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1.8 日本語コードの変換



1.8.1 日本語文字コード


コンピュータ上での日本語の文字コード(エンコーディング方法)はいくつかあり,コンピュータやアプリケーションの種類によって日本語の扱い方が異なる.またFTPmtoolsでのファイル転送では自動的に日本語文字コードを変換しないため,日本語文字コードをnkfコマンドを使って変換する必要がある.

次に主な日本語文字コードを挙げる.


1.8.2 日本語文字コードを変換する -- nkf

CNSでは,一部を除いてISO-2022-JPで日本語を扱うことになっているが,WindowsやMacintoshなどではShift-JISが利用されている.例えば家のPCからCNS にファイルを転送する場合などのように,日本語の取り扱いが異なるコンピュータ間で日本語テキストをやりとりするには,何らかの変換をしなければならない.

フロッピーディスクを使ってコピーする場合などには,日本語コードが変換されないので,自分で日本語文字コードを変換する必要がある.Emacsではどの日本語コードであっても読み書きできるので,日本語コードの種類を気にする必要はないが,などのように特定の日本語コードでしか利用できないアプリケーションでは文字コードを変換する必要がある.CNS環境で日本語テキストのコード変換を行うには,nkf (Network Kanji code convertionFilter)コマンドを用いる.

% nkf [オプション] [変更前ファイル名] > [変更後ファイル名] <RET>


オプション

-e 変換結果をEUC-JPで出力する
-j 変換結果をISO-2022-JPで出力する
-s 変換結果をShift-JISで出力する
-u 変換結果のバッファリングを行わない


nkfコマンドは,入力ファイル名に指定されたファイルについては,3つのうちどのコードで日本語を扱っているかを自動的に判断するので,どのコードで出力するかをオプションで指定すればよい.

例えばCNSのEmacsで作成したファイルcns.tex (通常はISO-2022-JPとなっている)をフロッピーで持って帰って自宅のPC (Shift-JIS)で編集するときには次のように入力する.

% nkf -s cns.tex > dyna.tex<RET>
% _
これで,cns.texが,Shift-JISに変換され,dyna.texという名前で保存される.またEmacsを利用しても漢字コードの変換を行える



nkfコマンドを使って文字コードを変換するとき,変更前と変更後のファイル名を同じにすると,ファイルの内容が空になるので注意すること.



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