バックアップをとるのに,1つ1つファイルをコピーするのは非常に面倒である. tarコマンドを使用して,ディレクトリ以下のファイルやディレクトリ をまとめて1つのアーカイブファイルにまとめられる.
tarコマンドは次のように実行する. tarコマンドのオプションには,マイナス記号(-)をつける必要はない. また複数のファイル,ディレクトリをまとめたいときは並べて指定する.
% tar [オプション] [アーカイブファイル名] [まとめたいファイル,ディレクトリ名]<RET>
c | アーカイブファイルを作成する |
x | アーカイブファイルからもとのファイルを復元する |
f | アーカイブファイルの中身を見る |
v | コマンドが作業状況を報告する |
f | アーカイブファイルの名前を指定する |
% tar cf Mail.tar Mail<RET> % ls<RET> Mail Mail.tar usr.tar pub % gzip -9 Mail.tar<RET> % tar xf usr.tar<RET> % ls<RET> Mail Mail.tar.gz usr usr.tar pub % _
生成されたアーカイブファイルは圧縮をしたり暗号をかけ,それを フロッピーディスクにコピーしてバックアップできる.
フロッピーディスクを使用する前にはフォーマットが必要である.一般に市販 されている3.5インチのフロッピーディスクには2DDと2HDの2種類がある. CNSではさまざまな機種のコンピュータがあるが,どのコンピュータでも 利用できるようにするためには,通常は3.5インチで2HDのフロッピーディスク を1440KBでフォーマットするとよい.詳しくは→を参 照すること.