パスワードが他人に知られてしまった場合,勝手にファイルを消去,変更されたり,CNSのシステム全体が破壊される危険性がある.また,そのユーザの持つあらゆる権限や責任のもとに不法行為を働かれる恐れがある.このような事態は不正使用された本人だけの問題ではなく,慶應義塾大学への不信感を招くことになりかねない.
これを防ぐ最も有効な手段は,各自がパスワードの管理をしっかり行うことである.パスワードはユーザが自由に決めることができるが,その際は盗まれやすいパスワードにしないこと.パスワードには,最初の6文字以内に少くとも2つのアルファベット文字と,1つの数字もしくは特殊文字が含まれなければならない.良いパスワードの例,悪いパスワードの例を次に示すので参考にしてほしい.
パスワードは定期的に変更することが望ましく,CNSでは3か月に一度変更を行わなければアカウントが一時的に停止される.他人に教えなかったとしても,簡単なパスワードであれば他のユーザに知られてしまう可能性がある.パスワードを変更するにはyppasswdコマンドを使用する.この際,パスワードの入力結果は画面には表示されない.
% yppasswd<RET>
yppasswd: Changing password for t00000tf
Enter login(NIS) password: <RET>←古いパスワードの入力
New password: <RET>←新しいパスワードの入力
Re-enter new password: <RET>←確認のための入力
NIS passwd/attributes changed on ns0
% _
``NIS passwd/attributes changed on ns0''というメッセージが表示されるとパスワードが変更される.
自分のパスワードを忘れてしまった場合は,学生証などの身分証明証を持ってメディアセンター1階リサーチエリアのCNS/ERNSサービス窓口に行くこと.本人であることを確認の上,新しい仮のパスワードが設定される.この仮のパスワードでログインしたら,すぐにyppasswdコマンドを使って新しいパスワードに変更すること.