2003 CNS GUIDE
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12.4 メッセージの送信

12.4.1 メッセージの作成 -- (w)

wを押すと,新規に作成するメッセージの本文を書くウィンドウ が表示されます.

From: Taro Fujisawa <t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
To: _
Subject:
User-Agent: Wanderlust/2.8.1 (Something) Emacs/21.1 Mule/5.0 (SAKAKI)
Organization: Keio University
--text follows this line--

この状態を`Draftモード'といいます. このモードでは,Emacs ([*])での 一般的な編集操作によってメッセージを作成できます.

  1. 宛先を入力する.
    カーソルが上から2番目の`To:'の行に表示されるので,メッセージを送る相手のメールアドレスを入力します. 複数のユーザに送るには,メールアドレスを 半角のカンマ(,)で区切って続けて書きます. 必要ならば`Cc:'フィールドと `Bcc:'フィールド(2.3.1) を自分で作成して,メールアドレスを入力します.
  2. 題名を入力する.
    `Subject:'に題名を入力します.
  3. 本文を作成する.
    `-text follows this line-'の下の行に カーソルを移動して,本文を作成します.
From: Taro Fujisawa <t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
To: s03000hf
Subject: group work report_
User-Agent: Wanderlust/2.8.1 (Something) Emacs/21.1 Mule/5.0 (SAKAKI)
Organization: Keio University
--text follows this line--
太郎です.
Cc:フィールドは To:フィールドよりも後になければなりません. また`\btt{--text} \btt{follows} \btt{this} \btt{line--}'の行は,メッセージのヘッダ領域と本文領域の境界を表すものなので,消してはいけません.

12.4.2 署名の付加 -- (C-c C-w)

ホームディレクトリの下に`.signature'という名前のファイルを作成し,その中に自分の署名を書いておくと,メッセージを送る前にC-c C-w を入力することで,その内容を本文に挿入できます.

次に`.signature'ファイルの例を示します.

Taro Fujisawa
Faculty of Environmental Information
URL http://web.sfc.keio.ac.jp/~t03000tf/

本文に署名を付加するには,文の末尾にカーソルを合わせ,C-c C-wを入力します.

From: Taro Fujisawa <t03000tf@sfc.keio.ac.jp>
To: s03000hf
Subject: group work report
User-Agent: Wanderlust/2.8.1 (Something) Emacs/21.1 Mule/5.0 (SAKAKI)
Organization: Keio University
--text follows this line--
太郎です.

--
Taro Fujisawa
Faculty of Environmental Information
URL http://web.sfc.keio.ac.jp/~t03000tf/

12.4.3 作成の中止 -- (C-c C-k)

メッセージの作成を途中で中止するときは,C-c C-kを入力します. エコーエリアに次のように表示されます.

Kill Current Draft? (y or n) _

yを入力し<ENTER>を押すと,作成中のメッセージが消え,Summaryモードに戻ります.

12.4.4 返信 -- (a)

受信したメッセージに対して返事を書くには,Summaryモードで返信するメッセージ番号に カーソルを合わせ,aを押します. `To:'フィールドや`Cc:'フィールドなど のヘッダがWanderlustによって自動的に作成され,返信用のDraftバッファが用意されます(図12.4). この時,Emacsの画面は3分割され,1番上がSummaryモードのバッファ,中央がメッセージの内容を表示するMessageモードのバッファ,1番下が返事を書くためのDraftモードのバッファになります.

メッセージの返事を
書く
図 12.4 メッセージの返事を書く

12.4.5 引用 -- (C-c C-y,A)

返信メッセージを作成する状態で,もとのメッセージの引用を挿入できます. DraftモードでC-c C-yを入力すると,もとのメッセージの本文の内容が,各行の先頭に`>'が付加された形 で本文に挿入されます.

また,Summaryモードで aを押す代わりにAを押すと,あらかじめ本文をすべて引用した形で Draftバッファが用意されます.

12.4.6 メッセージの転送 -- (f)

Summaryモードでfを押すことによって 自分が受信したメッセージを違う相手に 転送できます.

12.4.7 マルチパートの作成

ファイルを本文に添付するにはマルチパートを作成します.

マルチパートにしたいファイル名を指定し,添付するファイルの形式に応じた,`encoding'というマルチパートの格納形式を指定します. ここでは`image'ディレクトリにある `hanabi.gif'という画像ファイルを添付する例を説明します.

Draftバッファで本文を入力した後,C-c C-x C-iを入力すると エコーエリアに次のようにファイル名の入力を求める メッセージが表示されます.

Insert file as MIME message: ~/Mail/draft/_

`~/Mail/draft/'のところに 添付したいファイル名を入力します.

Insert file as MIME message: ~/image/hanabi.gif_

ファイルのパスを入力し<ENTER>を押すと,エコーエリアに次のようにencodingの入力を求める メッセージが表示されます.

What transfer encoding: _

テキストファイルの場合は`7bit'と入力し,バイナリファイルの場合は`base64'と入力します.

What transfer encoding: base64_

<ENTER>を押すとカーソルの位置に 次のような`multi-part tag'が表示され,マルチパートが 作成されます(図12.5).

--[[image/gif
Content-Disposition: attachment;filename="hanabi.gif"][base64]]'

パート追加後の画面
図 12.5 パート追加後の画面

12.4.8 メッセージの送信

本文を作成した後C-c C-cを入力すると,エコーエリアに次のように表示されます.

Do you really want to send current draft? (y or n) _

yを押すと,`Sending...done' と表示されメッセージが送信されます.