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1.4 エイリアスとメーリングリストの設定
エイリアス(別名機能)とは,メールの宛先(アドレス)につけられる別の
名前のことで,これを利用するとメールシステムをより便利に使え
る. エイリアスはメールの差出人が個人的につけるものである.
メーリングリストとは,あるアドレスをメールシステムに登録しておき,その
アドレスに送られたメールをシステムが自動的に複数の利用者に送信してくれ
る仕組みである.
エイリアスもメーリングリストも,登録された簡単な略名を入力することで,
複数のユーザのアドレスを逐一入力することなくメールを送信できるという利
点がある.
個人的なエイリアス
個人的なエイリアス(別名機能)を利用するためには,ホームディレクトリにあ
る.mh_profile
ファイルと,エイリアスを登録するファイル(通常は
~
/Mail/aliases)を作成,編集しなければならない.
次に.mh_profileファイルの設定例を示す.Pathは受信したメー
ルを保存したり,メール関係のファイルやディレクトリを格納するディレクト
リを,incはメールサーバを指定する.この2行はメー
ルを読むために必要不可欠な設定なので,消さないように注意すること.
Aliasfileは,エイリアス情報を登録するファイル名の指定をする.
この例ではaliasesという名前のファイルを指定している.
Path: Mail
inc: -host mail -rpop
send: -hencode
whom: -hencode
Draft-Folder: drafts
Aliasfile: aliases
エイリアスの設定は,.mh_profileファイルの中のAliasfileの項で
指定したファイルを,Mailディレクトリの下に作成して行う.エイリアスファ
イルの例を図→に示す.エイリアスを設定することで,
メールを送信する際,例えばTo:フィールドにmyfriendsと入力するだけ
でt98000tfとs98000hfの2人に同時にメールを送信できる.
図:
エイリアスファイルの例
 |
1つのエイリアスに対して複数のユーザを設定するには,アドレスをカンマ
``,
''で区切る.また,エイリアスの指定は1行に書かなければならない
ため,もし複数行にまたがるような場合はバックスラッシュ(\
)を行末
に入れる(図→).
.mh_profileファイルの中に空行があるとメールを送信するときにエラー
が生じてしまう.その場合は,Muleで.mh_profileファイルを開き,空
行を消すこと.また,個人的なエイリアスを設定する際に,指定したエイリア
スと同じログイン名を持ったユーザがいると,メールが正しく送信されない.
自分が設定したエイリアスと同じ名前のログイン名を持ったユーザがいないか
確かめてからエイリアスの設定をすること.確認をするにはfingerコマ
ンド(
→)を使用する.エイリアスを作成した後でエイリアス
と同じ名前のログイン名を持つユーザがCNSに追加されることもあるので,ロ
グイン名と重なることのない9文字以上の名前でエイリアスを作成するとよい.
1.4.2 メーリングリスト
表→にCNSで使われている主なメーリングリストを示す.メー
リングリストの登録などの手続きについては付録(→)を参照すること.
また,アドバイザリグループおよびサークルについては登録申請のあったもの
だけが登録されている.
表:
主なメーリングリスト
メーリングリスト名 |
意味 |
cns-request |
CNSに関する要求,問い合わせ |
???-group |
アドバイザリグループ( ???はアドバイザ教員のログイン名) |
???-circle |
各サークル( ???はサークル名) |
???-rg |
各研究会( ???は教員のログイン名) |
|