基本的なテキストカーソルの移動に関しては に示しましたが,編集作業においては広範囲にわたってテキストカーソルを移 動する場合もあります. 表にカーソルの移動に関するキー操作を示します.
分類 | キー操作 | 意味 |
移動 | C-v | 1画面分次へ移動 |
M-v | 1画面分前へ移動 | |
M-< | バッファの先頭に移動 | |
M-> | バッファの最後に移動 | |
M-x goto-line | カーソルを指定した位置に移動 | |
その他 | C-x l | バッファ内の総行数を表示 |
C-l | 画面の再表示 |
Emacsのウィンドウの大きさには限りがあるため,編集しているバッファが大き い場合はそのバッファの一部しか表示できません. 前後の部分を表示するには,M-v,C-vを 入力します.M-vによって現在表示されている画面の1画面分前に, C-vによって現在表示されている画面から1画面分後に移動できます. また,M-<,M->を入力することによって,バッファ の先頭,最後に移動できます.
特定の行にカーソルを移動したい場合,M-x goto-lineと入力して <RET>を押します. エコーエリアに次のように表示されるので, カーソルを移動する行番号を指定します.
Goto line: _
数字を入力してから<RET>を押すと, 指定した行の先頭にカーソルが移動します. LaTeXのファイル,およびJavaやC言語のソースコードを編集した後に platexコマンドやコンパイルを実行してエラーの行が 出力された場合,修正の際にM-x goto-lineを 利用すると効率よく作業できます.
また,C-x lと入力すると,バッファ全体が何行あり, 現在カーソルが文頭,文末より何行目に位置しているかが表示されます. 次に,全体が23行で,カーソルの前に12行,カーソルの後に11行 ある場合の実行例を示します.
Page has 23 lines (12 + 11)
画面表示が乱れたときには,C-lで画面を再表示できます. また,カーソルのある行がウィンドウの中央に移動します.