク全体の迷惑となることがある.

3.2.1 .cshrcファイルと.loginファイル

リモートログインしたときには,普段ユーザがワークステーションにログインするときと同じように.cshrc.loginファイルが読み込まれる. .cshrcファイルや.loginファイルに書いてはいけない記述の例を次に示す.

rloginコマンドを書かない

rloginコマンドを.loginファイルに書いてリモートログインすると,リモートログイン直後に.loginファイルを参照した時点でrloginコマンドが繰り返し実行され,止まらなくなってしまう.

X Window Systemを利用したアプリケーションのコマンドを書かない

X Window Systemアプリケーションは,rloginした後に設定を行わないと起動できない.詳しくは第1部 3.1.5を参照すること. .cshrcファイルや.loginファイルはログイン(リモートログインも含む)する度に読み込まれるファイルなので,この中に emacs &xclock &xv & などのコマンドを記述すると,それらのコマンドがウィンドウを開くことができず,リモートホストに余計な負担がかかる.

なお,.cshrc.loginファイルの説明やカスタマイズの方法,注意点については.

3.2.2 .rhosts

.rhostsファイルを作成すると,rloginコマンドを実行して他のホストにログインする際のパスワード入力を省略できる.

自分のホームディレクトリの下に.rhostsファイルを作り,その中にアクセスを許可するホスト名とそのホストでのログイン名を記述しておくことによって,そのホストに対してはパスワードの入力を行うことなくリモートログインできるようになる..rhostsファイルの例を次に示す.

#.rhostsファイルの記述例その1
ccz00  t00000tf
ccz01  t00000tf

また,次のように設定するとCNSのホストのうち,ユーザが自由に利用できる多くのコンピュータにrloginの実行が許可される.

#.rhostsファイルの記述例その2
+@cns	t00000tf
.rhostsファイルに+のみを書き込んでホスト名を指定しないのは大変危険である.CNS外のネットワークに自分と同じログイン名のユーザがいたとき,そのユーザにリモートログインのアクセスを認めてしまうことになるからである.



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