LATEXで文書にタイトルをつけるには,次の2つの方法がある.
\maketitle
コマンドを用いる
\documentclass{...} \title{...} -+ \author{...} |プリアンブルに記述 \date{...} -+ \begin{document} \maketitle → 本文領域内に記述
\maketitle
コマンドを利用してタイトル,著者,日付を指定すると,文書スタイルに合わせてタイトルが整形される.具体的には,article系のドキュメントクラスではページの上部がタイトル部分となり,上から順にタイトル,著者,日付がセンタリングして整形される.一方report系やbook系のドキュメントクラスではタイトル用に表紙が1ページ確保され,ページ中央に上から順にタイトル,著者,日付がセンタリングされて整形される.
\maketitle
コマンドを利用する際には,
\title
,\author
,\date
コマンドを必ずプリアンブルに書かなければならない.1つでも足りないとエラーとなるので,不必要ならば引数を指定せず,コマンドだけを書く.ただし,\author{}
のようにコマンドの引数を示す中括弧
は忘れないこと.
\maketitle
コマンドの位置は必ず本文領域でなければならない.間違えてプリアンブルに書くと,タイトルを出力したページの出力がおかしくなる.\maketitle
コマンドをプリアンブルに書いてもエラー表示はされないので十分注意すること.
\begin{titlepage} ・ ・ ・ \end{titlepage}
titlepage環境を用いると自由にタイトルをデザインできる.
titlepage環境はドキュメントクラスに関係なく表紙を用意する.例の中で用いられている\today
というコマンドはLATEXを処理した日付を自動的に出力する.
\maketitle
コマンド,titlepage環境は,article,report,book系のドキュメントスタイルでしか利用できない.次にtitlepage環境の実行例を示す.
\begin{titlepage} \begin{center} \vspace*{12pt}\\ {\large\itshape Sous le Ciel de Paris} \vspace{6pt} \\ \begin{tabular}{rl} 氏名 & 藤沢花子\\ 学部 & 総合政策学部\\ ログイン名 & {\sl s99000hf} \end{tabular} \vspace{3pt} \\ \today \vspace{12pt} \\ \end{center} \end{titlepage}