CはUNIX環境では最も一般的なプログラミング言語の1つである.Cはもと もとUNIXそれ自体を記述するために開発された言語であり,UNIX環境との整合 性が高い.CNSで普段利用される多くのコマンドはCで記述されている.
Cのプログラミング環境は,基本的にすべてのホストで利用できる.Cコンパイ ラであるccやgccは,CNSのUNIX環境のどのホストにも存在し,C のソースコードをコンパイルできる.
しかし,同じgccでコンパイルした実行ファイルでも,異なる機種のホ スト,例えばindy??とccz??ではコンピュータが認識できる機械語の種類が違 うため実行ファイルの内容も異なる.このため,一方で作った実行ファイルは もう一方のホストでは正しく動作しない.つまり,異なるホストで実行すると きには,もう1度ソースコードをコンパイルする必要がある.多数のホストで 動作させるプログラムを作成する場合には,この点に注意すること.
CNSで利用できるCコンパイラは2種類ある(表→).
#include<stdio.h>
main()
{
printf("Hello World.\n");
}
% gcc hello.c<RET> % ls<RET> a.out hello.c % _
% a.out<RET>
Hello World.
% _