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6.2 コンピュータの遠隔利用に関する注意点

ネットワーク経由でコンピュータを遠隔利用する際には,十分な注意が必要である. 例えばリモートホストに非常に大きな負荷をかける作業などを行うと, 自分だけでなく他のユーザやネットワーク全体の迷惑となることがある.

6.2.1 .cshrcファイルと.loginファイル

    リモートログインしたときには,普段ユーザがワークステーション にログインするときと同じように.cshrc.loginファイルが読み込まれる. .cshrcファイルや.loginファイルにしてはならない 記述の例を次に示す.

rloginコマンドを書かない

rloginコマンドを.loginファイル() に書いてリモートログインすると, リモートログイン直後に.loginファイルを参照した時点で rloginコマンドが繰り返し実行され,止まらなくなってしまう.

X Window Systemを利用したアプリケーションのコマンドを書かない

X Window Systemアプリケーションは,rloginした後に設定を行わない と起動できない.詳しくはを参照すること..cshrcファイルや.loginファイルはログイン(リモートログインも含む) する度に読み込まれるファイルなので,この中にmule &xclock &xbiff &などのコマンドを記述すると,それらのコ マンドがウィンドウを開くことができず,リモートホストの負荷を上昇させて しまう.

なお,.cshrc.loginファイルの詳しい説明 やカスタマイズの方法,注意点については を参照すること.

6.2.2 .rhosts

   .rhostsファイルを設定すると, rloginコマンドを実行して 他のホストにログインする際にパスワードを入力せずに済む.

自分のホームディレクトリの下に .rhostsファイルを作り, その中にアクセスを許可するホスト名と そのホストでのログイン名を書き込んでおくことによって, そのホストに対してはパスワードの入力を行うことなくリモートログイン できるようになる..rhostsファイルの例を次に示す.

#.rhostsファイルの記述例その1
cs1    t98000tf
ccz01  t98000tf
また,次のように設定するとCNSのホストのうち, ユーザが自由に利用できる多くのコンピュータにrloginの実行が許可される.

#.rhostsファイルの記述例その2
+@cns	t98000tf
.rhostsファイルに+のみを書き込んでホスト名を指定しないのは大変 危険である.CNS外のネットワークに自分と同じログイン名のユーザがいたとき, 彼らすべてにリモートログインのアクセスを認めてしまうことになるからである.