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2.1 レポートシステム
レポートシステムは,電子メールで提出されたレポートを自動的に受理するシステムである.このシステムを利用する場合,レポートはLATEX形式,またはMuleなどのエディタで作成したプレインテキスト(単なるテキスト)の2つの形式によるレポート提出が可能である.レポートシステムは,LATEXで書かれている場合には\documentclassより前の部分をプレインテキストとしてそのまま出力し,\documentclassより後の部分はシステム側でdviファイルを生成してから出力する.一方,プレインテキストの場合は電子メールの内容をそのまま出力する.
レポートシステムの詳細は,/pub/sfc/report-system/の下にあるドキュメントを参照すること.また,質問などはreport-request@sfc.keio.ac.jp宛の電子メールまたは事務室学事担当で受けつけている.
2.1.1 提出に関する注意
レポートシステムでの提出受付期間は,担当教員から直接指示が出されるか,または事務室の所定の場所に掲示される.受付期間以外にレポートを提出した場合は,システムは電子メールを受理しないので,提出期間を確認した上で必ず期間内に提出すること.
レポート提出者は,必ず自分のアカウントからメールを送ること.レポート提出者の一覧表が担当教員に渡されるが,他の人のアカウントからメールを送ると,このリストに名前が載らなくなるので注意すること.
メールの宛先はreport@sfc.keio.ac.jpである.すべてのレポートがレポートシステムを利用しているわけではないので,レポートの提出の際は,レポートシステムを利用した提出か,事務窓口に提出か,またはその両方かを担当教員に確認すること.
メールのサブジェクトには指定されたものを書くこと.レポート名については,提出期間と同じく,担当教員から指示が出されるか,または事務室の所定の場所に掲示される.これは,英数字とハイフン(-)を使った文字列で,間にスペースを入れることはできない.また,i (小文字のアイ),l (小文字のエル),1 (アラビア数字のいち),
I (大文字のアイ)は間違いやすいので注意すること.
サブジェクトを間違えると電子メールが受け取られず,レポート未提出となるので注意すること(図
2.1).また,sfc.keio.ac.jpドメイン以外のメールアカウントから電子メールを送った場合は受け取りを拒否される.
図 2.1:エラーの通知
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- 1行は英数字で80文字,日本語で40文字程度にすること.改行がなく,1行が長過ぎるときは,文字化けが起こることがある.Muleの機能であるM-x auto-fill-modeを使うとよい.
- CNS上のレポートの存在するディレクトリを書くのではなく,レポートのファイルをメールに挿入して送ること.
特にLATEXを用いる場合は,次の点に注意すること.
- dviファイル,PostScriptファイルではなく,LATEXのソースファイルを送ること.
- platexコマンドで正常に処理でき,プレビュー,出力ができるかどうかを確認すること.レポートシステムがLATEX処理をする際にエラーを検出した場合,正しく出力されない場合がある.
- 1つのファイルでおさまるようにしたLATEXのソースファイルであること.すなわち,\inputや\includeなどのLATEXコマンドを含んではいけない.また文字コードはISO-2022-JPにすること.Shift-JISなどのファイルを送信すると正常にLATEX処理が行われず,エラーとなってしまう.
- 複数のレポートを同時に送ることはできない.この場合は,電子メールの中でヘッダに最も近いレポートのみが出力される.
- レポート本体以外の部分(コメントや挨拶など)に,\documentclassの行があるとうまく処理できないので注意すること.
- EPSファイルは読み込めない.
- 個人的に利用しているクラスファイルは指定できない.
2.1.2 提出の確認
提出したレポートがシステムに受理されると,report-master@report.sfc.keio.ac.jpというメールアドレスから受理通知のメールが届く(図2.2).
図 2.2:受理の通知
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レポートを受理した,しないに関わらず,レポートシステムは必ず電子メールを返送してくる.レポート提出後に,レポートシステムから返送された電子メールが受理の通知であることをきちんと確認すること.もし受理されなかった場合は,間違いを訂正し,再度メールをレポートシステムに送ること.
前述したように改行がなく,1行が長過ぎるようなメールは文字化けする可能性があるが,このような場合は受理通知のメールも文字化けしている.メールの内容が送った内容と異なるようなときは,適度な改行を入れて再提出すること.
文字化けが起こった場合や,内容に訂正があるような場合はレポートの再提出を行える.1つの課題に対して複数回メールを送った場合は,最後に提出したものが提出レポートとなり,それ以前に提出されたものは出力されない.
2.1.3 LATEX,プレインテキストの判断
レポートシステムは,LATEXのテキストであるかどうかを次のように判断している.
- 1.
- \documentclassの行がある
- 2.
- \begin{document}の行がある
- 3.
- \end{document}の行がある
- 4.
- 上の3行がこの順番で現れている
LATEXで書かれていると判断されなかった場合には,プレインテキストとしてそのまま出力する.一方,LATEXで書かれていると判断した場合には,\documentclassの行からファイルの最後までをLATEXのファイルとして処理する.\documentclassより前の行に書かれているレポートの感想やコメントなどはプレインテキストとして出力されるが,\end{document}の行より後に書かれている内容は出力されない.
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