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3.3 ツリー構造

ファイルを目的別,種類別に分けてそれぞれのディレクトリに置き,それらの ディレクトリをさらに目的別,種類別にディレクトリの下に置く.このような 作業を繰り返すことで,ファイルを階層的に管理できる.

例えば図では,英語の時間に使用した資料がファ イル`text1'と`text2'として保管されており,この2つのファイ ルは`english'というディレクトリの下に置かれている.ディレクトリ `english'と`chinese'は,ディレクトリ`language'の下に 置かれている.


  
図: ツリー構造になっているファイルシステムの例

  ファイルシステムは階層構造を形成している.この階層構造は木が枝を伸ばし, 葉をつけるように大きくしていくことができ,全体が木を逆さまにしたように 見えることから``ツリー構造''と呼ばれる.図 では1番上のディレクトリが木の根の部分にあたり,``ルート(/)''と 呼ばれる.枝の分かれる節の部分がディレクトリとなり,枝の先についた葉が ファイルとなる(図).


  
図: ファイルのツリー構造

       
カレントディレクトリとホームディレクトリ

ユーザはログインしているときは常にツリー構造のどこかに存在することにな り,その中を自由に移動できる.ユーザが現在作業 しているディレクトリをカレントディレクトリ,ログインしたときのカレント ディレクトリをホームディレクトリと呼ぶ.