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6.3 Finderの基本操作

MacintoshではFinderを利用してアプリケーションの起動や書類の操作を行う.この章ではFinderの基本的な操作について説明をする.

6.3.1 アプリケーションの起動と切り替え

アプリケーションの起動

アプリケーションアイコンをダブルクリックするとアプリケーションが起動し,メニューバーにはアプリケーションに関連した操作項目が表示される.


アプリケーションの切り替え

Macintoshでは,空きメモリがなくなるまで,同時に複数のアプリケーションを起動できる.

別のアプリケーションに切り替えるためには,次の方法がある.

メニューバー右端のアプリケーションメニューをプレスすると,現在起動しているアプリケーションのリストが表示される.使用中のアプリケーション名にはチェックマークが表示されており,目的のアプリケーションでリリースすると,そのアプリケーションに切り替えられる.(図6.4).


図 6.4:アプリケーションメニュー
図 6.4:アプリケーションメニュー



6.3.2 書類アイコンからの起動

書類アイコンをダブルクリックすると,その書類を作成したアプリケーションが起動し,書類が読み込まれる.書類アイコンは作成したアプリケーションによって異なる(図6.5).


図 6.5:さまざまな書類アイコン
図 6.5:さまざまな書類アイコン


FetchでCNSのホームディレクトリからデータを転送したときには,白紙アイコンの書類ができることがある.白紙アイコンは対応するアプリケーションが見つからないときに作成される.ダブルクリックしてもアプリケーションが起動しないので,適当なアプリケーションを起動し,書類を開くこと.書類の開く方法は第1部 6.4.5を参照すること.

6.3.3 フォルダの新規作成

メニューバーから[ファイル]→[新規フォルダ N]を選択すると,アクティブなウィンドウの中にフォルダが新しく作成される.アクティブなウィンドウがない場合は,デスクトップにフォルダが作成される.

6.3.4 書類やフォルダの移動,コピー,消去

書類やフォルダの操作を行うには,最初に対象となるアイコンをクリックして選択する.複数のアイコンを選択する場合には, <SHIFT>を押しながら複数のアイコンをクリックするか,複数のアイコンを囲むようにドラッグする.

移動

書類やフォルダを別の場所に移動するには,対象となるアイコンを移動先のフォルダアイコンやウィンドウにドラッグ&ドロップする.フォルダアイコンにドロップする際には移動先のフォルダアイコンが反転されていることを,ウィンドウにドロップする際には移動先のウィンドウの内側に紫色の枠が表示されていることを確認すること.

コピー

書類やフォルダをコピーするには次のような方法がある.

フロッピーディスクに保存した書類は,<OPTION>キーを押しながらドラッグ&ドロップする.


消去

書類やフォルダを消去するには,対象となるアイコンをゴミ箱アイコンにドラッグ&ドロップする.ゴミ箱アイコンにドラッグ&ドロップした時点では書類やフォルダは消去されず,メニューバーから[特別]→[ゴミ箱を空に...]を選択すると実際に消去される.ゴミ箱にドラッグ&ドロップした後でも,[ゴミ箱を空に...]を選択する前であれば,ゴミ箱アイコンをダブルクリックしてファイルを表示させ,書類をドラッグ&ドロップによりゴミ箱から別の場所へ移動することでもとに戻せる.

6.3.5 書類やフォルダの名称変更

作成した書類やフォルダの名前を変更するには,アイコンを選択しリターンキーを押す,もしくは対象となるアイコンの名前が表示されている部分をクリックする.名前の部分が反転して文字を入力できるようになるので,文字を入力して名前を変更する(図6.6).


6.3.6 書類やフォルダのエイリアスの作成

エイリアスはUNIXにおけるシンボリックリンクに相当する.何重ものフォルダの中にある書類やフォルダのエイリアスを作成することで,書類やフォルダを簡単に開ける.ただし,エイリアスを消去しても元の書類やフォルダは消去されない.

書類やフォルダのエイリアスを作成するには,対象となるアイコンをクリックして選択し, メニューバーから[ファイル]→[エイリアスを作る M]を選択する.エイリアスの名前は斜体で表示され,末尾には自動的に`のエイリアス'がつけられるが,名前は自由に変更できる(図6.7).






図 6.6:名称変更時の表示
図 6.6:名称変更時の表示







図 6.7:エイリアスアイコンとオリジナルアイコン
図 6.7:エイリアスアイコンとオリジナルアイコン





6.3.7 書類やフォルダの検索

書類やフォルダの場所を検索するには,メニューバーから[ファイル]→[検索... F]を選択する.`Sherlock 2'ウィンドウが表示されるので,検索条件を入力する(図6.8).


図 6.8:`Sherlock 2'ウィンドウ
図 6.8:`Sherlock 2'ウィンドウ



6.3.8 フロッピーディスクの使用

Macintoshでは,2HDおよび2DDのフロッピーディスクを利用できる.フロッピーディスクスロットに挿入すると,デスクトップにフロッピーディスクアイコンが表示される.

MacintoshではMacintoshフォーマットのフロッピーディスク以外に,MS-DOSフォーマットのフロッピーディスクも利用できる.フロッピーディスクに保存したファイルをUNIXで利用する方法は,第1部 2.14を参照すること.

フロッピーディスクの初期化

初めてフロッピーディスクを利用したり,内容を完全に消去する際にはフロッピーディスクを初期化する必要がある.初期化するには,対象となるフロッピーディスクアイコンをクリックし,メニューバーから[特別]→[ディスクの初期化...]を選択すると,図6.9のようなダイアログボックスが表示されるので,`名前'欄にディスク名を入力して`フォーマット'形式を選択し,[初期化]をクリックする.また,フロッピーディスクがMacintoshにとって認識できないものである場合,スロットに挿入した時点でダイアログボックスが表示されるので,誤って初期化しないこと.



図 6.9:フロッピーディスク初期化ダイアログボックス
図 6.9:フロッピーディスク初期化ダイアログボックス


フロッピーディスクでの書類操作

フロッピーディスクでの書類操作は,基本的にFinderでの書類操作と同じである.ただし,フロッピーディスクからハードディスク,ハードディスクからフロッピーディスクなど,別のディスクに書類をドラッグ&ドロップした場合は,移動ではなくコピーされる.

フロッピーディスクの取り出し

フロッピーディスクを取り出すには,フロッピーディスクアイコンをゴミ箱アイコンにドラッグ&ドロップする.

フロッピーディスクをゴミ箱へドラッグしても,中身が消えるわけではない.


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