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5.4 他のユーザとの会話(1) -- talk

 

talkは他のユーザとリアルタイムで会話をするためのツール であり,CNSのすべてのホストで利用できる. 画面を上下2つに分割して,2人が書いた文字を同時に表示する機能を持っている. 入力した文字は1文字ずつ両者の画面に表示される. talkでは日本語が使用できないので, ひらがなによる表示を望む場合には 後述するphone ()を利用する. 相手のホストにtalkを受ける機能があれば, インターネット上のどこのホストであっても リアルタイムで会話をすることができる.

talkはコマンド名の後に,``ログイン名@ホスト名 端末名''という形で 会話をする相手のログイン名と同時にホスト名および端末名を指定する.

% talk [ログイン名]@[ホスト名] [端末名]<RET>
% talk s98000hf@ccz00 /dev/pts/2<RET>
talkコマンドを実行した画面は,上下に分割された状態になり,相手が 呼び出しに応えるまでは待機状態になる.相手の画面にはtalkを受けた というメッセージが表示される.ここで相手が表示にしたがって``talk 相手のログイン名@ホスト名''というように送られてきたtalkコマンド のメッセージに応えると会話を始められる.次の例は, ccz01にログインしているユーザ(t98000tf)からかかってき たtalkに応えて会話を始めようとしているところである.

Message from Talk_Daemon@ccz00 at 6:02 ...  
talk: connection requested by t98000tf@ccz01 
talk: respond with: talk t98000tf@ccz01

% talk t98000tf@ccz01<RET>
自分が入力した文字は画面の上に,相手が入力した文字は画面の下に表示され る(図).


  
図: talkの実行例

talkを終了するにはC-cを押す.

   

シェルからmule -nwでMuleを起動している状態のときにtalk がかかってきても,そのままの状態ではすぐに応えられない. このような場合には1度C-zを押して, 現在のコマンド(ここではmule -nw)をサスペンドしてtalkコマンドを実行する.talkが終了させてからfgコマンドを入力すると, サスペンド状態のコマンド(ここではmule -nw)を復帰できる. サスペンドについては,を参照すること.