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6.1 リモートホストへのログイン -- rlogin

   

6.1.1 リモートホストとローカルホスト

一般にネットワーク上の他のコンピュータを遠隔利用するとき,遠隔利用する コンピュータのことをリモートホストといい,自分が実際にログインしている コンピュータのことをローカルホストという. CNSにはサーバマシン()と呼ばれる 特別な機能を持つホストが存在する. 自分がログインしているホストに作業に必要なアプリケーションが インストールされていないときは,用途に応じてサーバマシンで作業を行う.

6.1.2 rlogin

rloginコマンドは,``remote login''の略であり,リモートホストにロ グインするときに使用する.rloginと入力した後にホスト名を指定して rloginコマンドを実行し,パスワードを入力すると指定したリモートホ ストにログインできる.この際,.cshrc.loginファイルが読み 込まれる.ネットワーク上にあるコンピュータとその機能については を参照すること.

% rlogin [ホスト名]<RET>
次にy04からccz00へのリモートログインの実行例を示す.

% hostname<RET>
y04
% rlogin ccz00<RET>
Password: <RET>
Last login: Wed Jan  7 22:34:46 from d17
Sun Microsystems Inc.   SunOS 5.5.1     Generic May 1996
% hostname<RET>
ccz00
% _
リモートログインしているホストからログアウトするときには,logoutコ マンドを実行する.

% hostname<RET>
ccz00
% logout<RET>
logout
Connection closed.
% hostname<RET>
y04
% _
[ホスト名]localhostに指定すると,現在使用しているホスト にログインできる.また,現在とは異なるログイン名でリモートホストにログ インする場合には,-lオプションをつけ,続けてそのログイン名を入力 して実行する.

% rlogin [ホスト名] -l [ログイン名]<RET>
次の例ではCNSとは別のアカウントのホストへrloginしている.

% hostname<RET>
ccz00
% whoami<RET>
t98000tf
% rlogin picasso.guide.ac.jp -l tarou<RET>
Password: <RET>
Last login: Wed Jan  7 23:35:47 from m73.sfc.keio.ac.
Sun Microsystems Inc.   SunOS 5.5.1     Generic May 1996
% hostname<RET>
picasso.guide.ac.jp
% whoami<RET>
tarou
% _

6.1.3 X Window Systemの利用

     

リモートログインしたホストで 新しくウィンドウを開くようなアプリケーションを利用する際には, 事前にxhostコマンドと setenvコマンドで必要な設定を行う.

ここでは,ホストm73からccz00にリモートログインしてnetscapeを 利用する場合を例に,xhostコマンドとsetenvコマンドによる 設定の手順と方法を説明する.

% hostname<RET>
m73
% xhost +ccz00<RET>
ccz00 being added to access control list
% rlogin ccz00<RET>
Last login: Sun Feb 15 14:33:21 from m73
Sun Microsystems Inc.   SunOS 5.5.1     Generic May 1996
% hostname<RET>
ccz00
% setenv DISPLAY m73:0.0<RET>
% netscape &<RET>
% _
1.
xhostの設定
xhostコマンドを利用して, リモートホストで実行するX Window System アプリケーション をローカルホストのディスプレイへの表示を許可,拒否する設定を行う. xhostの使い方には次の3通りがある.



xhost + すべてのホストに許可を与える
xhost - すべてのホストを拒否する
xhost +[ホスト名] 指定したホストだけに許可を与える


xhost +ccz00を実行すると, ccz00は,実行するX Window System アプリケーションを m73のディスプレイに表示することを許可される. このコマンドは,リモートログイン後に ローカルホストのコマンドプロンプトが表示されている 他のシェルで実行してもよい.

2.
リモートログイン
rloginコマンドを使ってリモートログインする.リモートログインの方 法についてはを参照すること.
3.
環境変数DISPLAYの設定
環境変数DISPLAYはリモートホストにログインしてから setenvコマンドを使い,設定する. 環境変数DISPLAYは,X Window System アプリケーションを, どのホストのどのディスプレイに表示するかを指定するための環境変数である. リモートホストのX Window Systemのアプリケーションを ローカルホストのディスプレイに表示するには, 環境変数を``ローカルホスト名:0.0''に設定する必要がある. このとき,ホスト名と``:0.0''の間に空白をあけてはいけない. 例えば,% setenv DISPLAY m73:0.0を 実行すると,X Window System アプリケーションの表示先が m73というホストのディスプレイに設定される.

`xhost +'と入力すると他人が自分のホストのディスプレイにウィンドウを 表示できるようになってしまうので注意すること.