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7.3 Java
Javaは,Sun Microsystems社によって1995年に発表された新しい言語である.
コンパイラとインタプリタを併用し,両者の利点を活かすように設計されている.
オブジェクト指向を導入し,次のような特徴を持つ.
- OSの種類に依存しない
Javaのソースコードをコンパイルして作られるクラスファイルは,``バイトコー
ド''と呼ばれる特殊な中間コードで書かれており,UNIXに限らず,Windowsや
Macintosh上であっても同じように動作することが保証されている.
- 作成したアプリケーションをネットワークを通じて配布しやすい
バイトコードはコンピュータの種類に依存せず実行でき,また実行時の安全性
を保証する仕組みが存在するため,ネットワークを通じたアプリケーションの
配布が容易である.
また,WWWのページに組み込んでブラウザ上で実行できる,
アプレットと呼ばれる特殊なアプリケーションも作成できる.
コンパイラなどのJavaを用いたプログラミングのための環境は,
zz???,z???,ccz??,およびcca00で利用できる.
- 1.
- ソースコードの作成
ここでは``Hello World.''という文字を出力するプログラムを例として示す.
Muleなどのエディタを利用して,
HelloWorld.javaという名前の次のようなファイルを作成する.
Javaのソースファイルは,拡張子を.javaにする.
public class HelloWorld
{ public static void main(String[] args)
{ System.out.println("Hello World.");
}
}
-
- 1.
- コンパイル
Javaのプログラムをコンパイルする場合には,javacコマンドを用いる.
コンパイルが正常に終了すれば,HelloWorld.classが作られる.
このようにJavaコンパイラで作成され,
.classでファイル名の終わるファイルをクラスファイルと呼ぶ.
% ls<RET>
HelloWorld.java
% javac HelloWorld.java<RET>
% ls
HelloWorld.class HelloWorld.java
% _
-
- 1.
- 実行
作成したプログラムを実行するには,javaコマンドを用いる.
javaコマンドには,
引数としてjavacコマンドによって作ったクラスファイル名を指定する.
ただし.classの拡張子部分は入力しない.
この例であれば,`HelloWorld.class'ではなく,`HelloWorld'となる.
% java HelloWorld<RET>
Hello World.
% _