ユーザはUNIX環境のコンピュータ(以下UNIXワークステーションと表記)を利用する上で,コンピュータの利用開始の手続きである``ログイン''と,利用終了の手続きである``ログアウト''の方法を最低限知る必要がある.詳しいUNIX環境のコンピュータの操作方法については,第1部 1 を参照すること.
コンピュータの利用を開始するには,まず利用する人間(ユーザ)が誰なのかをコンピュータに知らせる``ログイン''という利用開始の手続きをする必要がある.コンピュータを他の人が利用していなくて,新たに使い始められる状態にある場合,画面は図2.1のようになっている.この状態をログイン画面という.
ログイン画面の中に表示されている`Login:'と`Password:'の後にログイン名とパスワードを入力することでユーザの認証が行われる.次にログイン名とパスワードについて説明する.
ログイン名は学生1人1人に与えられているものであり,学部,入学年度,学籍番号の一部,名前のイニシャルで構成されている.これは各ユーザに固有なものであり,CNSで同じログイン名を持つユーザは存在しない.
パスワードとは銀行のキャッシュカードの暗証番号と同じような役割をするもので,ログイン名を入力したユーザがそのログイン名の本当の持ち主であることを認証するために必要なものである.したがって,他人にパスワードを絶対に教えてはいけない.パスワードが他人に知られてしまった場合,悪用される可能性もあるので,早急にyppasswdコマンドを使ってパスワードを変更すること.
UNIXワークステーションでの作業を終了するときには,``ログアウト''という利用終了の手続きをする必要がある.ログアウトする際には,左上に表示されている`CONSOLE'ウィンドウで次のように入力する.
% logout<RET>
ログアウトに成功した場合には,画面が切り替わりログイン画面(図2.1)が表示される.ユーザはそのことを確認してからコンピュータを離れること.何らかのトラブルでログアウトできない場合は,ITC(内線52512)もしくはCNSコンサルタント(内線52519)に連絡すること.ログインしたままコンピュータを放置してはいけない.
CNSのコンピュータは多くのユーザが共有しているものであり,その数は限られているため,食事に行く際など席を離れる場合には,必ずログアウトすること.ログインしたままコンピュータを放置したり荷物を置いたりすることでコンピュータを占有する,``席取り''のような行為は絶対に行わないこと.
λ11特別教室に設置されているSGI O2 (otwo??)では,ログインの操作は他のUNIXワークステーションと同じだがログアウトの方法が異なる.ログアウトするには,まず画面の左上にあるツールチェスト(図2.2)の中の[デスクトップ]という項目にマウスカーソルを移動し,マウスの左ボタンをクリックする.するとさらに詳しいメニューのリストが表示されるので,その中から[ログアウト]を選択する.図2.2のような`Confirm'ウィンドウが表示されたら,マウスで[はい]をクリックする.[いいえ]をクリックするか<RET> を押すと,ログアウトは行われない.