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3.4 脚注

本文に対するコメントや用語の簡単な説明を加えたりする場合,本文中に書き加えるよりは,欄外に書き添えた方が読みやすい.では \footnoteコマンドを用いて,文章中の特定の語句に脚注をつけられる. \footnoteコマンドは脚注をページの下部に小さくまとめて出力し,どのキーワードに対する注釈かを示すための小さな記号や番号をつける.次に書式を示す.

\footnote{...}
\footnoteコマンドの記述例を次に示し,続けて実際の出力例を示す.

このように\footnote{\{\ttfamily footnote}コマンドの出力例}
番号を振って...


footnoteの例

\footnoteコマンドは一部の環境やコマンドとともには用いることができない.このような場合は次に示す\footnotemark\footnotetextコマンドのペアを用いるとよい.


\footnotemark, \footnotetextコマンド

tabular環境などで \footnoteコマンドを用いると,対応つけのための番号は出力されるものの,脚注そのものが出力されないという問題が生じる.このような場合は\footnoteコマンドの代わりに\footnotemark\footnotetextコマンドのペアを用いる.

2つのコマンドのうち,\footnotemarkコマンドは対応つけのための番号のみを出力する.このコマンドは脚注をつけるキーワードの直後に記述する.一方,\footnotetextコマンドは実際に脚注として出力したい文章を記述するためのコマンドで,tabular環境などの\footnoteコマンドが正常に機能しない環境やコマンド引数の外で用いる.この場合対応つけのための番号が正しく一致しない場合は\footnotetextコマンドにオプション引数を用いて番号を指定する必要がある.tabular環境とともに用いた記述例とその出力例を図3.2に示す.



\begin{tabular}{c|lr} \hline
順位   & 名前                    & 賞金 \\ \hline
第1位 & ふるはた\footnotemark        & 3000円 \\
第2位 & いまいずみ\footnote{いやだー!} & 508円 \\
第3位 & くわばら\footnotemark  & 167円 \\ \hline
\end{tabular}
\footnotetext[2]{警部補}
\footnotetext[4]{鑑識課}





footnotemarkの例


\footnotemark\footnotetextコマンドの記述例と出力例

脚注の例

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